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室蘭はアイヌ語地名の宝庫~港立市民大学講座開催

2014-07-22 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2014年7月20日(日)朝刊】
 室蘭港立市民大学(松岡健一学長)の2014年度(平成26年度)第4回講座が19日、室蘭市入江町の室蘭海上保安部で開かれ、市民学生60人がアイヌ語に由来する室蘭の名勝などを学んだ。
 最初に海上保安庁の歴史や業務内容などを紹介するDVDを観賞。続いて市教育委員会の学芸員、松田宏介さんが「アイヌ文化に由来する自然名勝」をテーマに講演を行った。
 松田さんは「アイヌ文化では山、川などあらゆる自然物に命があると考えた。だから和人のように抽象的でなく、直接見た状態を表す地名を付けた」と説明。「室蘭は他地域に比べてアイヌ語の地名が豊富で、100以上もある。地名の研究も盛んに行われた」とアイヌ語地名の宝庫であることを指摘した。
 室蘭の名勝の由来について「ハルカラモイは『食料・捕る・入江』で魚が多く捕れる場所であることを示している。増市浜は『海猫の家』で、浜全体ではなく岬突端の岩の名称だった」と解説。「室蘭の景勝地をアイヌ文化由来の名勝としてPRする新たな位置付けが必要」と呼び掛けた。
 この後は室蘭港西埠(ふ)頭へ移動し、係船中の巡視艇「りゅうせい」を見学。学生たちは郷土の海を守る室蘭海保の任務に理解を深めた。
(山田晃司)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/07/20/20140720m_02.html
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