先住民族関連ニュース

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動画:原油流出、アマゾン先住民居住区に被害 ペルー

2018-02-23 | 先住民族関連
AFP 2018年2月22日 12:47 発信地:リマ/ペルー

【2月22日 AFP】南米ペルーのアマゾンで18日、パイプラインの破損により原油が流出し、複数の川や先住民の居住区に被害が出ている。映像はロレト(Loreto)のアンドアス(Andoas)区。
http://www.afpbb.com/articles/-/3163562?cx_position=9

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アメリカの格差と貧困がどれほどのレベルに達したのかがわかる国連人権高等弁務官事務所公式レポート

2018-02-23 | 先住民族関連
GIGAZINE2018年02月21日 09時00分00秒

by lannyboy89
国際人権法の世界的権威であるPhilip Alston氏がアメリカを訪れ、カリフォルニア・ジョージア・プエルトリコ・ウエストバージニア・ワシントンD.C.を旅しながら各分野の専門家や市民社会団体、ホームレスたちなど、数多くの人々と会話して分かった「アメリカの貧困の現状」を公開しています。
OHCHR | Statement on Visit to the USA, by Professor Philip Alston, United Nations Special Rapporteur on extreme poverty and human rights*
http://ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx
アメリカでは福祉に関する予算がカットされ、セーフティーネットがうまく機能しない状態になっています。世界で最も裕福な国であり、テクノロジー先進国のアメリカですが、技術は問題を解決できず4000万人が貧困の中で暮らしています。
Alston氏によると、ロサンゼルスのスキッド・ロウでは毎日を何とかして生き延びている人がおり、サンフランシスコでは行き先のないホームレスに警察が「移動するように」と告げているのを目撃したほか、行政が衛生設備を担当していない地域では汚水が庭にたまっていたとのこと。また、成人のデンタルケアは保険の対象外だったことから全ての歯を失った人や、山のふもとに住んでいるため石炭灰の影響で病気になったり家族が死んでしまったりした人たちにも出会ったそうです。
もちろん、貧困層に対するケアを行っている行政も存在します。コミュニティで最も貧しい20%に対する社会的保護を手厚くする地域が存在するほか、ウエストバージニア州のチャールストンでは2万1000人に対して地域の医師らがボランティアで無料の医療や歯科ケアなどを提供していたとのこと。
アメリカの貧困全般について、Alston氏は以下のように述べています。
・多くの指標においてアメリカは世界で最も裕福な国の1つである。国防費は中国・サウジアラビア・ロシア・イギリス・インド・フランス・日本を合わせたよりも多い。
・アメリカ人1人あたりが支出する医療費はOECD平均の2倍である。しかし、1人あたりの医師数と病院のベッド数はOECD平均よりも少ない。
・2013年の乳幼児死亡率は先進国の中で最も高かった。
・他の民主主義国に比べてアメリカ人は「短命で病気になりやすい人生」を送りやすい。
・アメリカの不平等水準はヨーロッパ諸国の水準よりもはるかに高い。
・ジカ熱を含む熱帯病はアメリカにおいて驚くほどに一般的となった。1200万人のアメリカ人の寄生虫感染症が無視されており、2017年の報告によるとアラバマ州のラウンズ郡では十二指腸虫症がまん延している。
・アメリカでは肥満の罹患率が世界一である。
・水と衛生設備へのアクセスは、世界で36位である。
・アメリカの収監率はOECD平均の約5倍で、ロシアやタイ、トルクメニスタンよりも高い。
・青少年の貧困率はOECD平均では14%であるのに対し、アメリカでは約25%にも上る。
・アメリカの貧困率はカナダ・イギリス・アイルランド・スウェーデン・ノルウェーと比較しても最も高い。
・2016年の大統領選で投票に行ったのは有権者人口の約55.7%。OECD平均の投票率は75%で、アメリカの選挙投票率は世界28位に位置する。これは登録有権者の数が他国よりも少ないのが原因の1つで、アメリカの有権者人口のうち登録されている人は64%に留まり、日本の99%やカナダ・イギリスの91%という数字よりもはるかに低いもの。
◆貧しい人とは誰か?
一部の政治家やメディアは勤勉で愛国心が強く、企業家的な「裕福な人々」と、浪費家・負け犬・詐欺師といった「貧しい人々」のイメージを作り出しています。それゆえに「頑張って働けばアメリカンドリームは掴める」というイメージが生まれ、「福祉にお金をつぎ込むのは無駄」という発想が生まれてしまいます。
しかし現実には、裕福な人々は払うべき税金を払わず、財産を海外に移してし、アメリカのコミュニティに貢献することなく投機などで財をなしています。また、「貧困はヒスパニックやアフリカンアメリカンといった移民、有色人種のもの」というステレオタイプが存在しますが、実際には貧困状態にある白人は黒人よりも800万人も多く、人種や年齢に限定されることなく貧困に苦しむ人は存在します。
そして、「福祉給付授与者は働かずに優雅な生活を送っている詐欺師だ」というストーリーを語る政治家もいます。もちろんシステムを乱用する少数が存在する可能性は否定できないものの、Alston氏が出会った福祉給付授与者は「貧しい環境で生まれた人」や「精神的あるいは肉体的な障害や家庭崩壊、雇用差別といった自分ではコントロールできない事柄のせいで貧困に陥った人」が圧倒的に多かったそうです。
21世紀のアメリカ経済において自分のコントロールを超えた事柄によって貧困に陥る可能性がない人はむしろ少数であり、アメリカンドリームは急速に幻想と化しているとAlston氏は語りました。
◆貧困の程度
アメリカにおける貧困がどの程度であるのかについては議論があるものの、アメリカ合衆国国勢調査局が2017年9月に発表した内容によるとおよそ8人に1人のアメリカ人が貧困状態にあるとのこと。これは人口の12.7%にあたり、4000万人が貧困であるということを示します。そしてその約半数にあたる1850万人の家計収入が貧困線となる収入の2分の1です。
◆政策の問題
・民主主義の崩壊
アメリカは民主主義であり理論的には「一人一票」の投票権が存在するはずですが、現実には「一人一票」が実現されていません。まず、犯罪を犯すと公民権がはく奪されますが、黒人は犯罪化のターゲットになりやすいため、圧倒的に影響を受けやすいといえます。加えて、過料の支払いが完了するまで投票権は復活しません。
さらに、隠れた「公民権はく奪」も存在します。特定の有権者を優遇するために選挙区を改訂したり、投票場を変更したり、特定のグループが身分証を得にくいように車両管理局を設置したり、不必要にも関わらず身分証の提示を求めたりと、さまざまな行動によって貧困層の投票権が奪われています。
Alston氏はウエストバージニアの公務員から、「貧困状態にある人々は選挙制度に見切りをつけるのです」と、貧しい人々における「無感覚」という問題を指摘されたとのこと。政況を自分に有利に働かせるために、政治家のエリートたちが一部の人々を貧困状態のままにしておくという行動を取ることも考えられるとAlston氏は見ています。
・雇用に対する幻想
福祉予算の削減には「人は福祉に頼るのではなく働くべき」という考えが存在し、この背景には「社会には教育水準が低かったり障害があったり犯罪歴があったりしても職を得ることができる」「職を得るのにトレーニングや援助は必要ない」という幻想が存在するとのこと。また、このような人々は援助無しでも問題なく暮らせるだけの収入を得られると考えられていますが、Alston氏はスーパーマーケットの大手「ウォルマート」でフルタイムで働いてもフードスタンプなしでは生活できない人に数多く出会ったといいます。
アメリカの雇用率は長期的に低下しており、2017年には25歳から54歳までのアメリカ男性のうち雇用されたのは89%だったという内容が報告されています。また、オートメーションの影響を受けてこの傾向はさらに大きくなっていくものと見られています。
家計収入が貧困線となる「深刻な貧困」状態にある人は1999年には全体の40%でしたが、2015年には46%に増加。これは雇用率が低下することと合わせてセーフティーネットとの断絶が大きくなっているからだとAlston氏は述べました。
・基本的な社会保護の欠点
(1)先住民
アメリカにおける先住民のコミュニティには極度の貧困が広がっているとのこと。先住民の人々は文化を守りつつも貧困を解決する第一歩として連邦政府によって認知されることを求めています。ラコタの人々の年収は1万2000ドル(約130万円)以下で乳幼児死亡率はアメリカ全体の死亡率の約3倍高く、3カ月に9人が自殺し、うち1人は16歳だったとのこと。自殺者の存在にもかかわらず、連邦政府が行っていた自殺防止のプログラムは打ち止められました。
また、先住民の話から、先住民コミュニティの貧困についてのデータを集め、ヘルスケアサービスへのアクセスを向上させ、個人・企業からの攻撃から守るための策が緊急に要されるとAlston氏は記しています。ナバホ族は利子400%のローンを組んでおり、腎臓・肝臓・膵臓のがんを患う割合が高いとのことです。
(2)子ども
アメリカでは子どもの18%、1330万人が貧困状態にあり、これは貧困層のうち32%を占めます。特に子どもの貧困率が高いのはミシシッピやニューオリンズ、ルイジアナといったアメリカ南部。ステレオタイプに反して貧困の子どものうち31%は白人、24%が黒人で、36%はヒスパニック系、1%は先住民となっています。幼児や乳児に限定すると、黒人の子どものうち42%、ヒスパニック系の子どものうち32%、先住民の子どものうち37%が貧困ですが、一方で白人の子どものうち貧困なのは14%にとどまります。
ポジティブな面を見ると、メディケイドの拡大と児童医療保険プログラムによって貧困の有無にかかわらず95%の子どもが医療保険を有しているということ。また補助的栄養支援プログラムといったサポートプログラムが貧困の子どもを援助しています。
(3)大人のデンタルケア
医療保険制度改革によって子どもは歯科治療を行えるようになりましたが、一方で大人の歯科治療は保険でカバーされないままです。このため、低所得者や貧困にある人は歯科治療を避けることがあり、2011年には当時24歳だった男性が、歯の感染症が脳にまで達して死亡しています。
高所得者は低所得者の5倍も歯のケアをしている - GIGAZINE
・問題を隠すために犯罪化が行われてる
2017年12月に示されたアメリカ合衆国住宅都市開発省のデータによると、アメリカのホームレスの数は55万3742人。うち7万6500人がニューヨークに、5万5200人がロサンゼルスにいます。多くの都市でホームレスの行う「公共の場で行う野宿」「物乞い」「排尿」などは犯罪として規定されており、ホームレスの行動が犯罪で処罰されることで、雇用や住宅へのアクセスからさらに遠のいてしまいます。ホームレスは「無礼な行動を行っている人」としてではなく、コミュニティや政策が生み出した痛ましい出来事だと見るべきとのこと。
・ジェンダーと貧困
貧困の結果、女性はより大きな負担を背負うと統計的には示されています。これは、貧困女性はより暴力にさらされやすく、性的嫌がらせを受けやすく、労働市場に差別されやすいといということを意味します。また、極度の貧困状態にあるシングルマザーの数は、1995年には10万人以下でしたが、2012年には70万4000人に増加しています。福祉サービスが縮小することで、その負担は家族をケアする女性に向かったのですが、これは最も認識されていない事柄の1つ。議会は男性が支配的であり、福祉費用が削減された結果に誰も気を留めません。
・貧困層の人種差別
周囲が貧困層を「悪いもの」だと扱うと、当事者にもその価値観が内面化され、当然認められる権利を求めたり、何とかしようと努力することに対して抵抗感が生まれてしまいます。これはさまざまな形で現れており、人種的な格差について言うと、Alston氏はアラバマの田舎で汚水に囲まれた家を見たそうですが、州保健省はこのような家がどのくらいあるのかを知らないどころか調べようとする計画もなかったそうです。一方、白人の大部分は都市部に住んでおり、そのような環境とは縁がありません。政府の目に入るのは都市部の下水設備だけであり、大部分が黒人住民である田舎エリアは行政から認識されないという状況になっているとのことです。
https://gigazine.net/news/20180221-usa-extreme-poverty/

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フィリピン脱貧困へ小規模支援

2018-02-23 | 先住民族関連
岐阜新聞2018年2月22日
 「暴言王」「フィリピンのトランプ」として、日本でも有名になったロドリゴ・ドゥテルテ氏が大統領を務めるフィリピン。年7%に迫る経済成長を遂げており、首都マニラでは高層ビルが乱立し、高級ブティックや世界各国のレストランが軒を連ねます。他方、裏の道に入れば、絵に描いたような途上国の風景が広がります。地方に目を向ければ、多くの人々が、学校や病院もない地域で貧しい生活をしています。
 私はフィリピンの日本大使館に昨年5月に着任し、こうした貧しい地域のさまざまな課題を解決する政府開発援助(ODA)事業を担当しています。鉄道を整備したり、幹線道路を建設したりといった大規模な支援ではなく、地域のニーズにきめ細やかに応える小規模支援です。
 マニラにある大使館から車で南に2時間のバタンガス港。そこからフェリーに2時間揺られ、ミンドロ島にたどり着きます。車に乗り換え、辺ぴな道を2時間走り、でこぼこな山道を1時間ほど登っていくと、先住民族であるマンヤン族が暮らす集落があります。
 マンヤン族は、米、コーヒー豆、ココナッツなどを生産して生計を立てています。町から離れた山間部に住んでいるため、商売の機会に乏しい上、農業生産に係る知識・技術が不足していることから生産量も低く、彼らの平均月収は日本円で3000円程度で、住民は貧困状態にありました。
 そんな中、冒頭で紹介した小規模支援により、マンヤン族に対して、能力開発訓練施設を建設しました。およそ3800人のマンヤン族に対して、農業の生産性向上などの研修が実施され、彼らの生活向上を狙っています。日本国民の税金が、こうした地域の人々の生活を良くするために使われています。施設の引渡式に立ち会った際、マンヤン族のみんなが伝統の踊り、歌、食事で私を歓迎してくれました。彼らの笑顔は今でも忘れられません。
 私はこの先、ミンダナオ島への支援を実施したいと考えています。ミンダナオは長い歴史の中、政府軍とイスラム過激派との間で激しい衝突を繰り返してきた地域で、昨年5月には大規模なテロが勃発し、大統領によって現在に至るまで戒厳令が発令されています。
 日本政府は、ミンダナオへの支援を重視しており、昨年秋に行われた日比首脳会談でも、安倍晋三首相は一層の支援を表明しました。昨年、フィリピンは東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務め、一連の会議を成功に導き、確実かつ着実に成長の一途を進んでいます。一方で、ミンダナオには紛争と貧困という現実の課題があります。治安情勢を見極めながら、できる限りの支援を実施していきたいと考えています。それがフィリピンと日本、緊密な2国間関係のさらなる強化につながるものだと信じています。
【小林篤さん】
 小林篤(こばやし・あつし) 2017年5月赴任。在フィリピン日本大使館3等書記官(岐阜県庁から出向)。経済部に所属し、主に政府開発援助(ODA)、日比間の地方連携などを担当。
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2011/furusato_letter/fl20180222.shtml

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平取でゴールデンカムイの原画とアイヌ民具特別展-二風谷の文化博物館

2018-02-23 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2018/2/22

原画や民具、登場人物のパネルが並ぶ会場
 アイヌ民族の少女を主人公にした人気漫画「ゴールデンカムイ」のデジタル原画とアイヌの生活用具を集めた特別展「ゴールデンカムイとアイヌ民具の世界」が、平取町の町立二風谷アイヌ文化博物館で開かれている。
 町内の観光関係者らで組織する実行委が主催。原画を通じて、アイヌの文化や歴史を知ってもらおうと企画した。
 ゴールデンカムイは明治時代の北海道を舞台にした漫画で、週刊ヤングジャンプで2014年から連載している。マンガ大賞2016の大賞にも選ばれた。今春、アニメ化もされる。作者は北広島市出身で、苫小牧を舞台にアイスホッケーを描いた漫画「スピナマラダ!」の野田サトルさん。
 原画13枚と民具20点を展示。生活用具が登場した場面の原画の横に実物が並ぶなどして、どのように使用するのかを分かりやすく解説している。小刀の「マキリ」、カツラの木で作ったまな板「メノコイタ」などを見ることができる。登場人物の等身大パネルも置いている。
 同館によると「作品の影響力は大きい」とし、道内各地のほか東京から訪れたファンもいたという。「若い人が多く来てくれている。もっとアイヌ文化のことを知ってもらえたら」と話している。
 特別展は25日まで。時間は午前9時から午後4時半。入場料は大人400円、小中学生は150円。
 問い合わせは、二風谷アイヌ文化博物館。電話01457(2)2892。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/13258/

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室蘭 アイヌ語の車内放送収録(動画)

2018-02-23 | アイヌ民族関連
NHK02月21日 19時57分
アイヌ文化の伝承活動がさかんな日高の平取町を走る都市間バスで、ことし4月から車内で放送するアイヌ語のアナウンスの収録が21日室蘭市で行われました。
バスの車内のアイヌ語アナウンスは内閣官房アイヌ総合政策室などが企画し、ことし4月から札幌や苫小牧などと日高地方を結ぶ道南バスの都市間バス3路線の平取町内の区間で放送します。
アナウンスは平取町出身の高校生・関根摩耶さんが担当し、原稿はアイヌ語に詳しい北海道大学の北原次郎太准教授と関根さんの父親で平取町二風谷アイヌ文化博物館の健司さんが中心になって用意しました。
収録するのは、52か所の停留所名とバスの行き先や車内での注意など17項目です。
停留所のなかには「シカが崖を越えていくところの近く」など元々の地名で表現したところもあり、アイヌ語の地名が生活に密接に関係していることがわかります。
担当した関根摩耶さんは、発音や文章の切れ目などの指導を受けながら丁寧にアイヌ語音声をマイクに向かって話していました。
内閣官房アイヌ総合政策室は「道内を訪れる人たちがアイヌ語の音に触れる機会を増やし、アイヌ文化をもっと身近に感じてもらえるようにしたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180221/5364342.html

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平取でゴールデンカムイの原画とアイヌ民具特別展-二風谷の文化博物館

2018-02-23 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2018/2/22

原画や民具、登場人物のパネルが並ぶ会場
 アイヌ民族の少女を主人公にした人気漫画「ゴールデンカムイ」のデジタル原画とアイヌの生活用具を集めた特別展「ゴールデンカムイとアイヌ民具の世界」が、平取町の町立二風谷アイヌ文化博物館で開かれている。
 町内の観光関係者らで組織する実行委が主催。原画を通じて、アイヌの文化や歴史を知ってもらおうと企画した。
 ゴールデンカムイは明治時代の北海道を舞台にした漫画で、週刊ヤングジャンプで2014年から連載している。マンガ大賞2016の大賞にも選ばれた。今春、アニメ化もされる。作者は北広島市出身で、苫小牧を舞台にアイスホッケーを描いた漫画「スピナマラダ!」の野田サトルさん。
 原画13枚と民具20点を展示。生活用具が登場した場面の原画の横に実物が並ぶなどして、どのように使用するのかを分かりやすく解説している。小刀の「マキリ」、カツラの木で作ったまな板「メノコイタ」などを見ることができる。登場人物の等身大パネルも置いている。
 同館によると「作品の影響力は大きい」とし、道内各地のほか東京から訪れたファンもいたという。「若い人が多く来てくれている。もっとアイヌ文化のことを知ってもらえたら」と話している。
 特別展は25日まで。時間は午前9時から午後4時半。入場料は大人400円、小中学生は150円。
 問い合わせは、二風谷アイヌ文化博物館。電話01457(2)2892。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/13258/

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先住民の誇りをワインに 土地とともに生き抜く

2018-02-23 | 先住民族関連
47NEWS 2018.2.20 13:27

「土地に誇りを持ち、祖先に感謝し、伝統を大切にする気持ちを常に抱いている。それが高品質のワインを生む原動力になっているんだ」。カナダ西部ブリティッシュコロンビア州のオカナガン地方で、ワイナリーを経営する先住民、ロバート・ルイー(66)は人なつっこい笑みを浮かべた。
 オカナガン湖に沿って広がる丘陵には、緑のじゅうたんのようにブドウの木が連なり、太陽の光をたっぷり浴びて育つ。
 一帯はカナダ有数のワイン産地だ。ワイナリーは多いが、先住民を意味する「インディジナス」を冠したルイーの「インディジナス・ワールド・ワイナリー」の看板は、ひときわ目を引く。
 ▽ファースト
 「5歳から菜園で働き、土や畑には慣れ親しんできた」。豊かな土壌が育むブドウは、味わい深いワインの「原石」だ。育ち盛りのわが子のように愛情を注ぐ。
 ワインの販売は2015年に始めたばかり。敷地に設けたガラス張りの店は試飲の客で賑わう。 湖の西岸に拠点を持つ民族組織「ウエストバンク・ファーストネーション」の指導者を24年間務めた。この地に最初から定住した「ファースト」の民として、同胞の地位向上に情熱を注いだ。ワイナリーはそんなルイーの夢の結晶だ
「より辛口で自然な、昔ながらの味を」。妥協を許さぬ姿勢が評価され、品評会で受賞を重ねてきた。赤ワイン「シームー」は、米国サンフランシスコで催された品評会の「ゴールドメダル」に輝いた。メルローやカベルネ・ソービニヨンの品種をブレンドし、フランスなどから調達したオークのたるで、2年3カ月寝かせた。
 価格は40カナダドル(約3600円)前後だが、「試飲した米国のソムリエから、200カナダドル級のワインに劣らないと褒められた」と胸を張る。
 ▽多様性
 隣の米国ではドナルド・トランプが今年1月に大統領に就任した直後、中西部の石油パイプライン建設を促進する大統領令に署名。先住民の声に耳を傾け、環境保護を優先したオバマ前政権の方針を覆した。
 トランプは8月に米南部バージニア州で、白人至上主義者と反対派が衝突して死傷者が出た事件でも「双方が非難されるべきだ」と主張し、人種間の分断が深刻化している。
 カナダの首相に15年11月に就いたジャスティン・トルドーは、多文化主義をうたう憲法を踏まえ、多様性を前面に打ち出す。法相兼司法長官に先住民の血を引く女性、ジョディー・ウィルソンレイボールドを起用した。
 ルイーはカナダの先住民政策で「大きな進歩があった」と評価する。だが声を落として付け加えた。「私が幼少期を過ごした1950年代は、先住民への偏見が根強く、『2級市民』として扱われていたんだ」
 政府が先住民を同化させるため1876年に導入したインディアン法は、修正を繰り返しながら今も存在する。
 オタワ近郊のカナダ歴史博物館は、西洋風の服を着た先住民の子どもの写真などを展示し、往年の厳しい先住民政策を伝える。展示に携わったリサ・ルブラン(47)
 先住民への理不尽な待遇に悔しさを抱えていたルイーは、大学で法律を学び、現在の「ウエストバンク・ファーストネーション」で重職を担った。「民族の歴史と文化、伝統を懸命に学んだ」勤勉さと統率力が買われ、1986年から2016年にかけて指導者に当たる「チーフ」を2回務めた。が語る。「先住民の子を地域から引き離し、学校で寮生活をさせた。西洋の食べ物と教育を授けて先住民の文化をかき消そうとした。とても暗い時代だったのです」
 ▽継承
 「自分たちの法律も通せるようになった。残念ながらお金は発行できないけれどもね」 在任中の05年4月、土地を自ら統治する自治権を勝ち取った。「ウエストバンクの先住民の権利を守る」。民族の「憲法」は万感を込めて宣言した。
 やがて新しい夢が生まれる。妻ベニース(46)が「私たちの情熱そのもの」と言うワインづくりだ。
 昨年は9200ケース(1ケースは12本)を生産した。「でも現在の生産量ではブリティッシュコロンビア州で全て売れてしまう」と、ルイーはぜいたくな悩みを吐露する。
 今後2~3年間で年1万5千ケースへ引き上げ、その後は設備も増強し、将来は10万~20万ケースへの拡大を視野に入れる。
 「市場が大きい米国や、ワイン消費が多いドイツ、さらに人口が多くて潜在力がある中国やインドにも届けたいね。19歳の息子がワイン醸造家になるため修業している」と目を細める。
 先祖から受け継いだ土地と伝統をしっかりと引き継ぐつもりだ。(敬称略、共同・大塚圭一郎)
◎エピローグ/経済格差が難題 
今年で建国150周年を迎えたカナダは、先住民政策の「模範生」とも言われる。だが、北方文化を研究する国立民族学博物館教授の岸上伸啓(きしがみ・のぶひろ)(59)は「傾向として先住民の収入や学歴はカナダの一般平均より劣る」と指摘しており、経済格差が難題として立ちはだかっている。
 2011年の統計によると、先住民の就業率は62・5%と、先住民以外の75・8%を大きく下回る。岸上は「先住民の経済的自立を促進する具体策が必要。そのためには教育分野の強化策も重要だ」と強調する。先住民政策の改善に取り組んできたカナダでも、残された難題の解決への道は長く、険しい。(敬称略)
https://www.47news.jp/47reporters/laugh-life/1688283.html

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