毎日新聞9/16(土) 19:22配信
躍動する台湾文化の今を伝える日本最大級の台湾文化フェスティバル「TAIWAN PLUS 2023 台日一緒に」が16日、東京都台東区の上野公園で開幕した。会場には台湾のグルメや雑貨など約80のブランドが集結。ステージでは人気アーティストたちが個性的なパフォーマンスを披露して会場を盛り上げた。近年の台湾ブームを背景に最新の台湾文化に触れる機会を求めて、初日から多くの人が訪れた。開催は17日まで。
このイベントは台湾の非政府組織「中華文化総会」の主催で、日台交流の促進を目指して2018年に始まった。当初は東京オリンピック開催予定の20年まで3年連続で実施される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で20年以降は中止になった。22年に3年ぶりに開催され、2日間で延べ約20万人が来場した。今回で4回目となる。
開幕式では、3人組の人気ロックバンド「宇宙人(Cosmos People)」が登場し、軽快な音楽で開幕を華やかに彩った。また、先住民アミ族のバンド「アミス カケン楽団」も出演。民族衣装を身にまとい、伸びやかな歌声と打楽器による美しい演奏を会場に響かせた。同総会の鄭麗君副会長は「このイベントが台日友好の重要なシンボルとなることを願っている」とあいさつした。
会場には、おしゃれな文具や先住民のバッグなどの商品が並んだほか、夜市などで見られる輪投げなど昔ながらの遊びを楽しめるコーナーもあった。
漁業が盛んな台東県成功鎮のブースでは、漁網の糸で作ったブレスレットやバッグなどを販売していた。地元団体「迦南楽活全人発展協会」の郭亜民理事長は「使えなくなった漁網などを再利用することで、地元ではリサイクルや環境保護に対する意識が高まっている」と話す。
別のブースで、腕に美しい文様を描いてもらった冨岡亜紀子さん=埼玉県川口市=は「きれいなので、ずっと残しておきたいぐらい。また台湾に旅行に行きたい」と喜んでいた。【鈴木玲子】
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