北海道新聞01/03 05:00
札幌出身の漫画家おおば比呂司さん(本名・大場博司、1921~88年)が、アイヌ民族の男の子を主人公に描いた未発表の絵本「セクッペの下駄(げた)」が3月に出版される。今年はおおばさんの没後30年にあたり、札幌市資料館(中央区大通西13)にある「おおば比呂司記念室」を管理運営するNPO法人「Fit北海道会議」が企画した。
おおばさんは戦時中、陸軍航空隊に所属、戦後は北海道新聞図案課に勤務し、挿絵を担当した。37歳で一念発起して退職し、上京してプロの漫画家になった。
ほのぼのとしたタッチとユーモアあふれる作風が人気で、銘菓「わかさいも」の包装紙やホテイフーズコーポレーション(静岡県)の缶詰「やきとり」のイラストなど、今でも親しまれている作品は多い。
「セクッペの下駄」は和人の友達が履くげたをほしがったアイヌ民族の男の子の物語。セクッペのくるくると変わる表情や赤い目のウサギ、威厳ある長老の姿などが生き生きと描かれている。絵本は出版後、市資料館で展示、販売する予定。Fit北海道会議の三島敬子専務理事(69)は「セクッペの絵からは、生前のおおばさんが、笑ったり怒ったりと感情を込めながら描いた様子が目に浮かぶ。北海道を愛したおおばさんの仕事を若い人にも知ってほしい」と話す。
絵本の問い合わせはFit北海道会議(電)011・210・2110へ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/154722
札幌出身の漫画家おおば比呂司さん(本名・大場博司、1921~88年)が、アイヌ民族の男の子を主人公に描いた未発表の絵本「セクッペの下駄(げた)」が3月に出版される。今年はおおばさんの没後30年にあたり、札幌市資料館(中央区大通西13)にある「おおば比呂司記念室」を管理運営するNPO法人「Fit北海道会議」が企画した。
おおばさんは戦時中、陸軍航空隊に所属、戦後は北海道新聞図案課に勤務し、挿絵を担当した。37歳で一念発起して退職し、上京してプロの漫画家になった。
ほのぼのとしたタッチとユーモアあふれる作風が人気で、銘菓「わかさいも」の包装紙やホテイフーズコーポレーション(静岡県)の缶詰「やきとり」のイラストなど、今でも親しまれている作品は多い。
「セクッペの下駄」は和人の友達が履くげたをほしがったアイヌ民族の男の子の物語。セクッペのくるくると変わる表情や赤い目のウサギ、威厳ある長老の姿などが生き生きと描かれている。絵本は出版後、市資料館で展示、販売する予定。Fit北海道会議の三島敬子専務理事(69)は「セクッペの絵からは、生前のおおばさんが、笑ったり怒ったりと感情を込めながら描いた様子が目に浮かぶ。北海道を愛したおおばさんの仕事を若い人にも知ってほしい」と話す。
絵本の問い合わせはFit北海道会議(電)011・210・2110へ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/154722