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アイヌ伝統のサケ捕獲 道から許可、自作丸木舟で川に【浦幌】

2020-09-22 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2020.09.21
 浦幌町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」(旧浦幌アイヌ協会、長根弘喜会長)は20日、道からの許可を得て町十勝太を流れる浦幌十勝川で、自作の丸木舟を使ってサケの捕獲を始めた。同団体として河川でサケを捕獲するのは初めて。
丸木舟に乗り、網を引き揚げるラポロアイヌネイションのメンバーら
 この日は、長根会長(35)らが早朝に刺し網を3カ統敷設し、午前と午後に引き揚げた。午前11時ごろに行った最初の網揚げで雄のサケ1匹を捕獲できた。
 同日午後からは、同団体のメンバーら約10人と市川守弘弁護士(66)ら関係者も参加し、「アシリチェプノミ」(サケを迎える儀式)を執り行った。一行は、午前中に捕獲した雄のサケと、用意していた雌のサケを前に、祈りをささげて神々に感謝の意を示した。
 儀式後、長根会長ら2人が乗った丸木舟を船外機付きの船でえい航し、午前中に敷設した刺し網を引き揚げた。午後はサケを捕獲できなかった。長根会長は「川でのサケの捕獲ができたことを心の底から喜んでいる」と話していた。
 今回のサケの捕獲は、アイヌの伝統文化継承が目的。地元漁協の同意を得た上で、道は漁獲量200匹を上限に1カ月間の漁期を許可した。同団体は21日以降も引き続き上限に達するまでサケの捕獲を続ける。
サケへの感謝をささげながら儀式を執り行うメンバーら
 同団体は、伝統文化の継承とは別に、アイヌ民族が経済活動として川の河口部でサケを捕獲することは先住権の一部だとして、国と道に、サケ漁を禁じる法律などが適用されないことの確認を求め、札幌地裁に提訴している。
 弁護団代表の市川弁護士は「(ラポロアイヌネイションのメンバーらが)自分たちの手でアイヌ文化を発展させていこうと頑張っている。しっかり見守りたい」と話している。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/18947

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ウポポイ開業2カ月 釧根ゆかりの資料も

2020-09-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/21 20:10 更新
<木彫で伝える「責任」>大正時代に猛吹雪の中、釧路町内で殉職したアイヌ民族の郵便逓送人・吉良平治郎。吉良のまたいとこでアイヌ文化伝承に尽力した故山本多助さんは、「責任」と題して吉良の姿を残した=以下、表記のないものは国立アイヌ民族博物館で撮影
<現代の課題に向き合うアイヌ文化>新型コロナウイルスの感染対策として、博物館の総合案内に設置されているアクリル板。板を支える脚の部分にアイヌ文様をあしらった製品は釧路市の藤戸康平さんが作った
<板綴舟が物語る歴史>厚岸湖で出土した丸木舟「板(いた)綴(つづり)舟(ぶね)(イタオマチプ)」。全長5メートル以上ある船からは、それだけの大きな木が採取できる、豊かな自然があったことをうかがい知ることができる。※注「イタオマチプ」の「プ」は小さい字
<道具に見るアイヌ民族の仕事>狩猟や農耕などを通して、食料や道具の材料などを必要な分だけ得ていたアイヌ民族。釧路市の渡辺かよさんは木綿の古布から、農作業時に使う「前掛け」を再現した
<映像で知る各地のアイヌ民族>阿寒地域に伝わり、古式舞踊や慰霊祭など、映像資料も豊富な博物館。1階にあるモニターでは、クナシリ・メナシの戦いの犠牲者を供養する根室アイヌ協会の伝統儀式「ノッカマップ・イチャルパ」の様子も紹介している。※「イチャルパ」のルは小さい字
<伝統を受け継ぎ未来につなぐ>酒を仕込む際に女性たちが歌う「サケカラウポポ(酒づくりの歌)」。各地のアイヌ民族から指導を受けた若いスタッフたちが、心を込めて古式舞踊を披露する=体験交流ホール。※注「サケカラウポポ」のラは小さい字
<アイヌ文化を「支える」>国立アイヌ民族博物館の外観には、伝統的なアイヌの家屋の特徴で、屋根を支える構造のひとつである三脚(ケトゥンニ)をイメージした博物館のロゴマークが浮かぶ。アイヌ文化の復興や新たな文化を「支える」施設として期待がかかる
 胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴施設(ウポポイ)」は12日で開業から2カ月が経過した。新型コロナウイルスの影響で展示に制約がある中、工夫を凝らしてアイヌ文化を発信している。釧路、根室管内にゆかりのある資料や古式舞踊を紹介する。(加藤哲朗、光嶋るい)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/462515

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ポロトの森でアイヌ文化体験 川魚 弓矢で仕留める 白老

2020-09-22 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2020/9/21配信
 白老町のポロト自然休養林で19日、一般社団法人白老モシリ主催の「森のアイヌ文化体験」が開かれた。  アイヌ民族のかつての暮らしを学ぶ行事。地元の小学生や大人10人が参加した。  ポロトの森で参加者はクチャ作りを体験。クチャはク…
この続き:284文字
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https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/29500/

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