先住民族関連ニュース

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舞踊や音楽、アイヌ文化に親しむ 札幌でフェスティバル

2020-09-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/27 19:25

古式舞踊などが披露されたアイヌ文化フェスティバル(植村佳弘撮影)
 「アイヌ文化フェスティバル」が27日、札幌市中央区の市教育文化会館で開かれた。来場者約400人が、古式舞踊や伝統音楽の鑑賞などを通じてアイヌ文化に親しんだ。(金子俊介)
 アイヌ民族文化財団の主催。今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、観客席の座席の間隔を空けて実施した。
 フェスティバルでは、アイヌ民族の歌手川上容子さんが、口承文芸による英雄叙事詩などを披露。ツルの様子などを模した古式舞踊や、伝統楽器ムックリの演奏も行われた。
 また、樺太アイヌの弦楽器トンコリ奏者のOKI(オキ)さんと、女性4人組のアイヌ語ボーカルグループが伝統音楽やオリジナル曲を披露した。トンコリの幻想的な音色や、歌声の美しいハーモニーで来場者を魅了した。
 このほか、北大アイヌ・先住民研究センター長の加藤博文教授の講演も行われた。来場した札幌市東区の無職男性(66)は「アイヌ民族の昔の生活様式や、物語がイメージできて貴重な機会になった」と感想を話していた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464556

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サケ遡上 自然の恵みに感謝 旭川でアイヌ民族の儀式

2020-09-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/27 16:26 更新

神々をまつる祭壇の前で祈りをささげる参加者たち(宮永春希撮影)
 【旭川】産卵のために川を遡上(そじょう)するサケを迎えるアイヌ民族の儀式「カムイチェプノミ」が27日、旭川市の神楽岡公園の忠別川河川敷で行われた。市民ら約70人が儀式の様子を見守り、自然の恵みに感謝をささげた。
 「旭川チカップニアイヌ民族文化保存会」などでつくる実行委が主催し、今年で33回目。同保存会の川村兼一会長ら10人が祈りの言葉をささげた後、神が宿るとされるイナウ(木幣)を川に投げ入れた。
 忠別川の名前はアイヌ語の「チュク ペッ」(秋の川)に由来し、それを元に「旭川」の地名ができた。川村会長は「昔は秋には川が真っ黒になるほどサケが遡上した。(アイヌ民族の伝統漁法の)モリで突いたサケを、皆で食べられるようになるのを願っている」とあいさつした。
 石狩川中流には1960年代に農業用取水ぜきが設置され、市内では以降、サケが遡上できなかった。だが2000年に魚道が設けられ、自然産卵で誕生したサケが戻ってくるようになった。「大雪と石狩の自然を守る会」によると、昨年確認された産卵床は273カ所で、500~600匹のサケが遡上したとみられる。サケの遡上は10~11月がピークで、今年は既に6匹ほどを確認した。
 同会の寺島一男代表は「遡上する9割以上は旭川生まれの野生のサケとみられ、河口から約170キロも上ってくるのは全国的にも珍しい」と話す。
 儀式の後、参加者は「秋のクリーンウォーク」と題して、忠別川や石狩川の河川敷の清掃活動に汗を流した。(山口真理絵)
◆「カムイチェプノミ」の「プ」は小さい字
◆「チュク」の「ク」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464496

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「世界一難しい」織物作りに挑戦(動画)

2020-09-28 | 先住民族関連
NHK 09月27日 07時02分

アラスカなどの先住民族に伝わる「チルカット織り」と呼ばれる織物を作る技法を体験する講習会が網走市で開かれました。
この講習会は網走市の道立北方民族博物館で26日に開かれ、市民などが参加しました。
「チルカット織り」は縦糸と横糸を複雑に絡めながら作っていくのが特徴で、講習会では毛糸とたこ糸を使ってペンダント作りを体験しました。
参加した人たちは講師の指導を受けながらペンダント作りに挑戦しましたが、複数の縦糸に横糸を絡めていく作業に悪戦苦闘し、およそ6時間の作業でも完成することが出来た人はいませんでした。
参加した女性の1人は「初めてチルカット織りを体験しました。とても難しいですが楽しかったです」と話していました。
講師を務めた是恒さくらさんは「世界一難しいともいわれるチルカット織りですが曲線を織ることができるのが特徴です。受講生は集中力を持って熱心に取り組んでいて仕上がれば綺麗な作品になると思います」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200927/7000025117.html

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念願のソロアルバム「EGOTO」の制作とともにあった、SIGEMARUの3冊

2020-09-28 | 先住民族関連
好書好日 2020/09/27 10:00

お話を聞いた⼈SIGEMARU a.k.a 1010(しげまるえーけーえーひとわひとお)
1990年、東京生まれのラッパー。KSK、Japssyとのユニット・MGFで、2016年に曽我部恵一主宰のレーベル・ROSE RECORDSから1stアルバム「Float in the Dark」を発表。20年にはRIP SLYMEのRYO-Z、プロデューサーのAKAKAGE(伊藤陽一郎)とARMを結成、シングル「それぞれのサタデー」をリリースした。
迷走の果てにできたソロアルバム
 ジャズ、ソウル、ファンク、ハウスなど多様な音楽から影響をモザイクのように感じさせるヒップホップグループ・MGFに所属するラッパー・SIGEMARUが、キャリア初となるソロアルバム「EGOTO」を発表した。
 「EGOTO」はジャジーでメロディアスだが、渋くてゴツゴツしたサンプリングで作られたビートで構成されている。そこにSIGEMARUの内省的な心象を表現したラップが乗る。まるでSoul ScreamやTHA BLUE HERBを彷彿とさせるバランスだ。今回の「ラッパーたちの読書メソッド」は、念願のアルバムを完成させたSIGEMARUに選書してもらった。
 「ソロアルバムを作りたい気持ちは数年前からありました。頭の中には作品のイメージもぼんやりとあったんですよ。でも僕はビートがないと歌詞が書けないタイプで、どういうビートで書こうか、そもそもどんなビートメイカーにお願いしようか悩んでたら、だんだん自分の好みがわからなくなってきてしまって(笑)。
 迷子の状態が数年間続いたある日、ラッパーの田中光さんに相談したら『じゃあうちで一緒にYouTubeを観よう』と言ってくれたんです。光さんの奥さんはDJなので、3人でMVを観て、『これは好き』『じゃあこれは?』みたいなやりとりを一晩中やったら、かなり自分の好みを整理できた。
 あと同じ時期にラッパーのMEISOさんとも話して、いろんなビートメイカーを教えてもらったんです。そこでさらにクリアになりましたね。アルバムのトーンが固まったのはTHE BED ROOM TAPE(京都のインストバンドNabowaの景山奏のソロプロジェクト)さんと作った『常套句』と、Bugseedさんとの『旅人の法螺』ができてから。この2曲を基準にビートメイカーにオファーしていきました」
星野道夫「旅をする木」
 「僕が活字を読むようになったのは比較的最近です。以前、エンジニアさんに『SIGEMARUくんの歌詞は画が見えるから良いよね』と言ってもらったことがあって。それが嬉しくて、視覚的な表現を意識するようになり、少しずつ本を読むようになりました。
 『旅をする木』は写真家の星野道夫さんのエッセイ集です。この方は19歳の時に観た写真集をきっかけに極北の自然の魅力に取り憑かれて、43歳でロシアのカムチャツカ半島でクマに襲われて亡くなります。このエッセイは彼の目から見た極北の厳しい自然や、アラスカ先住民族の暮らしなどについて書かれています。
 写真家だからなのか、星野さんの文章を読むと“画が見える”。情景を表す言葉の選び方も素敵なんです。生涯を通して僕がアラスカに行くことはおそらくないと思うけど、この本を読むと現地で実際に見たような感覚になれる。特に印象に残ったのは、インディアンが語り継いでいるワタリガラスの神話について綴られた文章でした。2ページ程度なんですけど僕はすごく好きだったので、自分なりに拡大解釈して『ワタリガラス』という曲にしました。今回のアルバムに入っています」
 SIGEMARUはもともと活字より映像メディア、特に映画に傾倒していたという。エンジニアの一言から“画が見える”歌詞を書くことを意識しはじめた。そんな彼が最初に手にしたのが、SFの名作として知られるこの本だった。
フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
 「映画『ブレードランナー』の原作ですね。映画が大好きなのですごく読みやすかった。SFってその世界における独自の単語を作っちゃうのが面白い。例えばゴミにも独自の名称としっかりした設定があったり。映画だったら気に留めないディティールなんですよ。でも細部までしっかり作り込むことで、空想の世界が文章から見えるようになる。馴染みのない単語もいつのまにか自分の中で当たり前になって。その感覚が楽しかったですね。僕はこの見た目とラップスタイルから文系に見られがちなんですが、実は理系の大学に行っていたのでSFの数学的な設定にも違和感なく入っていけたというのもあるかもしれない。
 そういえば大学受験の時、ちょっと変わった個人塾に通っていて。学習塾なのに、なぜか音楽を作る環境が揃っているんです。もちろん受験勉強がメインなんですよ。だけど塾にはマンガやCD、DVDはもちろん楽器まであって。授業が終わっても生徒たちは別の部屋で遊んでるんです。引っ込み思案な僕がラップを始められたのはその塾のおかげ。ヒップホップに興味はあったけど、自分でやるのは最初恥ずかしかったんですよ(笑)。でも塾の先生が『とりあえずやってみろ』と勧めてくれたので、その勢いでラップを始めることができた。MGFのKSKもその塾でギターを覚えて作曲できるようになったし、ROTH BART BARONというバンドのMIFUNEさんもその塾で一緒に遊んでました」
 「EGOTO」では曽我部恵一の「文学」をカバーしている(「文学 Remix feat. Meiso & DJ REiZ」)ので、理系に進学していたという経歴にはいささか驚かされた。そんなSIGEMARUが最近衝撃を受けた一冊がパール・バックの『大地』だ。
パール・バック「大地」
 「『EGOTO』のエンジニアで、1曲目と12曲目も作ってくれたNariaki Moriyaくんが『読んだほうがいいよ』と薦めてくれました。この小説の舞台は19世後半から20世紀初頭の中国。貧乏な農民の王龍(ワンルン)が自然や歴史に翻弄されながら成り上がっていく様子が描かれています。小さな土地からはじまって、やがて広大な土地を所有する王龍の一生は、僕にとってヒップホップ的に感じられました。ちなみにこの『大地』は三部作で、二部は子供たち、三部はさらにその子供の話になります。僕はまだ一部しか読んでないんですが、それでも傑作だと思ったし、ものすごい情報量でお腹いっぱいになってしまったので、続きはそのうち読もうかと(笑)。
 この本は『EGOTO』を制作している時に読んでいました。そのせいか主人公に共感できたんですよ。王龍はコツコツとと努力して、自分の土地を手に入れていく。僕にとっての土地は楽曲です。カッコいいビートメイカーはまだまだたくさんいる。そういう人たちともっと曲を作りたい。そして彼ら彼女らがアルバムを出す時、いつも参加してるようなラッパーになりたい。そうやって自分の足跡を残したいんです。『EGOTO』は最初の自分の土地のようなアルバム。金銭的な意味ではなく、芸術の面で王龍のように成り上がりたいと思っています」
https://news.goo.ne.jp/article/book_asahi/trend/book_asahi-13752879.html

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