先住民族関連ニュース

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もののけ姫とハンセン病と生きるということ - 本山 勝寛

2014-07-08 | アイヌ民族関連
アゴラ 7月7日(月)10時5分配信
昨晩、『もののけ姫』が放送された。ツイッター上の人気ワードはもののけ姫の関連ワードで埋めつくされ、「バルス!」で記録をつくったラピュタを彷彿させるさすがの人気作品だ。
もののけ姫には様々なメッセージが込められているように思うが、その一つを少し考えてみたい。
作中、エボシが「ここは誰も近寄らぬ私の庭だ。」と言ってアシタカを案内した先に、全身に包帯を巻いた人たちが現れる。この人たちはハンセン病の患者をイメージしたものと言われている。
ハンセン病は20世紀後半に治療法が確立するまでは、病気にかかると手足や顔などが変形し障害が発生することなどから「業病」と恐れられ、人々から過酷な差別の対象にされてきた。多くの人が家族からも捨てられ、行く宛先もなく放浪し、人里離れた場所で孤独に生きるしかない運命を背負わされてきた。完全に治る病気になり、早期に治療すれば障害も発生しなくなったにもかかわらず、隔離という名の差別を是認する「らい予防法」が日本でようやく廃止されたのは1996年のことだ。
作中ではこんな台詞がある。
「お若い方、わたしも呪われた身ゆえ、あなたの怒りや悲しみはよくわかる。わかるがどうかその人を殺さないでおくれ。その人はわしらを人として扱ってくださった、たった一人の人だ。わしらの病を恐れず、わしの腐った肉を洗い布を巻いてくれた。
生きることはまとこに苦しく辛い。世を呪い人を呪い、それでも生きたい。
どうか愚かなわしに免じて・・・」
エボシはもののけ姫であるサンや自然界にとっては、鉄のために森を奪っていく仇敵、つまり武器や経済のために自然を破壊する人間の象徴なのだが、同時に差別されてきた人々に寄り添い、「共に生きよう」とする存在でもある。それは、タタラ場の女性たちがいきいきと働き暮らしている姿からも伺える。いまだに女性差別が問題になっている日本だが、エボシはまさに女性に職の機会を与え、女性を輝かすリーダーであるとも言える。
さらに登場人物たちに焦点を当てると、サンは山犬=犬神に育てられた人間の子だが、すなわち実の親から捨てられた捨て子だ。サンにとっては山犬であるモロが「お母さん」なのだが、そのお母さんが自分とは全く姿の異なる別の種であること、そして仇敵で自分を捨てた人間こそが自分と同じ姿であるという悲劇的な運命を当然認識しているはずだ。また、日本にも明治期には20万人ほどいたとされる、山地を移住しながら暮らす「サンカ」をイメージしているともみれる。サンカの人々も差別されてきた人たちだ。
そして、アシタカは蝦夷、アイヌの人が想起される。差別的に見られてきたアイヌの村のなかでも、もののけの「呪い」を受け、育ってきた村で暮らすことができなくなった存在を象徴している。
このアシタカがサンに対して語る名言がある。
「生きろ。そなたは美しい。」
この映画を初めて観た高校生のときは、たしかにサンは美少女に描かれており違和感なくすんなりと受け入れていた。しかし、上記のように登場人物たちの抱えている複雑な背景と運命を想うときに、それは見た目の表層的な美しさではなく、親から捨てられ、人々から忌み嫌われ、生きることの辛さ、悲しさ、苦しみ、重み、怒り、それらを全て知ったうえで、それでも生きること、いや、それだからこそ生きることの美しさを語ったメッセージだったのではないかと思うようになった。
以前、「風立ちぬ」の製作過程で、宮崎駿氏がハンセン病療養所の多磨全生園に行き、そこで「おろそかに生きてはいけない」というメッセージを胸に抱き、一気に同作品を創り上げたという記事を書いた。
もののけ姫のコピーもまさに「生きろ。」なわけだが、その「生きろ。」の前には、いろいろな悲しみ、苦しみ、辛さ、怒り、絶望がある。それでも生きる。そして、アシタカは作中の最後にサンに対してこう語る。「共に生きよう。」と。それは、エボシが「業病」とされた人々の腐った肉を洗うときに発される無言のメッセージと重なっているようにも思える。
全く関係はないのだが、ブルーハーツの歌「世界のまん中」にこんな歌詞がある。
「生きるということに命をかけてみたい」
http://agora-web.jp/archives/1602701.html#more

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ハワイは奇跡に出逢える聖地 空にかかった「三重の虹」写真

2014-07-08 | 先住民族関連
ガジェット通信-2014.07.07 16:00
 世界中の「聖地」をめぐる女性写真家が、ハワイのマウイ島の東端・ハナの町で出逢ったのが写真で紹介している奇跡の「三重の虹」。ハナはハワイ王家の先祖たちが暮らしていた神聖な場所で天上の地であったという。新刊『奇跡に出逢える世界の聖地』(小学館)を上梓したばかりの写真家・稲田美織氏が、聖地としてのハワイについて綴る。
 * * *
 ハワイに到着して飛行機を降りた途端、花の香りに包まれた。まるで空気の粒子の一部が花の香であるかのように。そして無条件に幸せな気分になった。これが「マナ」というハワイのエネルギーなのだと後でわかった。今は観光地としての印象が強いが、ハワイは元来、神々が存在する特別な地なのだ。
 ネイティブアメリカンは、東アジアからベーリング海峡にかかる陸の橋を通ってアメリカ大陸に渡っていったが、ポリネシアンはアジアから、マレーシア・インドネシアの島々を伝って約2000年前にポリネシア西域に達し、ニュージーランド、イースター島、マーケサス諸島などに広がり、マーケサス諸島やタヒチから移り住んだ人々がハワイの先住民となった。
 ハワイアンはすべてに神が宿ると信じて、祈りが日々の生活そのものであり、漁をする時も、花を摘む時も、カヌーを作る時も、自然の神様に祈りを捧げてから行っていた。また月の満ち欠けによって変化するすべての月に名前が付いていて、農作業、漁業、その他の儀式など、すべて月に従って行っていた。珊瑚も満月に産卵し、潮の干満も月の引力が起こすのだから、自然に従うその方法は、かなり理に適っていたのだと確信する。
 カフナは呪術師・神官で、人々の精神的指導者であったが、たとえば、それぞれの職業の達人も“カフナ”と呼ばれていた。神官は、神殿を建てるために、エネルギーに満ちた場所を見極めなければならなかった。カヌー職人のカフナは、カヌーを作るのに良い木を探すことができた。木そのものが持つ力、それを見極める人の力のことをマナ(気)という。その人が与えられた自分の役割を怠けたりすると、本来は自分に宿っていたマナがすぐに消えてしまうのだそうだ。石にもマナが宿り、人々はそこで祈りを捧げていた。
 ハワイの島々にはヘイアウという神域・神殿があり、今でも人々はそこに果物をお供えしたり、掃除したり世話をしている。古代においては、特別の許可がない限り女人禁制の聖域で、その3階建ての木組みの塔や、聖水や太鼓を保管する小屋は青森の三内丸山遺跡の建物と、とても似ている気がした。
 ハワイ島のプウホヌア・オ・ホナウナウというヘイアウは、昔、掟を破った人々や敗戦兵のための駆け込み寺で、ここに逃げこめば、神官に清めてもらうことで、追っ手から助けてもらえたのだそうだ。そばの湾で泳いでいると、当時のそんな様子はお構いなしに、大きな海亀がプカプカと珊瑚礁に浮かんでいる。隣の湾は午前中、野生のイルカと一緒に泳げる、とても平和で気持ちの良い場所であった。
 ハワイはとにかく虹に出会える地だ。いくつの虹を見ただろう。マウイ島は2島が噴火で繋がってできた島だが、その繋がった部分を通る時にはいつも美しい虹が出ていた。地形の関係でそこは雨風の通り道なのだろうか。
◆稲田美織(いなだ・みおり):多摩美術大学油絵科卒業。一ツ橋中学校で教職を務めた後、NYを中心に活動。ハーバード大学、NY工科大学はじめ、世界中で個展を開催。MOMAやイスラエル美術館でも展覧会に出品。偶然目撃した9.11同時多発テロに衝撃を受け、以来世界中の聖地を巡り続ける。著書に『水と森の聖地 伊勢神宮』(小学館文庫)など。
※稲田美織・著/『奇跡に出逢える世界の聖地』(小学館)より
http://getnews.jp/archives/616604

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JTBワールドバケーションズ、「カカドゥ国立公園に泊まるダーウィン+シドニー6・7日間(成田発)」を発売

2014-07-08 | 先住民族関連
マイライフニュース Mylife News Network-2014.07.07 15:12 更新
 JTBグループの海外パッケージツアー「ルックJTB」を企画・実施する株式会社JTBワールドバケーションズは、オーストラリア・ダーウィンへの日本航空往路チャーター便を利用した、ルックJTB「カカドゥ国立公園に泊まるダーウィン+シドニー6・7日間(成田発)」を6月27日から発売した。出発日は10月14日となる。
 今回の企画では、成田空港からダーウィンへ初となる日本航空チャーター便を利用する。ダーウィンを州都とするノーザン・テリトリーは、オーストラリアの大自然や先住民族アボリジニの文化が色濃く残り、映画の舞台になったこともあり、80年代後半から90年代にかけて日本でも人気の場所だった。日本からダーウィンへは乗り継ぎが必要となり所要時間もかかるため、現在ではツアーでの取り扱いも数コースに限られている。このチャーター便をきっかけに、オーストラリアの大自然の魅力に再び注目が集まることを期待し、コースを企画した。
 ダーウィンは、先住民族アボリジニの豊かな文化に彩られた、美しい自然の宝庫となっている。付近にあるカカドゥ国立公園は、オーストラリアで初めて世界遺産に指定された場所とのこと。日本の四国とほぼ同じ大きさで、クロコダイルや1万種以上の野生生物、2万年以上も前に描いたといわれる岩壁画などのアボリジニが残した文化に出会える。
 ツアー2日目には、世界遺産カカドゥ国立公園内にあるクロコダイルの姿を模した「クロコダイルホテル」に宿泊する。国立公園内での宿泊では、夕日に照らされた広大な景観を堪能できるサンセット・カカドゥ鑑賞など、大自然の景観を存分に楽しむことができる。
[ルックJTB「日本航空往路チャーター直行便で行くカカドゥ国立公園に泊まるダーウィン+シドニー6・7日間」概要]
出発日:10月14日(火)出発限定 1名から催行保証
旅行代金:6日間 34万9000円 7日間 36万9000円(燃油サーチャージ込み)
     (2名1室利用1名様代金/エコノミークラス利用)
発売日:ルックJTB「eコレクション」6月27日(金)先行発売
    (ルックJTB「10月からのオーストラリア」の巻頭にも同一コース掲載)
JTBワールドバケーションズ=http://www.lookjtb.com/
http://www.mylifenews.net/resort/2014/07/jtb67.html

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11月にマオリ代表と対戦=ラグビー日本代表

2014-07-08 | 先住民族関連
時事通信-(2014/07/07-12:36)
 日本ラグビー協会は7日、日本代表が11月にニュージーランドの先住民族マオリの代表チーム「マオリ・オールブラックス」と対戦することが決まったと発表した。代表キャップの対象外の国際試合として開催される。
 11月1日にノエビアスタジアム神戸、8日に東京・秩父宮ラグビー場で対戦。過去には2008年のパシフィック・ネーションズカップで22-65で敗れている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2014070700346

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カラダと心をホリスティックケア。薬草医学への第一歩

2014-07-08 | 先住民族関連
マイナビニュース-  [2014/07/06]
ニュージーランドの先住民であるマオリには「ロンゴア」と呼ばれる伝統医学があります。ロンゴアとはマオリ語で、NZ原生植物を使った薬草医学を意味していて、心と体とスピリットのすべての面から人間存在を見る、とてもホリスティックな医学です。
薬草医学の定番ハーブ
そのなかで使われる代表的ハーブのひとつ、カワカワ。
勝手に庭先に生えていたりする身近な植物ですが、日本への数少ない輸入元である「ホリスティックNZ」のサイトによると、カワカワは血液浄化作用をもち、腎臓機能を助けるのだそう。膵臓、肝臓を刺激し、全身の健康維持にも役立ちます。リュウマチや炎症を抑える効果もあるのだとか。
気持ちをリラックスさせる効果も
その使い方はというと、マオリたちは傷や皮膚の病気に葉っぱで湿布したり、歯痛のときに葉を噛んだりするそうですが、一番手っ取り早いのはやはりハーブティー。生の葉を水出しでも煮出してもOKですし、ニュージーランドでは、ハーブショップに乾燥したものが売ってあります。
飲んでみると、少し舌先がしびれるような感じとさわやかな後味が口の中に広がりますよ。
気持ちを鎮める作用があるので、マオリたちはお葬式などの際、カワカワの枝で冠をつくり、頭にかぶるそうです。日本では、ホリスティックNZで購入することができます。
[ホリスティックNZ]
glass image via Shutterstock
http://news.mynavi.jp/news/2014/07/06/198/

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