先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

文春オンライン 2018/01/24 近藤 正高

2018-01-25 | 先住民族関連
ご存知ですか? 1月24日はカリフォルニアでゴールドラッシュが始まった日です

人々が殺到した後、儲けたのは採掘者たちではなかった
 いまから170年前のきょう、1848年1月24日、アメリカ西部・太平洋岸のカリフォルニアのサクラメント渓谷で、ジェームズ・W・マーシャルという大工が金を発見した。これがゴールドラッシュの発端となる。
 マーシャルは、現在のサクラメントから60数キロ離れたアメリカン川河岸に製材所を建設するため、前年より一帯の土地の所有者であるJ・A・サッターに雇われていた。土砂降りの雨だったというその日、マーシャルは川底に沈む砂利のなかに、光沢のある物体が混じっているのを見つける。彼はそのうちの何粒かを拾うと、4日後にサッターに見せ、本物の金であることを確認した(中村甚五郎『アメリカ史「読む」年表事典2 19世紀』原書房)。なお、サッターはドイツからの移民で、1839年よりサクラメント周辺に入植し、農場や工場を経営していた。46年にアメリカ・メキシコ戦争で連邦軍がこの地域を占領した際にはアメリカ市民となり協力している。
 サッターとマーシャルは金の発見を秘密にしておこうとしたが、すぐに漏れ、1ヵ月も経たないうちに太平洋岸一帯へ、数ヵ月後には大西洋岸の東部諸州にも伝わる。話を聞きつけ、全米各地から男たちが続々と金を求めてサクラメントへとやって来た。1848年末には時の米大統領ポークが大統領教書でカリフォルニアの金鉱発見を確認したため、翌年に入るとますます人々の流入は加速し、ゴールドラッシュは本格化する。「49年組(フォーティーナイナーズ)」と呼ばれた流入者には、金鉱探しの男たちだけでなく、彼らを相手にする商人・職人・ホテル業者・銀行家・弁護士・娼婦、さらには詐欺師なども含まれた。このとき儲けたのは金を探しに来た男たちよりもむしろそうした人々であった。ジーンズで知られるリーヴァイ・ストラウスも、このとき労働着を売って成功を収めた。
 ゴールドラッシュによりカリフォルニアは繁栄した。1848年の金発見以前、先住民以外の人口は推定で1万4000人程度にすぎなかったのが、約10年後の1860年には37万9994人と飛躍的に増大した。都市の建設にともない道路や鉄道も整備され、西部開拓が促進されることになる。そのなかで最初に金が発見されたサッターの土地は、人々に踏み荒らされた。彼は裁判で土地の返還を求めながらも結局認められず、失意のうちに1880年に亡くなっている。
http://bunshun.jp/articles/-/5955


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台湾・シラヤ族の闘い/下 公認へ、続く活動

2018-01-25 | 先住民族関連
毎日新聞2018年1月24日 東京夕刊
 台湾南部・台南市の口〓(こうひ)教会。民族衣装を模したおそろいの姿で子供たち10人が現れた。「アクメヤ・キ・レヤ・トゥ・プルグ・キ・シラヤ!」(シラヤ村は平和だ)。シラヤ語で合唱を披露し、大きな拍手が響いた。シラヤ族の多くは17世紀にオランダ人から洗礼を受け、子孫は今もキリスト教徒が多い。
 シラヤ族の末裔(まつえい)、萬正雄(まんせいゆう)さん(74)の娘婿、フィリピン人のエドガーさん(55)は音楽家でもある。1930年代に日本人学者、浅井恵倫(えりん)が録音したシラヤ語の音源を参考にして、シラヤ語の歌を100以上作曲した。子供の合唱団を結成し、公演を繰り返した。勉強会を開いてシラヤ語の話し手を増やした。長女瑩緑(えいりょく)さん(25)と次女瑩穂(えいすい)さん(19)もシラヤ語を習得し、合唱団の指導役などを担っている 。
 こうした取り組みが行政を動かし、台南市は2016年からシラヤ語の授業を市内の小学校で開始した。今では19の小学校でシラヤ語授業が必修科目だ。教科書や音声教材などもエドガーさんらが手がけた。
 「マリアマカバブリ」(おはよう)
 「マハヌ」(さよなら)
 口〓小学校ではシラヤ語の練習をする児童たちの声が響いていた。3年の陳孟(ちんもう)函(かん)さん(9)は「響きがきれいで好き。お母さんに教えることもあるよ」。
 同小によると、全校児童55人のうち半数がシラヤ族の末裔。王朝賜校長(51)は「シラヤ語教育を続ければ、シラヤ語が地域に根付いていくはず」と語る。 (続きあり)
https://mainichi.jp/articles/20180124/dde/007/030/041000c

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『SINRA』2018年3月号発売! 特集「海へ、帰ろう」

2018-01-25 | アイヌ民族関連
PR TIMES (プレスリリース)2018年1月24日 11時00分

【SINRAの旅】
北海道・オホーツク海
「アイヌの海」
芦原 伸
豊かな海の生命が息づくオホーツク海。北海道の先住民であるアイヌの人たちは海の民でもあった。縄文、オホーツク、そしてアイヌ文化へとつながる人々の歴史は、北方民族との関わりなど北海道という土地ならではの物語がある。過去と現在、そして未来へつなぐ時空の旅。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社天夢人  SINRA編集部 担当:野口/武田
Tel: 03-6413-8755 / E-mail: noguchi@temjin-g.com
URL: http://temjin-g.com

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