先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

カムイ宿る自然の「気配」 美瑛町在住の中西さん、東京で写真展

2020-09-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/26 21:51
 上川管内美瑛町在住で「写真甲子園」(上川管内東川町や北海道新聞社でつくる実行委主催)の審査員を務める写真家中西敏貴さん(49)が、自然の「気配」を表現した写真展「カムイ」が、東京・品川駅に近いキヤノンギャラリーS(港区)で開催されている。
 会場の作品は抽象画のよう。だが、よく見ると木々を映す水紋や積雪の陰影が描く模様など、風景写真の一部だと分かる。8年前に大阪から美瑛町に移住した中西さん。きれいな風景への興味は徐々に失われ「自然の中で暮らすうちに、内側にいるから感じる『気配』を写真にしたくなった」。
 見えない「気配」を表そうと撮影を続けていると、森羅万象にカムイ(神)が宿るとするアイヌ民族の考え方に共感するようになったという。「アイヌでは疫病のこともカムイと呼ぶ。自然と人との関係を見つめ直すことでウイルスとのつきあい方もみえてくるのかもしれない」と話す。10月31日まで(日祝休)。午前10時~午後5時半。入場無料。(藤井泰生、写真も)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464374

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ウポポイのバリアフリーは? 白老 モニターツアーで点検

2020-09-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/26 18:44
 【白老】道内観光をPRする北海道観光振興機構などが主催し道内観光地のバリアフリー状況を確認するモニターツアーの一行が26日、町内のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を訪れ、施設の利便性を確かめた。
 障害者や高齢者が旅行しやすいバリアフリーの観光ルートづくりの一環。札幌市在住の車いす利用者とその家族各2人が参加し、古式舞踊を観賞したり、フードコートでアイヌ料理を楽しむなどした。
 車いす利用の長男と参加した影浦美由紀さん(50)は「通路が広く、余裕を持って楽しめた。人と距離が取れるので感染予防にもなる」としつつ「多目的トイレがもう少しあると助かる」と要望した。
 参加者らはこの日、伊達市で1泊し、27日は洞爺湖などを巡る。
 ツアーに同行した同機構地域観光部主任の稲村志穂さん(47)は「参加者の声を聞き、車いすでも楽しめる道内ツアーを周知していきたい」と話していた。
 同機構は10月に知床半島を訪れるモニターツアーも実施する予定。(木村みなみ)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464341

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ブラジル先住民・テンベ族、6ヶ月新型コロナ感染者ゼロを祝う

2020-09-27 | 先住民族関連
newsphere Sep 26 2020

 ブラジルのアマゾンにあるテンベ族の村を訪れると、村の前に建つ木製の門が外部からのアクセスを遮断しており、中には入れない。すると、弓とショットガンで武装した男性グループがバイクでやってきて、その中の1人が南京錠とチェーンを外してくれた。
 33歳のレジス・トゥフォ・モレイラ・テンベ氏が「お待ちしていました」と挨拶した。「我々がしていることは、すべての人のため、そして我々自身のためなのです」
 3月以降、この門はめったに開いたことがない。そしてこの6ヶ月間、テンベ族から新型コロナウイルス感染者が1人も出ていない要因もそこにある。彼らはその節目を祝う祭りの準備中で、その様子を見てほしいとAP通信のカメラマンを招待したのだ。
 ブラジルのパラ州西端のアルト・リオ・グアマ保護区にあるテネテハラ先住民居住区。テンベ族はその西地区で暮らしている。新型コロナウイルスは先住民グループの居住区にも侵入し、複数の村から感染者が出ている。近隣都市での商売や食料品の購入、また政府からの緊急福祉給付金を受け取りに行った際に感染したと思われる。
 数百名のテンベ族が暮らすカフエイロ、テコハウ、カニンデなどの村では、村人が門に鍵をかけ、緊急時以外の出入りを禁止した。また、先住民族に医療を提供する連邦機関SESAIの施設への立ち入りも制限している。現在、パラ州ではようやく新型コロナウイルスの1日あたりの感染者数と死者数が鎮静化し、「テンベ族は感染者を出さないままパンデミックを脱出できる」と人々が信じられるようになってきた。
「我々は街に行かず、ほかの村にも行きませんでした。隔離されたままです。こうして乗り切ってきましたし、いまもそうです。ですから、ささやかな祝祭を開催します。今日まで、感染者が出なかったことを嬉しく思っているからです」と、テコハウ村のリーダー、セルジオ・ムクシ・テンベ氏は語る。
 9月9日の夕方、テコハウ村の女性が共同キッチンに集まり、大量の鍋でキャッサバと米を調理し、地元魚のツクナレをバナナの葉で包んでローストするなど、祝宴用の料理を用意した。感染流行が始まった当初、3つの村の女性が協議会を結成し、近隣の家の住民を訪ねては、新型コロナウイルスの危険性と感染経路についてレクチャーしたという。
「各家庭にもっとオリエンテーションを提供するため、我々はグループを作ることに決めました。医療技術者からの説明があっても、村の外に出る人がたくさんいたからです。当初、オリエンテーションには参加したものの、納得していただけない方もいたので、非常に難しかったです。『なぜそんなこと言うのか? なぜ孤立しなければいけないのか?』と言われました。その瞬間は、とても厳しかったですね」と、母語を教える48歳のサンドラ・テンベ氏は語る。
 村人が話を呑んでくれたこと、そしてほかの民族と異なり新型コロナで苦しむことがなかったことに、サンドラ氏は感謝している。先住民組織APIBの集計(保健省の数値および地元リーダーからの情報を含む)によると、3万1306名の先住民族が感染し、うち793人が死亡している。先住民族の擁護団体であるソシオ・エンヴァイロメンタル・インスティテュートは、ブラジルで確認されている先住民族の60%にあたる158民族で感染者がいるという。
 さらに、伝統的なハーブの醸造もまた、テンベ族のハイリスク群や高齢者の健康を守るのに一役買ったのだ、とパウロ・セルジオ・テンベ氏(50歳)は言う。
 日が沈むと、テコハウ村のリーダーであるセルジオ・ムクシ氏は藁葺き屋根の集会所の前にある2つのかがり火のそばで、長老とともに立ったまま詠唱した。彼らは新型コロナウイルス禍でのテンベ族の回復力に声援を送り、村人に母語で感謝をささげたのだと、後に教えてくれた。しまいにはほかの村人たちも歌い、踊った。子供たちも互いの肩に手を乗せ、行進した。
 翌朝、目を覚ました村人は伝統的な羽飾りを身に着け、自身の体にペイントを施した。前夜かがり火のあった場所に2つのマーチンググループが集い、村のリーダーや長老たちが演奏する伝統的なマラカスのリズムに合わせて踊った。祝祭は2時間続いた後にようやく静まった。そして村人たちはそれぞれ家や畑、森に戻り、日常へと帰っていった。
By ERALDO PERES Associated Press
Translated by isshi via Conyac
https://newsphere.jp/national/20200926-2/

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アイヌ伝統のサケ捕獲【新ひだか】

2020-09-27 | アイヌ民族関連
日高報知新聞 2020.09.26
【新ひだか】町は、アイヌ民族が儀式で用いるサケを捕獲することのできる許可申請を道に提出し、21日から3日間、三石アイヌ協会(幌村司会長、会員9人)が許可を得て初めてとなる儀式用サケの捕獲を行った。アイヌ伝統文化継承が目的。
 22日は、幌村会長ら10人が参加し、三石川の蓬莱橋周辺でアイヌ民族伝統儀式の「アシリチェプノミとチェプ漁」を行った。アシリチェプノミはサケを迎える儀式で、神に祈りを捧げたあと、網を使ったチェプ漁でそ上中のサケ30匹(上限)を3日間かけて捕獲した。
 捕獲したサケは、10月4日に三石西蓬莱のチセで行うイチャルパ(先祖供養祭)の儀式に使われる。
 幌村会長は「今まで、町内の定置業者から買っていたが、イチャルパで使うサケの捕獲ができてうれしさと喜びを感じる。今後も捕獲を継続していきたい」と話していた。
三石川でサケを捕獲する三石アイヌ協会の会員たち=22日=
http://www.hokkaido-nl.jp/article/18986

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