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何故みんなの家に木彫りの熊があったのか

2016-12-08 | アイヌ民族関連
女性自身 2016年12月7日 17時00分 (2016年12月8日 06時13分 更新)

かつて一躍大ブームを巻き起こした「木彫りの熊」。
何がそこまで人々を熱狂させたのか?
木彫りの魅力って?
その謎に迫る。
人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ…!
「木彫りの熊」と呼ばれる鮭をくわえるあの熊のことは、
恐らく成人なら誰もが知っているだろう。
数十年前、何故かおみやげのド定番だったそれはいろんなお宅の玄関に君臨していた。
川から鮭をハントするまさにその瞬間のような臨場感あふれる熊。
そこから感じられるのは生命力!躍動感!
どうやら木を彫ることが得意だったアイヌ民族がスイスのおみやげを参考にして作り始めた…というところからジャパニーズおみやげスタイル「木彫りの熊」は誕生したようだ。
それは少しずつ支持を得はじめ、
昭和40 年に訪れた北海道ブームで一躍国民的おみやげと化した。
そのブームから築かれ続けた一大観光地としての北海道ブランドは今なお健在。
これまで北海道をテーマにした映画やドラマも数多く存在し、
日本のみならず世界各国から「北海道」を求めて北の大地へやってくる。
木彫りの熊は今でこそお目見えする機会が減ってしまったが、
北海道の民芸品魂は今でも色褪せない。
阿寒湖のアイヌコタン。
そこは昔、多くのアイヌ民族が移り住み小さな町を形成し今まで至る。
伝統的な古式舞踊を見ることができるシアターが併設される北海道名所のひとつで、
道路を隔て左右にずらりと並ぶ民芸店が圧巻だ。
どこも木彫りの実演を行っているが
よく見るとお店によって、職人さんによって、
それぞれ異なる作品が作られる。
わたしはそんな30軒ほどあるお店の中でも『オイナ民芸店』にお邪魔した。
ちょうど入口のかたわらにある作業場では
職人の原さんが作業を始めようと何日か水に浸けて柔らかくした「エンジュ」と呼ばれる樹の幹を取り出している。
「どちらからいらしたんですか?」なんて楽しくおしゃべりしながら、手はおもむろに彫刻を始めた。
まずは大きな刃物で大胆に木を削り込み、ダイナミックに成形。
この彫刻は外側が白く、内側が茶色いエンジュの樹の特性を活かして作られる。
徐々に細かく、繊細になっていく作業。
原さんはそれでも軽快に彫り続ける。
1時間半もする頃にはただの樹の幹は、かわいいフクロウへと変貌を遂げていた。
か…かわいすぎるだろ!!!!!
しかも誕生前から制作過程を追ってしまった手前、
成長を見届けたような、母性にも似た愛着の芽生えがある。
ヒナが初めて見た生き物を親だと信じてしまうように、
「この子はうちの子だったんじゃないか。連れて帰らなければ」と思ってしまう。
木彫り実演がこんなに恐ろしいものだったとは…。
ふとあたりを見渡せば、
そこらじゅうに「なまら(北海道弁で“とても”)小さいの」から「大きいの」まで大小様々のフクロウ。
さらにはフクロウ村まで誕生していた。
これらは全て原さんの作品。原さんは阿寒湖で18年間木彫りの職人をしている。
「昔はおみやげで…という方が多かったですが、最近では自分の記念として買われる方が増えてきています。アクセサリーや小さなもの、食器などの小物類も人気がありますね」
かつてはペナントや置物といった「いかにもお土産らしさ全開のもの」が重宝されたが、
今では実用性のあるものが求められる時代。
民芸店のあり方も変わってきているのかもしれない。
本来アイヌ民族の技術である「木彫り」。
神であるフクロウや熊が彫られることはあまりなかったというが、
時代のなかで、生き残るために伝統は形を変えていく。
木彫りの熊やかわいらしいフクロウにもなる。
それは、どんな伝統も同じで
頑なに同じことを続けるだけでは守れないものもあるのだ。
職人の国、日本。
安い工場生産の商品が主流の時代にあっても、生き残る人の技。
しかし人々から興味がなくなれば、どんなに続く伝統もそこで終わってしまう。
終わらせないためには、
物の価値を知ることが大事なんだ。うさこはそう思う。
まずは木彫りの実演を見て親心を芽生えさせるところから始めよう。
『オイナ民芸品』
北海道釧路市阿寒町阿寒温泉4-7-15
職人:原良樹さん
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20161207/Jisin_26746.html

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カジノ法案 衆院通過 誘致期待、道民戸惑い 「地方に造って成功?」

2016-12-08 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年12月7日 北海道朝刊
 「統合型リゾート(IR)整備推進法案」(カジノ法案)が6日の衆院本会議で可決されたのを受け、誘致に向けた準備が進む北海道では関係者から期待の声が上がった。苫小牧市など3自治体がそれぞれ誘致を表明する中、道内で連携して取り組もうとの意見も出された。一方で住民からは、戸惑いや慎重な意見が相次いだ。【福島英博、平山公崇、安達恒太郎】
 道内では、苫小牧市が新千歳空港の隣接地など▽釧路市は阿寒湖温泉▽留寿都(るすつ)村は既存リゾート施設近く--への誘致を表明。一方で、小樽市は2015年4月に誘致を辞退した。
 苫小牧統合型リゾート推進協議会会長で苫小牧商工会議所の藤田博章名誉会頭(75)は「人口減対策と雇用創出にはIR誘致が欠かせない。売り上げと利益が大きいカジノに加え、国際会議場や劇場、医療ツーリズム施設などで地域の活性化を図りたい」と説明。「何とか今国会で成立してほしい。北海道が指名を受けるため、他の2カ所と協議会を設けたい」と話した。
 釧路市の蝦名大也市長は「豊かな自然とマッチしたヨーロッパ型のIRを目指している。併せてアイヌ文化を世界へ情報発信していきたい」と歓迎のコメントを出した。
 一方で、苫小牧市の50代の主婦は「市が誘致していること自体、初めて知った。それほど関心はない」と冷めた受け止め方を示し、「リゾートといってもカジノ中心なら賭博のイメージしかない。国会では、もっと国民生活に密着した問題を議論してほしい」と注文を付けた。
 釧路市阿寒町の会社員の男性(39)は「阿寒湖畔は国立公園。その自然を守り、見せていくことに重点を置くべきだ」と強く反対。同市の会社員の男性(29)も「人口が集中していない地方に造って成功するだろうか。これまでメディアもあまり取り上げず、情報不足だと思う」と懐疑的だった。
 小樽市のカジノ誘致に反対する運動で中心となった結城洋一郎・小樽商科大名誉教授は「ギャンブル依存症患者が必ず生まれ、その対策が不十分。周辺の街で犯罪が増えることも考えられる」と指摘。「短期的な経済効果はあるかもしれないが、世界中のカジノで長期的に成功している例はほとんどない」と強調した。
法曹関係者集会「参院で否決を」
 法曹関係者らで作る「全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会」は夕方、代表幹事の新里宏二弁護士らが国会内で記者会見した。「カジノ賭博合法化で必然的に害悪が生じ、地域経済にダメージを与える。法案があっという間に衆院を通過したことに驚きと怒りを禁じ得ない」との声明を出し、参院での否決か廃案を求めた。
 参加者からは「人の不幸を前提にした成長戦略は愚か」「高齢者がなけなしの年金を握りしめてカジノに走ると不幸な事態になる」といった声が出た。【遠藤拓】
「賭博禁止は持統天皇以来」 共産・清水議員「有害性は今も不変」
 7世紀末の日本も、ほとほとギャンブル依存に手を焼いた? 当時の持統天皇による「すごろく禁止令」を引き合いにカジノ法案を批判した共産党の清水忠史議員は、衆院本会議で可決後、毎日新聞の取材に「そのあとも禁止令は繰り返し出されている。禁止しても効き目がなく、出さざるを得なかったのだろう」と述べ、ギャンブル依存の怖さに改めて警鐘を鳴らした。
 清水氏は2日の衆院内閣委員会で「賭博禁止は持統天皇以来、689年のすごろく禁止令に始まる」と指摘した。カジノ法案を推進する自民党議員らに「あなた方は天皇が決めたことを破るのですか」と迫り、機知に富む質問で注目された。清水氏によると、すごろく禁止令以降も同様の禁止令が繰り返し出されたとの説もある。「勤労意欲を減退させ、犯罪を助長し、経済的損失を被る。賭け事の有害性や禁止される理由は今も昔も変わらない」と改めて指摘した。【遠藤拓】
http://mainichi.jp/articles/20161207/ddr/041/010/003000c

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アイヌ民族木彫 海外も高評価 地域文化功労者 藤戸さん 阿寒湖温泉

2016-12-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/07 07:00

木彫りの熊の前で笑顔を見せる藤戸竹喜さん
 【阿寒湖温泉】釧路市阿寒湖温泉のアイヌ民族彫刻家、藤戸竹喜(たけき)さん(82)が芸術など地域文化の振興に功績のあった個人・団体に贈られる本年度の文化庁の地域文化功労者(芸術文化分野)に選ばれた。文部科学省で2日行われた表彰式に出席した藤戸さんは「非常に光栄。(アイヌ民族の)同士にとっても励みになればうれしい」と喜んだ。
 旭川育ちの藤戸さんは、熊彫り職人だった父をまねて幼いころから熊の木彫りを始め、1964年に熊彫り職人として働いていた阿寒湖畔で民芸店「熊の家」を開業。熊をはじめ、動物や等身大の人物像など、精力的に創作活動を続けて国内外から高い評価を得ている。
 99年に米国スミソニアン国立自然史博物館にアイヌ民族をモデルにした等身大像が展示されたほか、2013年に道立近代美術館(札幌)で開催された企画展にはオオカミを出展。14年にJR札幌駅に等身大の木製モニュメントのエカシ(長老)像が設置され、同年に釧路市文化賞、15年には北海道文化賞を受けた。
 藤戸さんは、来秋札幌で開催予定の個展に向け、絶滅したエゾオオカミが題材の連作に取り組んでいる最中で、「これからも人に感動を与えるような作品を作れるよう、残された人生を過ごしたい」と話す。
 また、「熊彫り職人のおやじからは死ぬまで褒められたことがなく、『負けてたまるか』とやってきた」と自身を振り返り、「若い人にもそういう気持ちで木彫りを続けてほしい。批判される方が勉強になる」と話し、若い職人たちにエールを送った。
 本年度の地域文化功労者には、全国から78個人と20団体、うち道内からは2個人、1団体が選ばれた。(山崎真理子)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0345836.html


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カジノ法案が衆院通過 開業は早くても東京五輪後の2021年

2016-12-08 | アイヌ民族関連
スポニチ [ 2016年12月7日 05:30 ]
 カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案は6日午後の衆院本会議で自民党と日本維新の会などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。両党は国会会期末の14日までの成立を期す。ギャンブル依存症増加などの懸念が出る中、衆院内閣委員会の約6時間の審議だけで採決したことへの批判も押し切った形。民進、共産、自由、社民の野党4党は反発を強めた。異例の自主投票で臨んだ公明党は執行部の賛否が割れた。
 法案の衆院通過を受け、自民党の松山政司、民進党の榛葉賀津也両参院国対委員長は国会内で会談し、7日の参院本会議で審議入りし、8日の内閣委で質疑を行うことで合意。自民党は早ければ9日の本会議で成立させる日程を描いている。
 IRの開業は早くても東京五輪後の2021年になる見込み。経済効果に期待し、大阪府、横浜市などがカジノの誘致に手を挙げている。北海道釧路市の蝦名大也市長は6日、「豊かな自然環境を大切にするヨーロッパ型のIRを目指す。併せて先住民族のアイヌ文化を世界へ情報発信したい」とコメント。釧路市は、阿寒湖周辺を候補地としている。北海道では、他に苫小牧市と留寿都村も誘致に名乗り。長崎県の大型リゾート施設ハウステンボスに誘致を目指す中村法道知事は「大きな経済効果をもたらし、新たな雇用や人の流れを創出するまたとない機会」とした。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/12/07/kiji/K20161207013859200.html

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カジノ法案 成立へ 賛否両論、国民戸惑い 地域活性化に期待/犯罪増加を懸念

2016-12-08 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年12月7日 東京朝刊
 衆院内閣委員会可決で2日に急発進したカジノ法案は6日、猛スピードで衆院を通過した。「統合型リゾート(IR)整備推進法案」はそのまま突っ走り、年内にも成立する見通しだが、ギャンブル依存症対策など重要な課題は何も決まっていない。国会内で法曹関係者らが反対を訴える一方、名乗りを上げる自治体や経済界は歓迎し、国民は戸惑っている。【遠藤拓、水戸健一】
続きを読む
http://mainichi.jp/articles/20161207/ddm/041/010/113000c

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