先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌと松浦武四郎=寮美千子 /奈良

2018-02-15 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2018年2月14日 地方版奈良県
 今年は明治150年、ちまたは祝賀ムードにあふれているが、これを素直に喜べない人々もいる。明治政府の開拓政策により虐げられたアイヌの人々だ。生活基盤である森や川や海を取りあげられ、人口が激減、同化政策でアイヌ名やアイヌ語も捨てさせられた。アイヌにとっては悲劇の幕開けだったのだ。
 そんなアイヌ民族に心を寄せた和人がいた。幕末から明治にかけて活躍した探検家・松浦武四郎だ。彼は生涯で6回、北海道を踏査。蝦夷地の新名称のために「北加伊道(ほっかいどう)(北の大地に住む人の国)」という案を出したのも彼だった。
 彼が製作した北海道の地図を見たとき、息をのんだ。全28巻の折りたたみ式の地図で、すべてを広げると小部屋ほどの大きさになる。海岸沿いに細かい文字でビッシリと書かれていたのは、すべてカタカナのアイヌ語地名。北海道が、どこからどこまでアイヌの大地だったのだと実感したのは、そのときだった。
(全文1289文字)
https://mainichi.jp/articles/20180214/ddl/k29/070/519000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高校指導要領、「公共」新設 竹島、尖閣「固有の領土」明記

2018-02-15 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/15 01:00 更新
 文部科学省は14日、高校の次期学習指導要領の改定案を公表した。「国家や社会の形成者に必要な資質・能力を育む」として必修科目「公共」を新設し、選挙権年齢の「18歳以上」への引き下げを踏まえ主権者教育の充実を図る。また、北方領土と竹島、尖閣諸島を「わが国固有の領土」と初めて明記した。2022年度の新入生から実施する。
 高校の指導要領の全面改定は09年3月以来約9年ぶり。意見募集を経て17年度中に告示される。センター試験に代わり、20年度から導入される「大学入学共通テスト」などの大学入試改革とも連動させる。知識詰め込み型教育の反省から、生徒自ら課題を設定して討論や発表を通じて解決を探る「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)を全教科で導入。卒業単位は74以上と変わらないが、新たな指導内容を詳述したため、全体の分量は現行の1・5倍となった。
 新科目の公共では、法律の意義や消費者の権利などについて学ぶ。このほか従来の日本史と世界史の縦割りを廃し、18世紀以降の近現代史を通じて世界と日本の関係性を学ぶ「歴史総合」、理数系の創造性豊かな人材育成を目指す「理数」など全55科目中27科目が新設された。
 また昨年改定された小中学校と同様に初めて「前文」を設け、安倍政権下で改正された教育基本法と同じ「我が国と郷土を愛する」などの文言を付け加えた。
 これまで教科書に取り上げられてきたアイヌ民族についても、初めて学習内容として明記。中学の指導要領には盛り込まれており、文科省は「学習の連続性を考慮した」と説明する。
全文:789文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/164329

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵本作家の小林豊氏、19世紀の台湾東部を描いた作品をブックフェアで紹介

2018-02-15 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾2018/02/14 12:24

(台北 14日 中央社)絵本作家の小林豊さんが8日、台北市内で開かれた「台北国際ブックフェア」(6~11日)で、19世紀の台湾東部を舞台に、同地に漂着した日本人少年と台湾原住民(先住民)アミ族の交流などを描いた絵本、「チョプラン漂流記 お船がかえる日」を紹介し、同作を通じて日台の相互理解と互いへの興味が深まることに期待を寄せた。
海に国境がなかった時代は近隣国家の人民が活発に往来していたと語る小林さん。執筆に当たっては、現代人も当時の人々を見習って自由に交流するべきだという考えを子どもたちに伝えたいという気持ちから歴史文献を改編したという。
「チョプラン~」は、異邦人との邂逅をテーマとした「淀川ものがたり お船がきた日」(2013年)、「長崎ものがたり お船が出る日」(2015年)に続く絵本三部作の完結編で、国立中央図書館台湾分館が2011年に復刻版を出版した見聞録「享和三年癸亥漂流台湾チョプラン島之記」が物語のベース。1803年に文中でチョプランと記述される秀姑巒渓(東部・花蓮県、台東県)付近に嵐で漂着し、約4年間暮らした日本人の体験をもとにしたストーリーを、絵と文で生き生きと再現した。台湾では1月に中国語版が出版された。
台湾を題材にした小林さんの作品は、2016年に台湾で出版された「Taiwan風之旅」に次いで二作目。小林さんは、台湾への感情を完璧に伝えるのは難しいと語り、今後も台湾に関する作品を手掛けることに意欲を示している。 (羅苑韶/編集:塚越西穂)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201802140001.aspx

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

在沖海兵隊移転先のグアム住民が来日し被害訴え グアムも沖縄も基地はいらない

2018-02-15 | 先住民族関連
週刊金曜日2018年2月14日1:44PM

会見するグアムの住民の女性。左端がフローレスさん。1月26日。(撮影/斉藤円華)
沖縄の在日米海兵隊のうち約4000人が米領グアム島に移転する計画がある。そうした中、グアムの住民の女性3人が1月26日に東京都内で会見し、すでに駐留する米軍の基地被害が海兵隊の移転で拡大する懸念を訴えた。
来日したのはモネッカ・フローレスさん、ステイシア・ヨシダさん、レベッカ・ガリソンさん。フローレスさんとヨシダさんはグアム先住民であるチャモロにルーツを持つ。
沖縄・高江の「ヘリパッドいらない住民の会」、グアム島の女性グループなど9団体は昨年10月、「沖縄とグアムでの米軍基地拡大に反対する共同声明」を発表。今回の来日で同日、外務省と防衛省に声明を提出した。
会見でフローレスさんは、「島北部のチャモロ人居住地に実弾射撃訓練場の建設計画が持ち上がっている。年間600万発を使用するとされ、同地域やその周辺には絶滅危惧種も生息。さらに貴重な水源や、祖先が眠る墓地もある。小さな島で基地の拡張計画が進もうとしている点で、グアム島と沖縄は似通っている」と訴えた。
島の面積の約3分の1を米軍用地が占め、戦略爆撃機が出撃するアンダーセン空軍基地、原子力潜水艦の拠点港などがある。しかし米軍の基地被害は日本ではほとんど知られていない。
フローレスさんは「米国準州のグアムの住民は、米本土市民と同等の権利が保障されていない。長期にわたり米国の植民地として扱われ、基地拡大に反対する運動にも困難がともなう」と指摘。
その上で、「基地に対する運動は世代を越えて続いている。土地返還を求めているが、基地の汚染も深刻だ。最近は基地があることで核戦争のリスクにもさらされ、世界的な注目を集めた。こうした状況は、大国に挟まれたグアムの状況をよく示している」と語った。
(斉藤円華・編集部、2018年2月2日号)
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/02/14/antena-173/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウレㇱパクラブが地域の小学校でアイヌ文化の授業を実施しました

2018-02-15 | アイヌ民族関連
札幌大学 2018.02.14

一般社団法人札幌大学ウレシパクラブでは、アイヌ民族の歴史や文化を深く研究するとともに、アイヌ文化振興のための活動を担うことを通じて、アイヌ民族の社会や文化に対する理解を促進しています。
アイヌ文化を通して交流し、アイヌ文化をより身近に感じてもらうことを目的に、2月8日(木)に大学近隣の札幌市立西岡北小学校において、子どもたちと交流しながらアイヌ文化の授業を行いました。
授業は、アイヌ教育副読本でアイヌ民族の歴史や文化等を学習している小学校4年生を対象に行われ、アイヌ語カルタや三択クイズでアイヌの言葉を学びました。また、ウレシパクラブの学生がアイヌの古式舞踊、エムシリムセ(剣の舞)、ムックリ(アイヌの楽器)演奏を小学生に披露しました。最後にみんなでチャクピーヤク(アマツバメの踊り)を一緒に踊り、アイヌ文化を楽しみながら学習しました。
この小学校との交流は8回目となり、ウレシパクラブ創立以来恒例となっている行事です。
※一般社団法人札幌大学ウレシパクラブ
平成22年4月から札幌大学で開始した、毎年一定数のアイヌ子弟を受け入れ、未来の アイヌ文化の担い手として育成するとともに、大学内に多文化共生コミュニティのモデルを創り出す仕組みを整える活動である「ウレシパ・プロジェクト」を推進する組織。ウレシパとは、アイヌ語で「育て合い」を意味します。
ウレシパクラブについてはこちら
【問合せ先】札幌大学インターコミュニケーションセンターSUICC TEL:011-852-9138
https://www.sapporo-u.ac.jp/news/contribution/2018/0214094625.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする