先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ文化「担い手養成講座」スタート 刺しゅう技術、次世代に【白老】

2020-09-10 | アイヌ民族関連
室蘭民報 2020.09.09

5日から始まったアイヌ文化を取り入れた手工芸担い手養成講座
 白老町のアイヌ文化を取り入れた手工芸担い手養成講座が5日、町総合保健福祉センターで開講した。10月まで、アイヌ文様の刺しゅう技術などを学ぶ。
 今回の講座には町内外から延べ50人(午前・午後の両部)が受講。午前の部の開講式では、町の冨川英孝経済振興課長が「アイヌ文化に触れる入り口として、一針一針にアイヌ文化へ思いをはせながら取り組んでほしい。皆さんが文化を広げてください」とあいさつ。続いて刺しゅう初級講座が行われ、型紙のアイヌ文様を布に写す作業などに取り組んだ。
 講座は刺しゅう初級、上級・編み方の2コース。岡田育子さん、河岸麗子さんが講師を務める。全4回。10月10日には修了式が行われる。下半期にも同様のコースを開講する予定。
 また、2020年度(令和2年度)は、過去の受講生100人を対象にした商品開発事業促進業務(グッズ製作など)もスタート、同講座と連動した事業展開とする。
 同講座は国の地方創生推進交付金を活用、3年目の取り組み。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/18803

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武四郎の姿、詩歌で知る 松阪の記念館で企画展

2020-09-10 | アイヌ民族関連
中日新聞– 2020年09月09日(水) 05時00分
 松阪出身の幕末期の探検家で、北海道の名付け親、松浦武四郎の詠んだ和歌や漢詩を紹介する企画展「武四郎の詩と歌」が八日、松阪市の武四郎記念館で始まった。漢詩や和歌を学び、物事を知ることが国の繁栄につながると信じていた武四郎の文化人としての姿や、蝦夷地(北海道)調査の過酷さを垣間見ることができる。十一月一日まで。 (望月海希)
 武四郎は一八五〇(嘉永三)年、おいに宛てた手紙で和歌や漢詩について「国の始めの創薬」とし、国が始まって以来の伝統があり「国家経済の種」と記すなど重要視していた。企画展では、武四郎が蝦夷地での調査中や晩年に詠んだものに関する三十四点が並ぶ。
 「貼交屏風(はりまぜびょうぶ)」には「行さきの ほどは我しも 白浪の 立へだつるを 限りともかな」と直筆の和歌が貼られている。四回目の蝦夷地調査で、樺太南部の海の荒波を小舟で越える過酷さを詠んだ歌で、道なき道を進む武四郎の苦悩が伝わってくる。若い頃に模写した花やウリの絵もあり、絵の才もあったことが分かる。
 アイヌ民族との交流を詠んだ詩歌も多い。調査の記録をまとめた冊子「西蝦夷日誌 六編」には「朝がれひ誰れ喰(く)しかと問つれば、みなうそうそいふがあやしき」という和歌がある。武四郎の朝ご飯を勝手に食べたのは、「ウソ(アイヌ語でカワウソ)」だと答えるアイヌが「ウソ」のせいにして「うそ」をついているのではないかと、ユーモアを込めて詠んでおり、ほほえましい場面が目に浮かぶ。
 一方で「西蝦夷日誌 弐編」には「こころせよ えみしもおなじ 人にして この国民の 数ならぬかは」と詠んだ。アイヌを国民に数えず、虐げる役人などを批判した歌もある。
 西南戦争で自刃した西郷隆盛の鹿児島の墓前で詠んだ漢詩や、酒席で国学者の八田知紀らと詠んだ和歌もあり、交友関係の広さもうかがえる。記念館の山本命主任学芸員(44)は「探検家として知られる武四郎の違った一面を知ってほしい」と話す。月曜休館(九月二十一日は開館し、二十三日に休館)。
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-118141.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化・魅力にふれる 関戸公民館で「人権のつどい」

2020-09-10 | アイヌ民族関連
タウンニュース 2020年9月10日号
多摩市人権のつどい講演会「アイヌ文化の魅力〜アイヌの叡智と世界観〜」が10月4日(日)、午後2時〜4時、関戸公民館大会議室で開催される。主催は多摩市、(公財)アイヌ民族文化財団。
 昨年4月に成立したアイヌの人々を先住民族と明記した「アイヌ施策推進法」。今年7月には北海道白老町に国立の民族共生象徴空間がオープンするなど、アイヌ民族に対する注目度が高まりを見せている。そこで、今回、アイヌ語研究の第一人者と言われ、人気漫画『ゴールデンカムイ』でアイヌ語の監修を務めている千葉大学文学部教授の中川裕氏を講師に招き、アイヌ文化に触れ、魅力を紹介する講演会を実施する。
パネル展示も
 また10月1日(木)〜7日(水)、午前10時〜午後6時(最終日4時まで、5日(月)は休館)、関戸公民館ギャラリーで「イランカラプテ『こんにちは』からはじめよう。」と題したパネル展も実施。アイヌ文化を紹介するパネルや工芸品の展示、アニメのDVD上映、本のコーナーも用意される。
 講演会は事前予約制で定員は40人程度(申込み先着順)。対象は多摩市在住、在勤、在学者。申込み、問い合わせは市平和・人権課【電話】042・376・8311へ。
多摩市 人権のつどい講演会「アイヌ文化の魅力~アイヌの叡智と世界観~」
2020年10月4日
14:00開始 〜 16:00終了
10月1日(木)~7日(水)までパネル展も開催
事前申込みが必要
東京都多摩市関戸4-72
費用:無料
問い合わせ先:多摩市平和・人権課
TEL:042-376-8311
https://www.townnews.co.jp/0306/2020/09/10/541828.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米国建国年を巡りトランプ大統領の脅し

2020-09-10 | 先住民族関連
WEDGE Infinity 2020年9月9日
 米国の独立記念日は良く知られているとおり7月4日。当時英国の植民地だったが、そこから独立戦争を起こして自由と平等を勝ち取ったのが1776年とされている。
 ところがこの歴史は歪曲である、という一連の報道を行ったのがニューヨークタイムズ紙だ。米大陸は、もちろん米国の建国前から存在していた。誰が米大陸を「発見」したのか、については諸説がある。一般的にはコロンブス(ただし彼は最後までインドに到達した、と考えていた)、その後新大陸を認識し、ここがアメリカと呼ばれる所以ともなったアメリゴ・ヴェスプッチ。ただしこれらはあくまで白人による発見だ。
 当時すでに米大陸に住んでいた先住民族も、アジアから海を伝って米大陸に到達した。その経路は南米から北上したもの、北からベーリング海を伝って南下したイヌイットに大きく分かれるが、最初に上陸したのはいつ頃でどの民族だったのか、については今も意見が分かれている。
 しかし今回のニューヨークタイムズ紙の節は、それまで先住民族がそれぞれの集団を作って暮らしていた未開の地から、国際社会に開かれた場所になった礎について検証している。そしてそれによると1619年、米大陸のコロニーに最初のアフリカからの奴隷船が到着した年、つまり欧州と同様の社会階級が生まれた年を米建国の年、としている。
 主に英国から新大陸に移住した人々は、自分たちだけの新天地を自分たちの手だけで切り開いたのではない。すでに祖国である欧州各国と同様の、奴隷を使役する社会を築いていた。自由と平等というきれいごとの下で、実際には米国は差別と奴隷制度の元で成り立っていた、というのが一連のレポートの主題となっている。現在のBLM運動の高まりにより、このレポートが注目を浴び、「米国の正しい歴史を子供たちに教える」という動きが起きている。 
 1619プロジェクトと呼ばれる一連の記事は、2019年8月「米国の真の建国から400年後」に始まった。ニューヨークタイムズが発刊する雑誌に掲載されたその序文は「1619年8月、現在のヴァージニア州の海岸沿いにある英国の植民地、ポイント・コンフォート近くの海の水平線からその船は現れた。そこにはアフリカから買われ、植民地の人々に届けられた20人近くの奴隷とされた人々が乗っていた。そこから始まった奴隷制度により国が成り立つ過程について、これまで語られることはなかった。この運命の時から400年目の今こそ、国の正しい歴史を語るべき時だ」とされている。
アメリカ的ではない教育を行う学校区に
連邦政府による助成金を打ち切る
 もちろんこのプロジェクトについては賛否両論がある。奴隷制度があったからと言って、米国の建国の精神である自由と平等を全否定することへの反論もあれば、黒人が奴隷として連れてこられたのが真の建国という主張は、土地を奪われた先住民には納得できないものだ、という意見もある。しかしこうした歴史観を教えることで子供たちが歴史とは何か、これまで白人側の視点から語られてきた米国史に様々な見方があることを考えさせるきっかけになる、と1619プロジェクトを教育カリキュラムに加える学校区もある。特にカリフォルニア州でその傾向が強く見られるのだ。
 しかしこれに噛みついたのがトランプ大統領だ。9月6日、大統領はツイッターで「教育省に学校の現場について調査を行うよう要請する。アメリカ的ではない(un-American)こうした教育を行う学校区に対し、連邦政府による助成金を打ち切ることも考えている」との警告を発した。
 この警告に先立ち、大統領は4日にも政府系機関に対し、「人種問題に絡む従業員教育などに予算を割くことを禁じる」とも発言している。米国の企業では研修などで人種差別などセンシティブな問題についての対応などを教育するところが多いが、こうした教育は不必要であり、時間と予算の無駄、というのが大統領の考え方だ。 
 大統領は共和党大会での大統領候補指名受諾演説でも「米国人は政治的な言葉の変遷など、あらゆる変化に疲弊している。しかもこうしたルールは常に変化している。我々は子供たちに米国が世界の歴史の中で最も偉大で例外的な存在である、という真実を伝えていかなければならない」などと語った。要するに政治的に正しい表現、ということでこれまで使われていた言葉が差別的である、と撤廃されたりする世の中にモノ申し、ありのままの米国こそが偉大、と言いたいのだ。
 この大統領の主張に共感する人々ももちろん存在する。それも含めて1619プロジェクトを議論することは意義のないことではないが、共和党色の強い州では教育委員会に対し1619プロジェクトを公立学校のカリキュラムに加えることを禁じているところもある。この問題、今後言論の自由、教育の機会均等といった問題と絡めて大統領選挙の争点の一つに発展するかもしれない。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20740

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカデミー賞、広告チームやインターンまで多様性を確保せねば“選考対象にしない”新条件を発表

2020-09-10 | 先住民族関連
front-row 2020-09-09
米アカデミー賞が、作品賞の選考対象作品になるための新たな条件を設定した。(フロントロウ編集部)
白人男性が優位、アカデミー賞の取り組み
 「OscarsSoWhite(オスカーは真っ白)」というハッシュタグがトレンド入りした2015年と2016年から4年。米アカデミー賞が革新を起こす姿勢を見せている。
 アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、その会員の多くが「白人」「男性」であることが問題視されており、その会員によって決定されるノミネーションでは、2015年と2016年に、演技賞の全ノミネートを白人が占めたことで大きな批判を浴びた。しかし2016年に、今年2020年までに達成することを目標としたA2020が制作され、今年2020年7月には、その目標の1つであった女性や白人以外の人種の会員数を倍にすることを達成。
 とはいえ、女性の数はそれでも半数には届かず34%となっている。また、アメリカ国内におけるラテン系、アフリカ系アメリカ人、アジア系の合計は45.6%にのぼるが、アカデミーメンバー内では19%となっており、さらなる改善が求められている。会長のデヴィッド・ルビン氏も様々な課題に取り組む姿勢を見せており、2025年までの新たな目標であるAcademy Aperture 2025が発表されていた。
7月時点で発表されていたAcademyAperture 2025の内容は 
https://front-row.jp/_ct/17373478
作品賞に対して新たな条件を設定
 そしてこのたび映画芸術科学アカデミーが、2024年の第96回アカデミー賞より適用される、作品賞への新たな条件を発表した。条件は4つのセクションに分けられ、作品賞の選考対象となるためには、4つのうち2つを満たさなくてはいけない。条件は以下の通り。

基準A:画面上におけるレプリゼンテーション、テーマ、物語
 Aの基準を達成するために、作品は以下の条件のうち1つを満たさなくてはいけない。
 A1.主役俳優、もしくは重要な助演俳優
 最低でも1人の主役または重要な助演俳優が、描く機会を得られていない人種・民族に属している
・アジア系
・ヒスパニック系/ラテン系
・黒人/アフリカ系アメリカ人
・先住民族/ネイティブアメリカン/アラスカ先住民族
・中東系/北アフリカ系
・ネイティブハワイアン/その他の太平洋諸島の民族
・描く機会を得られていないその他の人種や民族
 A2.全体のキャスト
 2等以下の役柄を演じる俳優の少なくとも30%は、以下の、描く機会を得られていないグループの少なくとも2つに所属すること。
・女性
・人種・民族グループ
・LGBTQ+
・知能、もしくは身体的な障がいを持つ人々、もしくは聴覚障がい者か、聴覚に困難がある人
 A3.ストーリーライン/テーマ
 映画のストーリーラインやテーマ、物語が、描く機会を得られていないグループを中心としている。
・女性
・人種・民族グループ
・LGBTQ+
・知能、もしくは身体的な障がいを持つ人々、もしくは聴覚障がい者か、聴覚に困難がある人

基準B:クリエイティブなリーダーシップとプロジェクトチーム
 Bの基準を達成するためには、作品は以下の条件のうち1つを満たさなくてはいけない。
 B1.クリエイティブなリーダーシップと部署ごとの代表
 次のクリエイティブ系部門で指揮をとる役職や部門の代表のうち少なくとも2カ所で、以下のグループに所属していること。
 [キャスティングディレクター/シネマトグラファー/作曲家/衣装デザイナー/編集者/ヘアースタイリスト/メイクアップアーティスト/プロデューサー/プロダクションデザイナー/セットデコレーター/音響/VFXスーパバイザ―/脚本家]
・女性
・人種・民族グループ
・LGBTQ+
・知能、もしくは身体的な障がいを持つ人々、もしくは聴覚障がい者か、聴覚に困難がある人
 少なくともその役職のうち1ヵ所は、以下の人種・民族グループに与えられなければいけない。
・アジア系
・ヒスパニック系/ラテン系
・黒人/アフリカ系アメリカ人
・先住民族/ネイティブアメリカン/アラスカ先住民族
・中東系/北アフリカ系
・ネイティブハワイアン/その他の太平洋諸島の民族
・描く機会を得られていないその他の人種や民族
 B2.その他の重要な役職
 その他のスタッフ/チームや、テクニカルな職(プロダクション・アシスタントは除く)のうち、少なくとも6つは、人種・民族グループに属すること。これらの職には、ファースト・アシスタントディレクターや照明監督、脚本のスーパバイザーなどを含む。
 B3.全体的なスタッフの構成
 映画スタッフの少なくとも30%は、以下のグループから選出される。
・女性
・人種・民族グループ
・LGBTQ+
・知能、もしくは身体的な障がいを持つ人々、もしくは聴覚障がい者か、聴覚に困難がある人

基準C:業界へのアクセスや機会
 Cの基準を達成するためには、作品は両方の条件を満たさなくてはならない。
 C1.有給での見習い・インターンの機会
 映画の配給会社や出資企業は、以下のグループからの見習いやインターンに給与を支払うこと。
・女性
・人種・民族グループ
・LGBTQ+
・知能、もしくは身体的な障がいを持つ人々、もしくは聴覚障がい者か、聴覚に困難がある人
 大手スタジオや配給会社は、以下の段階において、特定のグループの人々を含む(また、人種・民族的なグループも含む)有給の見習い・インターンを持つことが要求される。
 [プロダクション/ディベロップメント/撮影/ポストプロダクション/音楽/VFX/商務/配給/マーケティング・出版]
 中小、もしくはインディペンデントスタジオや配給会社は、少なくとも1つの制作段階で、少なくとも2名の見習いやインターンが上記のグループに所属していること(少なくとも1名は人種・民族グループに属する)。
 C2.トレーニングの機会と技術向上(スタッフ)
 映画の制作会社や配給会社、出資企業は、BTLプロモーション(※)において、トレーニングか勤務機会、もしくはその両方を、以下のグループに属する人々に提供すること。
 ※イベント、ダイレクトメール、店頭POPなどを介したプロモーション。
・女性
・人種・民族グループ
・LGBTQ+
・知能、もしくは身体的な障がいを持つ人々、もしくは聴覚障がい者か、聴覚に困難がある人

基準D:観客のディベロップメント
 Dの基準を満たすためには、以下の条件を満たさなくてはいけない。
 D1.マーケティング、広告、配給におけるレプリゼンテーション
 スタジオか映画会社、もしくはその両方は、マーケティングや出版、配給チームに関わる社内の上級幹部に、以下のグループに属する人物を含めること(人種・民族グループからの人物も含めなければいけない)。
・女性
・人種・民族グループ
- アジア系
- ヒスパニック系/ラテン系
- 黒人/アフリカ系アメリカ人
- 先住民族/ネイティブアメリカン/アラスカ先住民族
- 中東系/北アフリカ系
- ネイティブハワイアン/その他の太平洋諸島の民族
- 描く機会を得られていないその他の人種や民族
・LGBTQ+
・知能、もしくは身体的な障がいを持つ人々、もしくは聴覚障がい者か、聴覚に困難がある人
 キャストやスタッフだけでなく、この先業界を支えていくインターンや見習い、そして多くの人に影響を与えるマーケティングにおいてまで、包括的に条件を設定したアカデミーには、大きな称賛の声があがっている。(フロントロウ編集部)
https://front-row.jp/_ct/17391289

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初サケ迎える伝統儀式 白老アイヌ協会 民族衣装で祭壇に祈り

2020-09-10 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2020/9/9配信
 白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)は7日、白老町のウヨロ川河口で新しいサケを迎える儀礼「ペッカムイノミ」を行った。  ペッカムイノミは、サケの遡上(そじょう)時期に漁の安全と豊漁を祈願する伝統の営み。明治以降の同化政策で長く途絶えたが…
この続き:299文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/28537/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

死者と生きるインドネシアの「トラジャ族」がカッコイイ! ど迫力のミイラ儀式“マネネ”と圧倒的死生観!

2020-09-10 | 先住民族関連
TOCANA 2020.09.09

「トアルコトラジャ」といえば、コーヒー党には垂涎の的。世界に誇るキーコーヒーがインドネシアとともに育んだ至極の一杯だ。だが、トラジャコーヒーの産地がどこか知る者は少なく、そこに住むトラジャ族の暮らしぶりはさらに知られていない。
 ところが、著名なインドネシア人フォトジャーナリスト、ハリアンディ・ハフィード氏が発表したショッキングな写真は、コーヒー愛好家以外の目も釘付けにしたようだ。
■トラジャ族の“死者との共同生活”
 現在、約100万人のトラジャ族がインドネシアのスラウェシ島にある南スラウェシ州と西スラウェシ州の山間地帯に住んでいる。彼らはマレー系の先住少数民族だ。
「トンコナン」と呼ばれる特徴的な家屋をご存じの方も多いだろう。この様式は4000年前にボートでやってきた彼らの祖先が、それまで「家」というものを見たことがなかったため、自分たちの住まいをボートに似せて作ったのが始まりだという。この一見、素朴な部族は想像を絶する伝統に則って生きている――死者との共同生活だ。
臨終後、速やかに埋葬準備に取りかかる西洋文化とは異なり、トラジャ族は愛する者の亡骸を数週間~数カ月、トンコナンに保管することが多い。長い喪中を経て、いよいよ葬儀が執り行われるとなれば、数日間にわたって賑々しく葬送を繰り広げるという。トラジャ族にとって「死は、魂が宇宙を旅するための次のステップに過ぎない」と信じられているからだ。
 驚くのはまだ早い。その後の“法事”こそ、彼らの死生観の真骨頂といえよう。
 トラジャ族には「マネネ」と呼ばれる儀式がある。通常は3~4年ごと、7月~9月頃の収穫期に行われる。伝統的な長老(ネ・トミナ・ルンバ)が古代のトラジャ語で祈りを捧げる中、家族は先祖のミイラを墓から担ぎ出し、洗浄し、服を着せ、一服つけてやる。
 墓場といっても山岳地帯なので平地が少ない。そのため、人骨は崖や洞窟の中に安置されている場合が多い。また、亡くなった身内を盛装させれば、生者に幸運をもたらすらしい。
 この、黄泉の国とのボーダーが曖昧な山岳民族は、亡くなった親戚縁者たちを囲んで家族写真を撮るのが大好きだ。故人が生前愛用したバンダナや野球帽をかぶせたり、オシャレな服を着せたり。大好きだったおばあちゃんと、仲良く自撮りという若い女性の姿もある。
 その後、「死後も魂は家の中に残っている」ため、トンコナンへ運ばれ、毛布にくるまれて数週間保管されるのが習わしだ。この間、家族は遺体に話しかけ、三度の食事やタバコを供えるという。弔うというより、祝うと言ったほうが適切かもしれない。
インドネシア政府は、このような奇習を観光資源と考え、プロモーションに力を注いでいる。怖いもの見たさでやってくるヨーロッパからの旅行客も多いという。「バリ島より俗化していない」と喜ぶフランス人もいるそうだ。
 故人を偲ぶ流儀は人それぞれ違う。トラジャ族の風習はややグロテスクだが怖くはない。もしかすると、彼らのコミュニティでの常識は、外の世界では非常識と映るかもしれない。それでも、根底に流れる祖先への畏怖と敬愛は、写真や動画を見れば伝わってくるはずだ。掘り起こされた先祖たちの表情にも、ホッと一息ついているような安堵感が漂うのは気のせいだろうか。参考:「The Sun」ほか 文=佐藤Kay
https://tocana.jp/2020/09/post_168895_entry.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

緑の気候基金、3ヶ国における国連食糧農業機関の農業プロジェクトへの資金供与を承認

2020-09-10 | 先住民族関連
EIC 【掲載日】2020.09.09 【情報源】/2020.08.21 発表
 緑の気候基金は、コートジボワール、アルメニア及びコロンビアにおける、温室効果ガス(GHG)削減のための国連食糧農業機関(FAO)主導の農業プロジェクトに対する資金供与を承認した。コートジボワールに対する承認額は1180万ドルで、ゼロ・デフォレステーション(森林減少ゼロ)の取組を通じたカカオ生産を促進するプロジェクトに役立てられる。これにより20年間で550万トンのGHG削減が見込まれている。アルメニアについては、農村部での高効率まきストーブの普及や植林活動等に対して1000万ドルが供与される。木材消費量やエネルギー貧困を減らし、森林の炭素吸収量を増やすことなどが期待される。コロンビアについては、既存のREDD+プログラムの資金調達のために2800万ドルが供与される。GHG削減の効果に応じて同基金から資金が拠出される仕組みで、同国はこれを活用して環境配慮型の経済成長を推進し、天然資源に対する持続可能で包括的なガバナンスを強化する。こうして得た収益は、主に先住民族や地域社会に根ざした林業関連の取組に充てられるという。
【国連食糧農業機関】
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&category=&serial=44294

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする