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年代不明のアイヌ遺骨を提供

2018-01-26 | アイヌ民族関連
ロイター2018年1月25日 / 19:10
 札幌医科大(札幌市)が年代不明のアイヌ民族の遺骨を研究者に試料として提供していたことが25日、関係者への取材で分かった。日本考古学協会などは人道的見地から、埋葬からおおむね100年以内の遺骨を研究利用しない方針を示している。札医大は遺骨について「学内で江戸時代以前のものとされてきたが、疑義が生じた」とし、年代を調べる。
 札医大などによると、試料となった遺骨は1962年に札医大などが北海道浦河町の東栄遺跡で発掘した32体。【共同通信】
https://jp.reuters.com/article/ecb-head-questions-us-frx-comments-idJPKBN1FE2G0

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地域の大事な文化 方言 若い世代に 高齢者から聞き取り

2018-01-26 | アイヌ民族関連
日本農業新聞 2018年01月25日
 テレビやラジオで共通語が使われることやインターネットの普及などから、若い世代が地域の方言を使わなくなっていることに危機感を抱き、各地で方言を残そうという保存活動が広がっている。今後、方言を使う高齢世代が少なくなれば消滅の恐れもあり「地域の文化を守ろう」と高齢者と若い世代の“方言交流”が広がる。
大学生と研究 元アナウンサー岐阜の神田卓朗さん
 岐阜市在住の元岐阜放送のアナウンサー、神田卓朗さん(75)は、大学の授業を通じて若者に地域の方言を伝える活動を続けている。各地の大学の授業に高齢者を招き、学生たちがその地域の方言を聞き取って調査する。神田さんは「あと20~30年ほどで、かなりの方言がなくなる恐れがある。地域に根付いてきた文化として、若い世代に残したい」と意気込む。
 現役の時は番組内で方言に関するコーナーを担当していた。地域限定の単語や言葉のアクセントに興味を持ち、研究を始めた。神田さんは「テレビの影響もあり、言葉が標準化している。同じ地域に住んでいても、高齢者の言葉が理解できない場合もあった」と話す。
 授業では、地域の高齢者と学生を同じ場で会話させる。話に出てきた方言を学生が書き留め、データを神田さんが整理し集める。これまで岐阜や静岡、三重、滋賀県などで授業を重ねてきた。
 2017年度は、浜松市の浜松学院大学で教えた。学生が、地域の老人クラブ13人から方言を聞き取った。粉類全般を表す「こむぎこ」や、小皿を意味する「おてしお」など、方言を集めた。静岡県伊東市出身で同大1年生の遠藤奈々さん(19)は「普段、方言はほとんど使わない。響きが面白く、実際に使って会話してみたくなった」と話した。
 昨年12月には調査を基に三重弁を紹介する書籍『三重弁やん』(風媒社)を発行。神田さんは「方言でしかニュアンスが伝わらない言葉も多い。若い人も方言を使って、幅広い年代との会話を楽しんで」と話す。
小学生へ教室 山形県村山市民センターの細谷順子さん
 子どもの方言離れは、山形県でも進んでいる。村山市大高根地域市民センターの地域専門員の細谷順子さん(50)は「全65人の地域の小学生は方言を話さない。私の娘も方言を使っていない」と実感する。
 一方、同センターを訪れる高齢農家は皆、方言を使う。センターを訪れ、銀行振り込みの方法を聞く増川三喜夫さん(77)と細谷さんのやり取りは「番号さ1桁足りねえべ」「ちょっど待って。銀行が調べてよごすから」と終始、方言だ。
 細谷さんは方言を、相手への思いやりや敬意を強く表す言葉だと考える。「高齢者は“ごめんなさい”を“ぶじょほうした”と言う。自分の不調法をわびるという意味で、ごめんなさいよりも丁寧で敬意を持つ」と説明する。
 同地域が毎年開く高齢者と小学生の触れ合いの場「ふるさと教室」は、子どもの方言継承の機会となっている。高齢者が子どもにしめ飾りや団子さしなどの作り方を教える際に方言を使う。
 細谷さんは今後も高齢者と子どもとの世代を超えた交流で、方言の継承も進めていきたいと展望する。
消滅危機も 文化庁
 文化庁は方言の現状について「伝統的な方言の話者が減っている」とみる。要因として、学校教育やテレビ、ラジオによる共通語の使用などを挙げる他、「地域固有の食や道具などの消滅とともに、それらを表す言葉がなくなっている」(文化部国語課)と指摘する。
 また同庁は「言語、方言の中には消滅の危機にあるものがある」との認識を示す。特に、東日本大震災で被災して住民が減少した青森から茨城県の沿岸部の方言や、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認定したアイヌや沖縄など8言語・方言について調査研究を実施。実態調査や言葉の記録を行う他、方言の聞き比べ会など継承を図る活動を進めている。
 方言の活性化を担当する同課の鈴木仁也国語調査官は「方言は人の内面を伝えるのに適し、使うことで仲間意識や絆を強め、伝統を支える役割もある」とし、「方言の役割や価値を理解してもらいたい」としている。(齋藤花、福井達之、吉本理子)
https://www.agrinews.co.jp/p43102.html

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諸国の奇想絵師(1) 蠣崎波響「御味方蝦夷之図 ションコ」

2018-01-26 | アイヌ民族関連
日本経済新聞 2018/1/25付朝刊
美術史家 安村敏信
美の十選
 江戸時代、諸国で奇才あふれる絵師たちが活躍した。彼らを紹介する。

 鋭い目つきでこちらを睨(にら)みつける異形の人物ションコは、アイヌ民族の酋長のひとりだ。蝦夷錦の上衣に革靴をはき、太刀を腰につけた立派な姿だ。錦の刺繍(しゅう)や足の筋肉の立体感が、緻密な描写で質感豊かに描かれる。
 本図を描いたのは蠣崎波響(1764~1826年)。松前藩主資廣(すけひろ)の五男として生まれ、家臣蠣崎家の嗣子とな…
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https://www.nikkei.com/article/DGXKZO26078190U8A120C1BC8000/

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