先住民族関連ニュース

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アイヌ民族の遺骨DNA鑑定 北大など保管515箱 文科省方針

2016-12-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/23 05:00、12/23 16:47 更新
 全国の大学が研究目的で保管するアイヌ民族の遺骨のうち、一体として特定できない一部の遺骨515箱について、文部科学省の有識者会議は22日、2017年度に DNA鑑定 をする方針を固めた。ばらばらに保管されている可能性のある遺骨をできるだけ一体として特定し、20年度に胆振管内白老町に開設されるアイヌ文化復興の拠点「 民族共生象徴空間 」の施設で慰霊する。
 515箱は北大(484箱)のほか、新潟大(17箱)、東大(6箱)、天理大(5箱)、大阪大(2箱)、東北大(1箱)の6大学にある。各大学の箱には、遺骨の数や部位などがさまざまな状態で保管されている。収集した場所は道内各地のほか、樺太や千島列島の墓地もあるという。
 DNA鑑定は各大学が行う。遺骨が小さすぎたり、時代が古い遺骨など鑑定が困難なものを除いて調べる。鑑定結果を基に、収集場所や時期を参考に、一体でも多く遺骨の一致を目指す。
 遺骨は民族共生象徴空間に集めて慰霊するが、さらに新たな資料などから個人が特定された場合は、祭祀(さいし)承継者(子孫の中で祖先をまつる主たる立場の人)に返す。
 大学が保管する遺骨については、13年の前回調査が一部不徹底だったため、文科省は今年8月、すべての国公私立大学に文書を出し、再調査をしている。一体として特定できない遺骨が見つかった場合、新たにDNA鑑定の対象になる。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0351485.html?memberonly=true

※12月28日付紙面で訂正が行われてます。
「2017年度にDNA鑑定をする方針を固めた」としていたのは、
「2019年度までに骨学的に同じ人のものであるかどうかを確認するとともに、これによる一体化が難しい場合に限り、アイヌ民族の同意を得てDNA鑑定の活用も検討するという方針を固めた」の誤りでした。見出しと共に訂正します。

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アイヌ予算2倍 27億9900万円…来年度案

2016-12-24 | アイヌ民族関連
読売新聞 2016年12月23日
 内閣官房アイヌ総合政策室は、22日に閣議決定された2017年度予算案のうち、アイヌ政策の関連予算は、16年度当初比約2倍の27億9900万円だったと発表した。
 白老町でアイヌ民族に関する国立施設「民族共生象徴空間」の建設が始まるため、総額が膨らんだ。同空間内に設置する国立アイヌ民族博物館の建設工事が同約4倍の13億3200万円、国立民族共生公園の整備が5億500万円など。
 また、道外に暮らすアイヌの人たちの生活実態などを把握する調査費として新規に400万円を計上した。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20161223-OYTNT50012.html

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アイヌ民族の造形美感じて 北海道博物館で木盆60点展示

2016-12-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/23 05:00

北海道博物館で始まったアイヌ民族の木盆60点を集めた「蔵出し展」
 北海道博物館(札幌市厚別区)で22日、アイヌ民族の木盆(イタ)60点を集めた展示会「アイヌ民族の造形美」が始まった。直径90センチ前後と木盆では最大級の3点をはじめ、明治期から現代までの多種多様な作品が並んでいる。
 同館の収蔵庫は約18万件の資料を保管するが、展示品はわずか約3千件にとどまる。今回は日ごろ来館者の目に触れないものを紹介しようと、「蔵出し展」第1弾として企画した。
 木盆では最大級の3枚は、戦前に博覧会などへの出展に向けて日高地方のアイヌ民族が作製したものとみられ、同館職員は「この3枚を一緒に公開するのは初めてではないか」としている。
続きあり
http://dd.hokkaido-np.co.jp/entertainment/culture/culture/1-0351484.html

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アイヌ文化 守り、集い学べる場を 自然と共に生きる大切さ訴える 宇梶静江さん講演 さいたま /埼玉

2016-12-24 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年12月22日 地方版

アイヌの伝統衣装姿で講演する宇梶静江さん=さいたま市浦和区の南箇公民館で
 アイヌ文化の継承活動を続けている宇梶静江さん(83)=白岡市在住=が、さいたま市浦和区の南箇(なんが)公民館で「自然と共に生きるアイヌの知恵」をテーマに講演し、「自然の恵みの中で生活してきたアイヌは1000年もの間、戦争を知らずに生きてきた。(差別問題などを抱える)アイヌ問題は、皆さん一人一人の問題」などと訴えた。【鴇沢哲雄】
 17日にあった講演会は、同館と北浦和公民館共催の人権講座の一環で、約130人が聴き入った。
(続きあり)
http://mainichi.jp/articles/20161222/ddl/k11/040/217000c
講師の宇梶さんは、古い布にアイヌ刺しゅうを施す「古布絵」の作家。詩人や絵本作家としても活躍し、俳優の宇梶剛士さんの母親でもある。
 北海道生まれの宇梶さんは、7人きょうだいの3番目。講演では自らの生い立ちから語り始め、「小学校入学後、学校からの帰り道に同級生から突然、『アイヌ』との言葉を投げられた。意味が分からず、母に聞いても答えてくれなかった」と振り返った。
 札幌市内の中学を卒業後に上京し、昼は喫茶店でアルバイトしながら、定時制高校に通った。27歳で結婚したが、「都会でもアイヌ差別は変わらなかった」と回顧した。
 38歳の時、都会で暮らすアイヌたちが支え合うための「東京アイヌウタリ(同胞)協会」を設立した。その後、数十年にわたって活動を続けたが、会内の意見の相違もあり「何もまとまらず、疲れ果ててしまった」と吐露した。
 60歳を過ぎ、アイヌ刺しゅうの基礎を学んでいた頃、展示会で古い布に描かれた絵を見て衝撃を受けた。これを契機に「古布絵」を創作し始め、アイヌを守る鳥とされるシマフクロウを題材にした作品を発表するようになり、大きな反響を呼んだ。
 宇梶さんは「アイヌは豊かな海や山の幸をもらい、神様や自然に感謝しながら生きてきた。水や空気をきれいにすることは、心をきれいにすること」と強調。講演の最後に、アイヌの文化を守りウタリたちが集い学べる場を作りたいと訴えた。
 会場には、フクロウを題材にした宇梶さんの「古布絵」作品が並び、来場者らが熱心に鑑賞していた。講演を聞いた、さいたま市の小熊啓子さん(71)は「自然の中で生きてきたアイヌの『水や空気を汚さない』という考えは、今、私たちが考えなければいけないことだと思った」と感想を語った。
http://mainichi.jp/articles/20161222/ddl/k11/040/217000c

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メキシこけし 先住民族ら木地に絵付け 蔵王で紹介 /宮城

2016-12-24 | 先住民族関連
毎日新聞2016年12月23日 地方版

 伝統こけし工人が作った木地に、メキシコの先住民族らが絵付けしたこけしを紹介する「MEXiKOKESHi(メキシこけし)展」が、蔵王町遠刈田温泉のみやぎ蔵王こけし館で開かれている。
 仙台藩主・伊達政宗が1614年に派遣した慶長遣欧使節団がメキシコを訪問したことが縁となり、仙台市はメキシコ・アカプルコ市と姉妹都市を結び、長年交流を続けている。 続きありhttp://mainichi.jp/articles/20161223/ddl/k04/040/122000c
 「メキシこけし」は宮城県出身でメキシコ政府観光局職員の志田朝美さんが「東日本大震災で被害を受けたこけし工房やこけし工人を支援できれば」と発案し、2011年冬から制作が始まった。こけし工人が作った木地をメキシコに送り、現地の工芸職人らが絵付けをしている。福島県など各地で展示会を開催し、共同で制作したメキシこけしを紹介している。
 会場には、遠刈田系こけし工人の佐藤正広さんと佐藤康広さん、弥治郎系の新山吉紀さんが制作した木地に、メキシコの先住民族や工芸職人が絵付けした作品が並ぶ。赤や黄色を基調にしたカラフルな衣装に身を包んだかわいらしいこけしなどが展示されており、来館者の目を楽しませている。
 同展は来年4月16日まで。入館料は大人300円・中学生以下150円(未就学児は無料)。メキシこけし展の見学は無料。問い合わせはみやぎ蔵王こけし館(0224・34・2385)。【豊田英夫】
http://mainichi.jp/articles/20161223/ddl/k04/040/122000c


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フィリピンからメリークリスマス、幸運のお菓子「ポルボロン」を有料会員10名にプレゼント

2016-12-24 | 先住民族関連
アイデアニュース-更新日: 2016年12月23日 筆者: 松中みどり

フィリピンの一般的な家庭の居間=撮影・松中みどり
2016年12月初めにフィリピン・サンバレス州に行ってきました。フィリピンは、スペイン植民地時代に広まったカトリック教徒が人口の8割を占めると言われている「世界で一番クリスマスの長い国」。今回は、アジアの中でもっともクリスマスを大切に祝っている国の12月の様子と、アイデアニュースからのクリスマスプレゼントのお菓子についてです。
今回の訪問の主目的は、1991年6月に大噴火をおこしたピナツボ火山の最大の被災者、山岳先住民族「アエタ」の人々に会いに行くことでした。筆者が主催していた「ピナツボ・アエタ教育里親プログラム」(1994年~2014年)の元奨学生たちと、同窓会兼クリスマス会をやってきたのです。噴火がおきるまで、自給自足に近い生活を送ってきたアエタの人々は、この20世紀最大の自然災害によって大きな影響を受けた先住民です。先住民として固有の文化を守りつつ、新しい時代に対応する力を身につけるため、日本の心ある人々に支援を受け、高等教育を受けたのが、“元奨学生たち”というわけです。20年の間に延べ300名近いアエタの若者たちが学校教育を受け、高校や大学、専門学校を卒業して若きリーダーとなっています。国家試験に受かった正式な教職員、エンジニア、ホテル職員、運転手、助産師など、これまで例のなかった職について活躍しているのです。
例えば、奨学金プログラムで自動車整備の職業訓練を受け、今は車のメカニックをしているベルナルドはこう語ってくれました。
「もう奨学金プログラムは終わってしまったから、こんなふうに集まる機会はないと思ってたのに、またみんなで集まれて本当に嬉しいです。マム・みどり、来てくれてありがとうございます。僕は車の整備士をやってます。アエタのメカニックなんて、大丈夫なのかと言われることもまだあるけど、仕事をちゃんとやればお客さんは分かってくれます。今ではチーフになって、後輩の指導をしています」
元奨学生のアナリンは、「ピナツボ・アエタ教育里親プログラム」の支援で大学の教育学部を卒業、代用教員として働いた後、難関の国家試験に合格。正式な資格をもった教師として、町の私立学校で働いていました。しかし、彼女の夢は、自分と同じアエタの子どもたちが多い山の小学校で教えること。ピナツボ火山噴火後の再定住地域・カナイナヤンで2016年6月の新学期から教え始めました。
乾季で条件の良い時期でも、1時間かけて山道を行き、また降りて家に帰る毎日はどれほど大変なことでしょう。雨季になれば山道を滝のように水が流れてくることもあり、月に何度か通勤を断念することもあるといいます。それでも、自分のバイクを運転して山道を行き、「この学校で教えられて嬉しい」と語るアナリンを、心から誇りに思い、尊敬しています。
ピナツボ山の精霊を信じて、アニミズム的な宗教観をもっているアエタの人々の中にも、キリスト教は広く浸透しています。日本人には理解しやすいと思いますが、イエス・キリストを信じつつ、聖なる山への信仰を同時に持っているのがアエタの人々なのです。
先祖代々ピナツボ山麓に住み、ピナツボ山を聖なる山としてきたアエタの人々は、教育によって新しい時代を生き抜く力を身につけています。キリスト教の信仰もまた、そのひとつです。一方、豊かな自然の中で、物やお金に執着せず、素朴に穏やかに暮すことをよしとする懸命な民族であり続けています。彼らから学ぶことはまだまだ多いと感じた短い訪問でした。
アイデアニュース有料会員10名様に、フィリピンの伝統的なお菓子「ポルボロン」をプレゼントいたします。16世紀に入り、スペインの植民地となったフィリピンは300年以上、スペインの統治下にありました。そのためフィリピンにはスペインの影響が残っています。例えば通貨の単位の「ペソ」。挨拶の「クムスタ?お元気?」はスペイン語の「コモエスタ?」から来ています。前述のキリスト教も、スペインがもたらしたもの。そのためにカトリック教徒が多いというわけです。ポルボロンも、もともとはスペインのお菓子でした。今では、フィリピン人の好みに合うように、本家スペインのポルボロンとはひと味違うお菓子になっています。フィリピンで人気のお菓子屋さん「goldilocks ゴルディロックス」のポルボロンは、ウベ(紫芋)、クッキー&クリーム、コーヒー、ピーナッツ、カシューナッツなどのフレーバーがあり、どれもとても美味しいのです。すぐにほろっとくずれる食感は、柔らかめのショートブレッドか、ちんすこうのような感じです。お土産に渡した家族、友人たちの全員が「おいしい」という感想でした。
このお菓子は幸せをもたらすお菓子で、クリスマスに特に人気です。口に入れて「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えて、口からこぼさなければ幸運がやってくるというおまじない。新しい年を迎えるにあたり、運を占ってみませんか?有料会員の方がログインすると、下記に応募フォームがあらわれますので、ふるってご応募ください!当選された会員様には、3種類のフレーバーを組み合わせてお送りいたします。応募締め切りは、1月9日(月)です。
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https://ideanews.jp/archives/34426

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ボルネオ先住民族の文化と伝統を学ぶ「マリマリ文化村」

2016-12-24 | 先住民族関連
エキサイトニュース-2016年12月22日 10時23分 (2016年12月24日 07時20分 更新) 旅いさら

「マリマリ文化村」は、コタキナバルシティーから車で30分ほどの場所にあります。ボルネオ島の5つの部族の建物を再現しおり、それぞれの文化や伝統を学んだり体験したりすることのできる施設です。
マリマリとは、「おいでおいで」という意味です。
マリマリ文化村では、午前・午後・夜の3回ガイドツアーが行われます。入口で英語の説明を聞いてから園内に入ります。
公共交通機関がないので、現地旅行会社のホテル送迎ツアーに参加するのが一般的です。日本語ガイド付のツアーもあります。
園内の地図です。ドゥスン族、ルンガス族、ルンダヤ族、バジャウ族、ムルッ族の順に巡ります。
入口の門を抜けると吊橋があります。川を渡ってマリマリ文化村の園内に入ります。
マリマリ文化村は、森の中にあります。鳥たちの声が響き、時々木々の間をリスが駆け抜けていきます。
最初に訪問するのはドゥスン族の家です。首狩り族として知られた部族で、軒先にはしゃれこうべが吊るされています(もちろんレプリカです)。
内部では、ドゥスン族のお酒の造り方を教えてくれます。試飲もできます。
竹筒料理の体験ができます。竹筒に米と様々な具を詰めていきます。それを、そのまま火にかけて調理します。ここで作った竹筒料理は、最後の食事の時に食べることができます。
ルンガス族の家は、長屋のようになっており、テラスのような共用部分と奥の個室に分かれています。ここでは、火起こしやビーズを使ったアクセサリー作りが体験できます。…
ルンガス族の家の横にはハニーハウスがあります。ここではミツバチを飼っており、そこで採れるはちみつを味わうことができます。
ルンダヤ族の家です。家の前にはワニの形をした塚があります。
室内には、様々な工芸品があり、手先の器用な民族であることが想像できます。
木の皮をなめして敷物や服を作る工程や、木の繊維を寄って紐を造る作業を見学・体験することができます。
バジャウ族の家は、高床式です。かなり通気性が良さそうです。酋長の部屋でしょうか、派手な装飾が印象的です。
粉を溶いたものを、細かい穴の開いた容器から熱した油の上に垂らした網状の揚げ物を作っています。もちろん試食できます。
最後はムルッ族です。この家に入る前に、酋長に許可をもらう必要があります。その際、絶対に笑ってはいけません。
家の中には、竹でできたトランポリンがあり、ムルッ族の若者はこれを使ってとても高く飛びます。観光客も、このトランポリンを体験することができます。
5つの部族の家を見終わった後は、ステージで行われる民族舞踊ショーを見学します。ケチャックダンスが見事です。
最後にビュッフェスタイルの食事をして、ツアー終了です。
なかなか他ではできないユニークな体験ができるツアーです。ボルネオ先住民族の文化と伝統に触れることができます。ご家族での参加もおすすめです。
【住所】Jalan Kiansom Kota Kinabalu Sabah」
【電話】+60 013-8814921
【営業時間】10:00~、14:00~、18:00~
【休業日】無休
【入場料】大人RM165、子供RM145(ツアーの場合は各社料金が異なります)
http://www.excite.co.jp/News/travel/20161222/Tabiisara_2287.html

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バンクーバーでパイプライン反対デモ続く 州訪問のトルドー首相、環境保護強調

2016-12-24 | 先住民族関連
バンクーバー経済新聞-2016年12月22日

バンクーバー市内で12月21日、トルドー首相の訪問に合わせ「キンダーモルガン・パイプライン」反対デモが行われた (photo= Moe Yang)
 カナダ政府が11月下旬に原油パイプラインの拡張を承認して以来、連日のようにバンクーバー市内で抗議デモや集会が行われている中で12月21日、トルドー首相の承認後初の州訪問を受けて数百人がダウンタウンを行進し、「環境保護」などを訴えた。
ダウンタウンでのデモの様子http://vancouver.keizai.biz/photoflash/676/
 68億カナダドルを費やしてアルバータ州エドモントンからBC州バーナビーまで現存のパイプラインに沿って建設されるキンダーモルガン・パイプライン。完成後は現在の3倍の量の石油を輸送し、バラード海峡を往来するタンカーの数は7倍に増えるため、環境保護団体や先住民族などから石油の流出事故やタンカーの騒音による海洋生物への影響、先住民の土地での有害物質の被害などを懸念する声が上がっている。
 この日、バンクーバーで座礁船など非常時用けん引ボートを視察したトルドー首相は、メディア取材をフェイスブックでライブ配信し一般公開。「鉄道輸送に比べリスクが少ないパイプラインの建設はオイルサンドの生産に伴う温暖化ガスの排出量の制限とともに環境のためになる」と、承認の意義を強調し理解を求めた。
 デモには先住民族や環境保護団体、一般市民や学生などさまざまな層が参加。「海と自然を守って」「先住民族の土地だと尊重して」などと呼び掛けた。カナダ政府がパイプライン承認の直前に15億カナダドルを「海洋保護プラン」に費やすと発表したばかりだったため、トルドー政権に対する不信の声を上げる市民の姿も見られた。
http://vancouver.keizai.biz/headline/2328/


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