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多様な文化 ウポポイで学ぶ 国立アイヌ民族博物館 白老に開業 道具の実演やクイズ 楽しく体感

2020-09-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/15 05:00
 胆振管内白老町に7月に開業したアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の中核、国立アイヌ民族博物館は、約700点の資料を展示し、アイヌ民族の歴史や文化を伝える施設だ。北日本初の国立博物館でもあるアイヌ民族博物館では、どんなことが学べるのかを紹介する。
 博物館の案内を担当する「エデュケーター」の永石理恵さん(31)は「民族の文化や歴史について、大人から子供まで学びやすくなっています」と話す。1階のエントランスホールからエスカレーターで2階の基本展示室へ。大きな窓からはポロト湖や敷地内を一望できる。
 基本展示室につながる回廊では、アイヌの長老たちが映像で出迎えてくれる。長老の隣にはニュージーランドの先住民族マオリ、韓国の伝統衣装を着た女性らが並び、それぞれの民族の言語で「こんにちは」とあいさつ。永石さんは「いろいろな文化の人が迎える映像を見て、自分は何の文化の人なのだろうと考えてみてほしい」と話す。
 基本展示は「私たち」をキーワードとし、6テーマ構成。入り口を抜けると最初に見えてくるのは「ことば」の展示だ。帯広地方で語り継がれる神謡や旭川の英雄叙事詩、平取(日高管内)の散文説話の映像が、炉に見立てた画面に流れる。
 「世界」の展示では自然観や死生観、「くらし」では伝統的な衣食住や価値観を紹介。民族を取り巻く出来事を伝える「歴史」、狩猟・採取から現代の職業まで広く紹介する「しごと」、過去の交易や現在の交わりを紹介する「交流」のコーナーもある。いずれも解説文はアイヌ語を第1言語と位置づけ、日本語や英語、中国語、韓国語を併記している。
 永石さんのお勧めは、基本展示室に三つある探求展示コーナー「テンパテンパ」だ。
 アットゥシ(樹皮衣)などの伝統衣装をミニチュアで再現した人形や、かつてのコタン(集落)を再現したジオラマなどを展示している。棚の引き出しには、タマサイ(首飾り)やマキリ(小刀)など、さまざまな生活用品が入っている。
 「テンパテンパ」は、アイヌ語で「触ってね」の意味。通常、コーナーの展示物は自由に触って見ることができる。現在は新型コロナウイルス感染予防のため、触れないよう規制しているが、近くにいるエデュケーターにお願いすれば、使い方を実演してくれる。
 この日は、エデュケーターが伝統的な漁業道具「マレク」(かぎもり)を手に取り、魚をとる様子を再現してくれた。さらに、木の枝で作った鳥を狩る仕掛けわなを使うところも実演。わなは子供が練習に使ったもののレプリカ。枝を組み合わせて作った三角すいのかごにえさを仕掛け、鳥が首を突っ込むと枝が下り、挟んで捕まえる仕組みだ。
 エゾシカの活用法を伝えるコーナーでは、シカの人形を使い、クイズ形式で紹介している。人形の角や脚などに番号が付き、展示台にさまざまな品物などがシルエットで示されている。引き出しを開けると「肉は食料に」「腱(けん)は裂いて糸に」「ぼうこうは水筒に」など答えが示され、全体を余さず活用していたことが理解できる。
 永石さんは「テンパテンパの周りにある六つのテーマ展示と行き来することで、アイヌ文化への理解が深まる。ぜひ体感してほしい」と話している。
■入場、見学は事前予約制
 アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間」の愛称「ウポポイ」は、アイヌ語で「(大勢で)歌うこと」を意味する。総工費約200億円をかけ国が整備し、運営はアイヌ民族文化財団(札幌)が担う。
 アイヌ民族博物館、舞踊を披露する体験交流ホールを備えた国立民族共生公園、各大学などが保管する遺骨を納めた慰霊施設からなる。
 公園のコタンには伝統的家屋のチセが4棟建ち、内部を見学できる。コタンに隣接する工房では、伝統的な刺しゅうや木彫りの制作風景を見学でき、職員が解説しながら手仕事を見せてくれる。体験交流ホールでは、古式舞踊が披露される。また、博物館2階には基本展示室のほか特別展示室があり、1階には図書コーナーやシアターが備わる。
 新型コロナウイルス対策のため、博物館などを含むウポポイへの入場は事前予約制になっている。博物館見学は別途、ネット上で日時の予約が必要だ。(田鍋里奈)
※「アットゥシ」の「シ」、「マレク」の「ク」は小さい字

■料金
大人1200円(団体・960円)
高校生600円(同・480円)
中学生以下無料
※団体は20人以上。学校行事で教職員が引率する場合は事前に予約すれば19人以下でも団体料金を適用
■開園時間
・9月1日~10月31日は平日午前9時~午後6時、土日祝日は午後8時まで。11月1日~来年3月31日は午前9時~午後5時
■休園日
・月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降)
・年末年始(12月29日~1月3日)
■ホームページ
https://ainu-upopoy.jp/
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/460241

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ウポポイと二風谷周遊 札幌観光バス、来月新路線

2020-09-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/15 05:00
 札幌観光バスは10月1日から、胆振管内白老町の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」と日高管内平取町のアイヌ民族の伝統的なコタン(集落)を再現した広場「二風谷コタン」を周遊するバスの運行を始める。アイヌ文化の発信拠点2カ所を結ぶことで、アイヌ文化振興につなげる狙い。
 国のアイヌ政策推進交付金を活用した平取町の委託事業で、ウポポイと二風谷コタンをつなぐ路線は初めて。バスは11月5日までの期間限定。1日1便で月曜を除く週6日で運行する。新千歳空港を午前10時に出発し、ウポポイ、二風谷コタンの順に周遊、各施設2時間ずつ滞在し、午後5時半に新千歳空港に戻るルート。予約すれば札幌駅でも乗降車可能。
 料金は1人3千円。1区間のみの利用も可能で1区間千円。定員は各区間15人で予約は電話で受け付ける。空席があれば当日乗車も可能。
 問い合わせは同社(電)011・206・0225(9月のみ日曜除く、午前10時~午後6時)へ。(榎本雅也)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/460323

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サケ遡上に感謝の祈り 札幌・豊平川 アイヌ民族が儀式

2020-09-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/15 16:00
 川を遡上(そじょう)する秋サケを迎えるアイヌ民族の伝統儀式「アシリチェプノミ」(実行委主催)が13日、札幌市中央区の南7条大橋付近の豊平川河川敷で行われた。札幌市や日高管内新ひだか町に住むアイヌ民族約30人が参加し、自然の恵みに感謝する祈りをささげた。
 今年で39回目で、伝統衣装をまとった参列者が祭壇前の炉を囲み、神々に祈りをささげた。
 大勢の市民が見学し、同市西区の小学4年佐々木奎さん(9)は「お祈りが呪文のようでおもしろかった」と、アイヌ文化への関心を高めていた。
 儀式は明治時代にサケが禁漁とされ、全道的に途絶えたが、札幌などのアイヌ民族が復権運動の一環で1982年に復活させた。(野呂有里)
◆「アシリチェプノミ」の「リ」と「プ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/460465

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アイヌの声 施策に反映を 自民新総裁菅氏に期待と注文 白老

2020-09-16 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2020/9/15配信
 政府のアイヌ政策推進会議座長を長く務めてきた菅義偉官房長官が14日、自民党の新総裁に選出され、16日召集の臨時国会で首相に指名されることを受け、北海道アイヌ協会などアイヌ民族の関係団体がアイヌ施策の推進に期待感を高めている。アイヌ家庭の生…
この続き:845文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/29065/

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安いビールが欲しい? 森を守れば価格が下がる新商品発売 ブラジルメーカー

2020-09-16 | 先住民族関連
AFPBBNEWS 2020年9月15日 18:29 発信地:ブラジリア/ブラジ【9月15日 AFP】ブラジルのビールメーカー、アンベブ(Ambev)が、「アマゾン(Amazon)熱帯雨林の保護」と「ビール愛」という関連性がなさそうな二つの偉大なテーマを組み合わせた、風変わりな新商品を発表した。
 同社の発表によると、「コロラド・アマゾニカ(Colorado Amazonica)」と名付けられた新商品は、世界最大の熱帯雨林アマゾンの森林破壊の度合いに応じて価格が変動する仕組み。「森林破壊面積が減少すれば、ビールの価格も下がる。森林が減るほど、ビールは高くなる」という。
 アンベブは世界最大の酒類メーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(AB Inbev)の傘下にある。
 収益はすべて、アマゾン地域の先住民族の共同体、現地住民、家族経営の農家などのネットワークに寄付される予定。
「コロラド・アマゾニカ」はアマゾン産のスパイスを使用したクラフトスタイルの小麦ビールで、今のところオンライン限定販売となっている。
 3日の発売時には1本5.49レアル(約110円)だったが、10日までに価格は46%上昇している。
 ブラジルでは、2019年1月に極右のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)氏が大統領に就任して以来、気候変動を抑える上で極めて重要な存在であるアマゾン熱帯雨林の破壊が急激に進み、火災も頻発している。
 ブラジルのアマゾンの森林破壊面積は、ボルソナロ氏の就任1年目に85.3%増加し、延べ1万123平方キロになった。
 今年の増加率は、過去最高を記録した昨年に比べると減ってはいるが、減少率は今のところ約5%にとどまっている。(c)AFPル [ ブラジル 中南米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3304676

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YuppTV、Dream 11インドプレミアリーグ2020の放映権取得

2020-09-16 | 先住民族関連
福島民友新聞 2020年09月15日 17時56分
AsiaNet 85598
YuppTV、Dream 11インドプレミアリーグ2020の放映権取得
動画配信サービス会社YuppTV、DREAM 11 インドプレミアリーグ2020の放映権を獲得
【アトランタ2020年9月15日PR Newswire】
南アジアのコンテンツ事業者として世界有数のOTT(インターネットによるコンテンツ配信サービス)であるYuppTVは、Dream 11インドプレミアリーグ2020(インドのプロクリケットリーグ)の合計60試合の放映権を取得しました。YuppTVは10を超える連邦直轄領において同リーグの試合を生放送配信します。新型コロナウィルスによるロックダウンの中、多数のスポーツファンがDream 11インドプレミアリーグ(IPL)2020 の観戦を自宅からバーチャル体験します。Dream 11 IPL 2020の放映権がもたらすファン層拡大と莫大な視聴者数により、 YuppTVは、グローバルなターゲット視聴者層の間で破竹の勢いとなることが予想されます。
YuppTVのOTTサービスによるDream11 IPL 2020の放映期間は、2020年9月19日から11月10日までです。ほかのクリケットのトーナメント戦と異なり、IPL のトゥエンティ20方式の試合は試合時間が約3時間のみと非常に短く、観客はその分手に汗握ります。プロモーションも大々的に展開されます。この機会を生かし、YuppTVはDream11 IPL 2020をオーストラリア、ヨーロッパ、マレーシア、東南アジア(シンガポール以外)、スリランカ、ネパール、ブータン、モルディブ、中央アジア、中央・南アメリカでバーチャル生放送配信します。
この提携について、YuppTVの創立者兼CEO Uday Reddy氏 は、「IPLは過去数年の間にインドで最も愛されるクリケットトーナメントになりました。その試合は、ロックダウンの中、視聴者に新たな感動、希望、そして熱狂をもたらすことになります。スタジアムの人混みからではなく自宅で安全に観戦しながらも、IPLの生の雰囲気をリアルタイムでバーチャル体験できる独自のテクノロジーにより、今年のトーナメントはファンの皆様にとってもさらに熱い試合となります。同放映権は、YuppTVの視聴者数の著しい増加にもつながります。」と述べています。
YuppTVは、南アジア発のコンテンツを対象とする世界最大規模のインターネットテレビおよびオンデマンド配信サービスプロバイダであり、テレビチャンネル250以上、映画3000本以上、テレビ番組100本以上を14言語で提供しています。今回、Dream11 IPL 2020の放映権獲得により、視聴者数がさらに増えたYuppTVは、自宅にいてもあたかもスタジアムで観戦しているかのような、最高のバーチャル体験を実現します。
YuppTVについて
YuppTVは、南アジア発のコンテンツを対象とする世界最大級のインターネットテレビおよびオンデマンド配信サービスプロバイダであり、 テレビチャンネル250以上、映画3000本以上、テレビ番組100本以上を14言語で提供しています。YuppTVは、メディアおよびエンターテインメント業界への投資を目的とする主要グローバル投資企業であるKKRにより設立されアジア全域で事業を展開するエメラルドメディアから、YuppTVの相当数の少数株をエメラルドメディアが5000億米ドルで取得した取引において出資を受けました。エメラルドメディアは、業界屈指のベテランであるRajesh Kamat氏とPaul Aiello氏が、経験豊かな経営幹部とともに統率しています。YuppTV は、米国アラバマ州の先住民族ポーチクリーク部族よりシリーズAラウンドの出資を受けました。
YuppTVは現在、インド国外に居住するインド人視聴者をターゲットとするインターネット有料テレビサービスのトップ1位にランク付けされており、インドのプレミアムコンテンツを配信する最大のインターネットテレビプラットフォームです。
詳細については、 https://www.yupptv.com/cricket をご覧ください。
ロゴ: https://mma.prnewswire.com/media/839837/YuppTV_Logo.jpg
写真: https://mma.prnewswire.com/media/1273500/YuppTV_Dream11_IPL2020.jpg
(日本語リリース:クライアント提供)
https://www.minyu-net.com/prwire/PR202009154417.php

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神聖な場所で起こる不思議現象 1300年の歴史に科学で斬り込む!?

2020-09-16 | アイヌ民族関連
MBSコラム 2020/09/15 15:30

日本の各地で起こっている不思議な現象を、博多華丸・大吉が解明する人気企画「前と後ハンター!」。9月8日放送の「教えてもらう前と後」では、すごい神様が祀られているにもかかわらず地元の人が誰も行かないという神社の謎を解明するべく、眉毛がトレードマークの井上咲楽が現地を調査。さらに、岡副麻希が、1300年間もの間全く解明されていない、神社の沼に浮かぶ「勝手に動く浮島」の謎に迫った!
急な石段の先に驚きの光景
華丸の調査によると、北海道の南西部に位置するせたな町にある「太田神社」は、地元の人が絶対に近寄らない場所だという。実際のところどんな神社なのか、井上咲楽が「太田神社」に向かった。そこには、決して誰もこないとは思えない立派な鳥居が! しかしその先には、傾斜45度、139段の石段がそびえ立ち、階段にはロープが張られていた。
「ウソでしょ。めっちゃ急じゃないですか。こんなヒモないですよね、普通階段に。なにこれ......」と、驚きの声がダダ漏れの井上。とりあえず調査を開始するため階段を登るが「一段一段がすごく狭いんですよ。うわ!え!え!ここから結構な急だな......」と大声をあげながら一段ずつ階段を上がっていく。その階段の幅は、足のサイズ23.5cmの井上でもはみ出す位狭い。確かに登りにくそうな石段だが、この急斜面を登りたくないということだけが理由で地元の人が近寄らないのか? すると、石段の頂上に到達した井上が、驚きの光景を目にする。それを見れば、地元の人がこの神社に近寄らない理由に誰もが納得!
普通の神社は石段を登れば社殿があるのだが、「太田神社」では石段を登った先はなんと行き止まり! 実は、神社の本殿があるのは、ここから始まる険しい道のはるか先だった。その過酷さは、日本一危険な神社とよばれるほどで、あまりにも危ないため地元の人は近寄らなくなってしまったというワケ。
ところがこの「太田神社」は、猿田彦というとってもありがたい神様に守られている。開運を司る神様・猿田彦の神(さるたひこのかみ)は、伊勢の地主神(じぬしがみ)といわれ、日本神話にも登場する神様だ。建てられたのは、室町時代。アイヌの民族が神聖な場所としていたこの山に、本州から渡ってきた武田信広が神社を作ったという。
ここまできたらぜひお参りしたいと、井上は奮起して道無き道を進み、行く手を阻む倒木をかき分け、山岳ガイドに命綱を付けてもらって神殿に向かって絶壁に挑むことに。「これは絶対行かないですね、地元の人。だって命が危ないですもん。いや〜、怖すぎます。怖い」と、心の声を全部吐き出しながら果敢にアタック。
すると、山頂にはわずか数畳ほどのスペースに猿田彦の神が祀られた本殿があった。
「景色がめちゃくちゃ綺麗です、ちょっと見てくださいこれ下とは全然違う景色で感動しますね」と、過酷な道をのりこえたものにしか味わえない絶景を堪能する井上は、たくさんの願い事をして山を降りた。
浮島を操っているのは神様!?
大吉チームは、人口7000人ほどの山形県朝日町で1300年間未解決だという、「浮嶋稲荷神社」にまつわる「勝手に動く浮島」の謎に迫る。解明に向かったのは岡副麻希。神社の中にある沼では、風がないのに浮嶋が縦横無尽に動き回っているのだ。地元の人は、神秘の沼と呼んでいる様子。宮司の最上俊一郎さんも、「風の向きとは関係なく、風上の方に進んだりもします。それが不思議なんですよ。神様がお島様に何かして動かしているのかなと......」と言い、神様の仕業だと思っているようだ。
徳川家光をはじめ、名だたる権力者に守られてきた「浮島稲荷神社」の歴史は1300年におよび、数々の伝説が残されている。その昔、雨乞いのために地蔵を沼に沈める風習があり、人々が地蔵を沈めた場所にはいくつもの浮島が集まる不思議な現象が起こったらしい。さらに、浮島の動きを細かく記録した書籍には、浮島が1列に並んだ時の特徴がおよそ100ページに渡り記載されている他にも、さまざまな奇跡が記されていた。
そこで、岡副がウエットスーツに着替えて沼へ! 「神のパワー? でもその神のパワーは目には見えないですもんね。私は、生き物が動かしているのかなと思っているんですが、解明してみせます! 体強いし水に強いので沼に潜ります」と言って、果敢に沼にアタック。ところが「え!水の色がすごいんですけど......。冷たい、めっちゃ怖い。一気に深くなった。いや、足がついたりつかなかったりしています」と、パニック気味に。
何度も潜って、謎を解明しようとする岡副の渾身のリポートの後、湖沼学が専門の立正大学・河野忠教授に調査を依頼。赤外線カメラを搭載したドローンで水面の温度を計測し、透明度・水の流れ・水温も徹底調査。すると先生は、沼の水面と底の温度差に着目した。河野先生が「普通の夏の湖の水温だと2度〜3度くらいしか差がないんですが、この沼の温度差は異常ですね」というとおり、沼の温度差はなんと9度もあった。そのあたりに浮島が動くヒントが隠されているのかもしれない。
そこで、水槽を使ってこの沼と同じ環境を再現してみることに。常温の水に冷たい水を入れると温度の違う水同士は混ざることなく、くっきりと2層にわかれた。すると上と下で違う方向の水流が生まれ始めたのだ。そこに根の長さの違う浮島を浮かべてみると、最初は同じ方向に動いていた浮島が、しばらく経つと違う方向に動き出した。不思議解明! 浮島の根の長さによって影響を受ける水流が変化し、浮島が自由に動いていたのではということが分かった。そう、浮島が勝手に動くのは、水面と底の温度差が大きいからだったのだ!神様のいたずらではなかったようですね・・。
     ◇
「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。政治・経済・健康・アート・歴史・教育など毎回その分野のスペシャリストが登場し、「知のビフォーアフター」を体感できる。次回は9月15日(火)よる7時から2時間SPで閉園後の動物園に潜入する。
MBS動画イズムで無料見逃し配信中!
過去の放送はこちらからご覧ください。
システム上の都合により、本記事内の外部リンクは機能を停止しております。
詳細は毎日放送の公式サイト(https://www.mbs.jp/)でご確認ください。
https://news.goo.ne.jp/article/mbs_column/entertainment/mbs_column-21216.html

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東村山で宇井眞紀子さんの写真展 彫刻家・池田宗弘さんとのシンポジウムも

2020-09-16 | アイヌ民族関連
みんなの経済新聞ネットワーク 2020/09/15 13:00

 写真家・宇井眞紀子さんの写真展「アイヌ、100人のいま」が9月22日から、東村山市立中央公民館(本町2)1階展示室で開催される。(北多摩経済新聞)
 東村山市立中央公民館の開館40周年記念事業の一環。宇井さんはこれまで新作の写真展を開くたびに、必ず地元・東村山市でも行ってきた。出身は千葉県だが東村山に住み始めて30年以上になると言い、「都心に出るのにも遠くなく、自然が豊かなところが好き。娘を自然の中で伸び伸び育てることができた」と話す。同展は2017(平成29)年に銀座・大阪・札幌で開かれて以来、3年ぶりの開催となる。
 「子どもの頃からアイヌ民族に興味があった。アイヌ民族と触れ合いながら育った知人の話がきっかけで理解を深める中、とあるアイヌ女性の文章を読んでどうしてもその人に会いたくなり、手紙を書いて訪ねた。そこでの出会いがアイヌを撮り始めたきっかけ」と振り返る。
 「アイヌ、100人のいま」では7年間かけて日本列島を横断し、100カ所で撮影した100組・100点の写真を展示する。撮影は「アイヌの方自身が撮りたい場所と撮りたい姿を選んだ上で、次の被写体を指名してもらうリレー形式」で行われた。
 宇井さんは「長い歴史の中で自分がアイヌを侵略した和人であるというわだかまりをなかなか消せずにいたが、20年の歳月をかけて取材を重ねて現状や思いに触れ、素直に向き合うことで少しずつ呪縛から解放されてきたように感じる」と話し、「今を生きる等身大のアイヌ民族を知り、身近な存在だと感じていただきたい。『いま』に至る歴史を考えるきっかけになればうれしい」と来場を呼び掛ける。
 写真展に先駆けて9月8日から、「真鍮(しんちゅう)直付け彫刻」という独自の技法で制作する彫刻家・版画家で東村山市出身の池田宗弘さんによる作品が展示されている(今月20日まで)。9月20日には「文化・芸術シンポジウム」(先着順、定員150人)を予定し、宇井さん、池田さんの2人がパネリストとして登壇する。
 開催期間は10月4日まで(月曜休館)。開催時間は10時〜18時。入場無料。
https://news.goo.ne.jp/article/minkei/region/minkei-kitatama405.html

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