先住民族関連ニュース

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伝説や先人、一冊に 大迫たんぽぽの会

2016-12-03 | アイヌ民族関連
岩手日日新聞 (12/2)

図書ボランティアたんぽぽの会が発刊した「おおはさまの伝説・先人たち」を手にする(右から)髙橋会長、吉田副会長
自作紙芝居から12話
 【花巻】花巻市大迫町の図書ボランティアたんぽぽの会(髙橋則子会長)は、地元の伝説や先人を紹介する冊子「おおはさまの伝説・先人たち」を発刊した。伝説を基に長年にわたって制作・上演してきた紙芝居の中から選んだ話を収め、地域の歴史と魅力を伝えている。
 同会は2005年の発足以来、読書推進を図るため▽読み聞かせ▽紙芝居制作▽資料整備-の3グループに分かれて活動している。特に、伝説や昔話を大型紙芝居で分かりやすく語り伝えることに力を入れており、学校や福祉施設、各種イベントなどで上演している。
 冊子は、大型紙芝居に感銘を受けた同町出身の飲食店創業者・大信田和一さんの支援を受け、会の発足10周年を記念する意味も込めて発刊した。
 収録したのは、早池峰山にまつわる4話と、亀ケ森・内川目・外川目・大迫の地域別に2話ずつの計12話で、紙芝居の本文と絵を掲載している。霊峰として古来から信仰を集めてきただけあって数多く伝説が残る早池峰山については、開山の経緯、女神が鎮座するとされる由来、白髭水と呼ばれる洪水、高山植物オサバグサの話を採用した。
 髙橋会長は「伝説には心に訴えるものがある。紙芝居作りを通じて地域の知らなかった部分や素晴らしさを発見した」と振り返る。大型紙芝居作りでは、原画を拡大コピーして大判の紙に写し描き、ポスターカラーを塗っていくという。吉田幹子副会長は「紙芝居作りは、色の調合が難しい。原画の色合いと同じにしたり、ちょっと変えたりしている。きれいにできるとうれしい」と語る。
 先人については、江戸時代の大富豪で多くの逸話を残した家系の大信田源右衛門、同時代の力士・錦木塚五郎、アイヌ絵で知られる平澤屏山、一揆の首謀者として処刑された覚十郎と喜太郎、ダルトン・プランの実践で反響を呼んだ教育者の菅原隆太郎を取り上げた。
 巻頭は、町内在住のアマチュアカメラマン黒沼幸男さんと佐々木秀勝さんが撮影した名所・名物のカラー写真で飾った。
 A5版、74ページ。1冊800円。初版300部。大迫町内の商店「いせかん」「村喜本店」や定期神楽公演「神楽の日」などで販売している。
http://www.iwanichi.co.jp/hanamaki/19631.html

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大友良英、板尾創路ら参加、Eテレ5分アニメ『オトナの一休さん』サントラ

2016-12-03 | アイヌ民族関連
CINRA.NET 2016年11月30日 19時20分 (2016年12月3日 09時06分 更新)

大友良英らによる『オトナの一休さん オリジナル・サウンドトラック』が、12月21日にリリースされる。
NHK Eテレで放送されている『オトナの一休さん』は、室町時代の僧・一休宗純が残したエピソードをアニメ化した5分間の番組。板尾創路が一休の声を演じるほか、尾美としのり、山崎樹範、大堀恵らが共演している。
『オトナの一休さん オリジナル・サウンドトラック』には大友に加え、アイヌの伝統歌「ウポポ」を歌うボーカルグループ・マレウレウが参加する。大友の作曲による劇中曲を収録するほか、マレウレウによるアイヌ民謡では大友がギターを演奏。また、楽曲“大人の一休さん”では板尾と大堀が歌唱を担当している。
http://www.excite.co.jp/News/music/20161130/Cinra_20161130_otonanoikkyusan.html


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ハンドドリップコーヒーと健康バーガーで大人の休日を楽しんで

2016-12-03 | アイヌ民族関連
エキサイトニュース-2016年12月1日 10時00分 (2016年12月3日 08時57分 更新)

食事を通じて心が触れ合う場所にしたい
2016年11月20日、株式会社ラムラは自社が展開する「コモンカフェ(common cafe)」千葉駅店をオープンした。この店舗は新宿歌舞伎町店、丸の内センタービル店に続く第3号店。
カフェの名前になっている「common」には団結や共有という意味がある。ブランドロゴのモチーフになっているのはアイヌ文様だ。アイヌの人々は自然との共存や仲間との分かち合いなどを大切にしてきた。同社はこのカフェを「食事を通じて心が触れ合う場所にしたい」と考え、コモンカフェと名付けアイヌ文様のロゴを作った。
絶対に外せないメニュー
コモンカフェを訪れたら是非とも食べてみてほしいものが2つある。
1つはハンドドリップコーヒー。同社は産地格付け上位のコーヒー豆だけを使っている。また、コーヒー豆を焙煎してからは鮮度が重要になるため古い豆は使っていない。そんなコーヒー豆で丁寧に1杯ずつ淹れるハンドドリップコーヒーは香り豊かで多くの人に愛されている。
コーヒー豆の全てを味わうスタイルのこのコーヒーはコーヒーオイルや灰汁が浮いているのが特徴。最初は驚くかもしれないが、1度この味を知ってしまったら普通のコーヒーでは物足りなくなるだろう。
もう1つは健康バーガー。ハンバーガーと言えば不健康メニューの代名詞というイメージが定着しているが、そのイメージを覆すのがこのバーガーだ。
健康バーガーのバンズはマーガリンやバターを使用しておらず、食物繊維が豊富な全粒粉を使用。…
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20161201/Leafhide_beauty_news_gKKzJXncEc.html


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北海道限定のかわいいサッポロビール「冬のまつり缶」、1月に登場

2016-12-03 | アイヌ民族関連
エキサイトニュース-2016年11月30日 13時39分 (2016年11月30日 16時40分 更新)

サッポロビールは2017年1月24日、北海道内の冬の祭りを紹介する「サッポロ生ビール黒ラベル 北海道冬のまつり缶」と「サッポロクラシック 北海道冬のまつり缶」を北海道限定で発売する。「北海道冬のまつり缶」は2017年で発売4年目となる。
パッケージは、上部に「イランカラプテキャンペーン」のロゴマークと「イランカラプテ ようこそ冬の北海道へ!」の文言をあしらったデザイン。また、北海道の地図上に「さっぽろ雪まつり」「旭川冬まつり」「はこだて冬フェスティバル」「あばしりオホーツク流氷まつり」「おびひろ氷まつり」「小樽雪あかりの路」「昭和新山国際雪合戦」「北見厳寒の焼き肉まつり」「阿寒湖氷上フェスティバル」の各まつりの情景と開催期間を配した。
キャンペーン名の"イランカラプテ"は、アイヌ語で「こんにちは」の意味。「イランカラプテキャンペーン」は、北海道をはじめ国や自治体、学術機関、アイヌ関係団体、キャンペーンに賛同する民間企業や団体などが一体となってアイヌ文化などの普及啓発を推進するものとなる。
ともに350ml缶で、価格はオープン。実勢価格は税込220円前後となる。缶に表記している北海道の各イベントは、以下のとおり。
・「さっぽろ雪まつり」: 2017年2月6日~12日、つどーむ会場は2月1日~12日
・「旭川冬まつり」: 2月7日~12日
・「はこだて冬フェスティバル」: 12月1日~2017年2月28日
・「あばしりオホーツク流氷まつり」: 2月10日~12日
・「おびひろ氷まつり」: 2月3日~5日
・「小樽雪あかりの路」: 2月3日~12日
・「昭和新山国際雪合戦」: 2月25日~26日
・「北見厳寒の焼き肉まつり」: 2月3日
・「阿寒湖氷上フェスティバル」: 2月1日~3月12日
同社は、「サッポロ生ビール黒ラベル 北海道冬のまつり缶」「サッポロクラシック 北海道冬のまつり缶」を発売することで北海道の冬の観光を盛り上げていく、としている。
http://www.excite.co.jp/News/lifestyle/20161130/Cobs_553081.html

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16年度上期は白老町の観光入り込み客数は微増

2016-12-03 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2016年 12/1)
全国から多くの人が集まったバイクイベント=2016年9月
 白老町の2016年度上期(4月~9月)観光入り込み客数は106万6011人で、前年度同期比0・2%(2170人)増となった。虎杖浜温泉地区が6・3%減と伸び悩んだものの、白老地区は6・8%増と好調で全体を押し上げた。町によると、アイヌ民族博物館の来館者が増えたほか、萩の里自然公園の利用者数も堅調に推移したことが大きいという。
 地区別の内訳は、虎杖浜温泉地区が50万2097人。前年度同期に比べ3万3790人の減少となった。「宿泊客」(1・0%増)や「スポーツ・レクリエーション」(19・4%増)は好調だったが、全体の半分を占める「飲食店・みやげ」が9・4%(2万7737人)減と大きく落ち込んだ。要因について担当者は「地元産の魚介類が例年になく不漁続きで、水産加工品の高値傾向も影響しているよう」と分析する。
 白老地区は56万3914人、6・8%(3万5960人)増だった。2020年の民族共生象徴空間開設などアイヌ文化への関心の高まりから、アイヌ民族博物館の来館者が堅調に推移。連動して「飲食店・みやげ」(7・3%増)や「文化・歴史」(同)などが前年度を上回った。
 「まつり・イベント」も代表する牛肉まつりや港まつり、バイクイベントなどが好天に恵まれたことで8・1%増と伸びており、全体を押し上げた。
 町は現在、象徴空間開設を見据えたまちづくりや積極的な情報発信を展開中。白老観光協会もキャラバン隊を編成し、虎杖浜地区への老人クラブ誘客など活発な取り組みを進めている。担当者は、こうした取り組みを追い風要素に全体の入り込み増を期待しているが、「目立ったイベントがない下半期は地元を代表する魚介類が観光の大きな要素。今の不漁が今後どうなるか不安要素の一つ」と懸念も示している。
http://www.tomamin.co.jp/20161245221


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戦国時代展 常識に挑む新たな視点 武将の肖像画、武具など見目映える展示

2016-12-03 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年12月1日 東京夕刊
 戦国時代といえば、あまたの小説や漫画、ゲームの題材となり、人をひき付ける激動の世。下克上、群雄割拠といった言葉に象徴されるように秩序が大きく乱れ、英雄が駆け抜けた、という印象が一般的だろう。東京・両国の江戸東京博物館で開催中の「戦国時代展」は、こうした「常識」に挑むかのように、新しい時代像に迫っている。
 同館の斎藤慎一学芸員は「京の幕府・朝廷の権威は根強くある一方、権力は地方に分散したという近年の研究を評価した。権威・権力の分離は現代と似ており、戦国時代を通じて今を考えるきっかけになれば」と語る。序章から終章まで全6章仕立てで、計190件。時代の始まりを通説に従い、関東の享徳の乱(1454~82年)と京の応仁・文明の乱(67~77年)、終わりを織田信長による足利義昭の京追放(1573年)とし、「上杉家文書」など国宝38件、国重文34件を含む。戦国武将の肖像画、武具など見目映える展示も多い。特に大内家の歴代の文書をまとめた手鑑(てかがみ)、早雲・氏綱ら、後北条氏当主のものと伝わるよろいかぶと、今川義元が桶狭間の戦いのときに持っていて、後に信長、豊臣秀吉、徳川家康と渡った刀などの展示が珍しい。
 ■   ■
 戦いの一方、日本が一つのまとまり、つながりとしてあり、近世を準備した時代として描いているのも興味深い。たとえば伊勢・熊野詣でなど、庶民の旅が盛んになるのは戦国時代だ。中国や東南アジア、アイヌとの交易も行われ、戦国大名の領国は完結した経済圏ではなかった。また上杉謙信の「敵に塩を送る」のエピソードや、少数の供回りでの上洛(じょうらく)など、「大名たちがいつも戦っていた、血湧き肉躍る」戦国像から離れないと、正確な理解ができない話も多いのでは、と気付かされるところだ。
 斎藤学芸員は「そもそも『戦国時代』という時代区分は有効でないという議論もある。15世紀後半以降を中近世移行期としてとらえ、戦国大名と織豊政権下の大名のあり方は、変わらないのではという言い方も始まっている」と話す。
 ■   ■
 展示の終章では、「武家諸法度」など、江戸幕府の大名統制による秩序の完成の様子を明らかにする一方、庶民の寺社への寄進状の文面を通じ、戦乱の世にも平和を希求した様子などを伝えている。ライティングで文字を浮かび上がらせるなど、工夫した展示で「一般庶民がどんな思いだったのか、実感して会場を後にしてもらえたら」と言う。
 1月29日まで(月曜<1月2、9、16日除く>と12月26日~1月1日休館)。展示品は細かく入れ替えがあり、特に年末年始を挟んで、大きく変わり、前期は室町幕府の将軍をはじめ西国大名、後期は東国大名のものを中心に展示する。後に京都府京都文化博物館、山形・米沢市上杉博物館を巡回する予定で、巡回展全体としての展示総数は、264件となる。【最上聡】
http://mainichi.jp/articles/20161201/dde/014/040/012000c

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命名150年事業 ロゴマーク、ネットで投票

2016-12-03 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年12月1日 11時07分(最終更新 12月1日 11時07分)
 2018年に展開する北海道命名150年記念事業のPRに使うロゴマークについて、道は1日から最終候補3作品のインターネット投票の専用サイトで受け付けを始める。12月下旬の審査会でレバンガ北海道選手兼運営会社社長の折茂武彦さんら審査委員4人による最終投票で決定するが、インターネット投票の最多得票作品は1票とカウントされ、計5票から選ばれる。1月に公表予定。
 道によると、ロゴマークは9月末から公募し、国内外から計612作品の応募があった。審査会はデザインのこだわりや親しみやすさ、インパクトなどを考慮し、最終候補を3作品に絞り込んだ。
 候補作は▽赤、青、緑の3色の抜き文字で、道内各地の豊かな恵みの大地を長方形で表現▽7色で、北海道の未来を感じさせる明るい感じに仕上げた▽アイヌ文様をモチーフに赤で渦巻きの150が描かれ、過去と未来の力が北海道を築き上げるとの意味を込めた--などの作品で、投票は15日午後5時まで。一つのパソコンからは1回しか投票できない。【酒井祥宏】
http://mainichi.jp/articles/20161201/k00/00e/040/155000c

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松本でモロッコじゅうたん展 現地の雇用創出・伝統継承の支援プロジェクトで

2016-12-03 | 先住民族関連
松本経済新聞-2016年12月02日
 松本・中町の「蔵シック館」(松本市中央2)で12月3日から、「GOSHIMA絨毯(じゅうたん)展-モロッコの恵みで織られた最高品質の絨毯-」が開催される。
主催の三方舎(新潟県新潟市)は、2011年からモロッコでのじゅうたん織りの文化、産業の復興を行う「モロッコの恵みプロジェクト」に参加。上質なじゅうたんを織ることによって、現地の職人が安定した賃金を得られることや、雇用の創出、技術の伝承などを目指し、現地の人やヨーロッパの専門家などと取り組みを進めている。
 2014年に「ロイヤルコレクション」の販売をスタート。その後、「トラディショナルコレクション」や若手の育成と技術向上を目的とする「オリジン」などバリエーションを増やすことで、提携工房や職人の数も増加。若手が経験を積むことで、より高品質な商品を作れるように成長していけるシステムの構築に取り組んでいる。「社名にもなっているように、当社の精神は『三方良し』にある。売り手、買い手、作り手が全て喜べるようなものを届けていきたい」と同社マネジャーの松澤隆行さん。昨年は「SIPPOU」がグッドデザイン賞を受賞。「日本で評価してもらえるもの、お客さまに喜ばれるものを作ることが、現地の職人の励みになっている」と話す。
 同展では、同社がプロデュースする3つのコレクションのほか、北アフリカ北西部・マグリブの先住民族たちの手織り物「アール・ラトラスキリム」など100点以上を展示。カラフルな大小さまざまなサイズのじゅうたんが並ぶ。トラディショナルコレクションの「アーモンドの木」のデザインは、セミオーダーも可能。
 松本では5回目の開催。「和の空間にもなじむデザイン。同館の歴史を感じさせる建物と、じゅうたんのコラボレーションも楽しんでもらえれば」と松澤さん。「実際に座って、触っていただくことで、良さを感じてもらえると思う」と来場を呼び掛ける。
 価格は2万円~90万円。開催時間は10時~18時(3日は12時~)。今月7日まで。
http://matsumoto.keizai.biz/headline/2259/

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「ダコタ・アクセス・パイプラインの抗議行動を終わらせろ」共和党がオバマ大統領に圧力

2016-12-03 | 先住民族関連
The Huffington Post  2016年12月02日 12時15分 JST 更新: 2016年12月02日 12時15分 JST
執筆者: Michael McLaughlin

デモの拠点「オセチ・サコウィン・キャンプ」付近の川をカヌーで下るデモ参加者たち
ノースダコタ州の共和党上院議員ジョン・フーヴェン氏は11月30日、アメリカ先住民たちの抗議デモが続いている石油パイプライン「ダコタ・アクセス・パイプライン」の建設について、デモ参加者と警察の間で暴力的な衝突が起きたのは、建設計画の承認を渋っているオバマ大統領の責任だと主張した。
「オバマ政権が最終的に残ったオアヘ湖での地役権(ある土地の便益のために、他人の土地を利用する権利)の承認を拒否したせいで建設がさらに引き伸ばされ、暴力的な抗議行動が今も続き、助長されている」と、フーヴェン議員は上院議会で述べた。
ダコタ・アクセス・パイプラインは、石油パイプライン会社「エナジー・トランスファー・パートナーズがノースダコタ州からイリノイ州までをつなぐ1172マイル(約1886キロ)のパイプラインを建設するプロジェクトだ。建設ルート近くの居留地に住むアメリカ先住民スタンディングロック・スー族は、水源のミズーリ川が汚染されることを懸念し抗議デモを続けている。
建設地付近を流れるミズーリ川をせき止めた人工湖「オアへ湖」に地下パイプラインを建設する許可申請は下りておらず、工事未完了区域に当たる。オバマ政権は申請プロセスの見直しを指示し、アメリカ先住民の懸念を考慮することに同意した後、9月に許可申請を保留した。
「この無為無策が抗議行動への緊張を高め、州と地域の資源を酷使させている。さらに重要なのは、部族の人々、デモ参加者、警察官、建設作業員、そして地域住民、つまりこの地域に住み、働き、私たち共和党を支持する農家や牧場主たちを、不必要に危険にさらしている」と、フーヴェン上院議員は述べた。
フーヴェン上院議員は、このパイプラインの建設がノースダコタ州内で98%完了しており、全体でも86%完了していると指摘した。また、数千ものパイプラインがすでにアメリカを縦横に走っているし、パイプラインは他の原油を輸送する方法よりも安全だと主張している。
「この問題解決に対処している時間はない」と、フーヴェン上院議員は語った。
許可承認を遅らせるのは、スタンディングロック・スー族にとって最後の希望だ。スー族は、パイプラインが連邦文化財保護法と、スタンディングロック・スー族ら先住民の居留地を侵害しないと約束した1851年のフォート・ララミー条約に違反しているとして抗議している。
自らを「水の保護者」と呼んでいるデモ参加者たちと、彼らが連邦政府の土地を数カ月間占領してきたキャンプに対して、関係者が対立を強めている中で飛び出したのが、フーヴェン上院議員の発言だった。
モートン郡の保安官事務所は11月29日、デモの拠点「オセチ・サコウィン・キャンプ」を離れる命令に従わないデモ参加者たちに、食物、薬品、その他の支給を阻止すると表明していた。ノースダコタ州のジャック・ダーリンプル知事は28日、大雪が予測されるのでこのキャンプから強制退去するよう命じている。
アメリカ陸軍工兵隊は、デモ参加者たちのキャンプを閉鎖する方針だ。陸軍工兵隊はその理由として、警察とデモ参加者との間で暴力的衝突の懸念が高まっており、寒波も到来していることを挙げている。
現在のところ、スタンディングロック・スー族とその支持者たちは、退去を拒絶している。
ダーリンプル知事や共和党のケビン・クラマー下院議員と共に、フーヴェン上院議員は、この抗議行動を制圧するために、連邦警察の職員を配備するように、オバマ大統領に要請したことがある。
「私たちは公共の安全を維持するために、州・出先機関に連邦警察の職員を直ちに送るよう、大統領に要請する。抗議活動が長引き、暴力行為が頻繁に発生しており、公共の安全が脅かされている」と、フーヴェン上院議員は11月23日、オバマ大統領宛に書簡を送った。「こうした人員は、連邦所有地とその周辺のさらなる破壊行動を防止するために、必要不可欠だ」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/01/dakota-access-pipeline_n_13360778.html

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レガシー

2016-12-03 | 先住民族関連
北海道新聞12/02 10:30
格安航空会社(LCC、ロー・コスト・キャリアー)に対し、大手航空会社をレガシー・キャリアーと呼ぶそうだ。伝統があるという意味だが、時代の要求に必ずしも合っていないとの含みもあるとか▼次の東京五輪会場を巡る議論で、レガシーがやたらと飛び交う。今年の新語・流行語大賞の候補作に入った。五輪憲章は「五輪のよい遺産(レガシー)を開催都市、開催国に残す」としている。レガシーになるかどうかは事前に決められないのに、今から話題になるとは首をひねる▼小池百合子東京都知事は五輪後の施設維持が自治体の重荷になり、負のレガシー化するのを恐れる。片や一部の競技団体は「有効利用できるよう立派な施設を造るのがレガシーだ」と切り返す。同じ語が違う文脈で使われる▼選手が力を発揮できる会場は必要だが、大会後も金食い虫になるのでは本末転倒。ぜい肉を削り費用は社会保障や震災復興に回すべきだとの声が出るのも分かる▼五輪後も記憶に残るのは、施設よりも選手の活躍や話題だろう。2000年のシドニー五輪は「白と黒の融和」と呼ばれた。聖火ランナーの最初と最後を先住民族アボリジニが務め、差別解消を訴えた▼五輪が社会の意識を変える。無形のレガシーと言うべきか。遺産を言うなら、こちらも考えてほしい。最近の論議を聞くと、五輪がハコモノ整備の公共事業に見えるのが悲しい。2016・12・2
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/season/2-0094906.html

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人気漫画『ゴールデン・カムイ』で注目される北海道の先住民族アイヌとは?

2016-12-03 | アイヌ民族関連
THE PAGE 2016.12.01 18:00

 アイヌ(ainu)とは、アイヌ語で「人」もしくは「男性」を表す言葉であり、同時に民族集団の名称としても用いられる。人気漫画『ゴールデン・カムイ』(野田サトル)が活写するように、アイヌの人びとは独自の言語・文化を持して、明治の時代を迎えた。
 アイヌとしていまを生きておられる人びとは、北海道の統計で約2万4000人、東京都の統計で約2700人とされる。北海道の人口が約530万人だから、北海道においても、また日本全体を考えても、わが国の現代社会では、圧倒的なマイノリティー(少数者)だ。
アイヌが圧倒的マイノリティーになってしまった理由とは?
 マイノリティーであることは、単に人口の面だけではない。独自のことば・文化・生活様式・歴史といった伝統は、わが国の公教育で触れられることは少なく、その継承はきわめて困難な状況にある。
 アイヌの人びとが圧倒的なマイノリティーとなる状況は、『ゴールデン・カムイ』の描く明治時代を大きな画期として強まった。幕末の1854年に10万人に満たなかった(うちアイヌ約1万8000人)北海道の人口は、1901(明治34)年には100万人を越えた(うちアイヌ約1万7000人)。本州以南からの拓殖移民政策が、実を結んだのである。その過程で、アイヌ社会の基盤であった海や川の漁場、山や平野の狩猟地に関する権利は、ほぼ顧みられることはなかった。北海道全体を「無主地」とみなし国有地化し、資本家や移民たちへ配分していったのが、近代北海道の拓殖政策の眼目だったからである。
 『ゴールデン・カムイ』の描くアイヌの伝統的な日常世界は、こうしたなかで徐々に後景に退いていくことになる。国は、アイヌがアイヌとして近代社会に参入することを、基本的に許さなかった。言語・文化・生活様式ともに日本化(=和風への同化)することを求めたのである。現在、アイヌ語のみを使用言語とするコミュニティーが存在しないのも、明治以来150年の「同化」政策の歴史を踏まえて理解する必要がある。また、日本全国津々浦々がそうであるように、明治以前のままの伝統的生活を送るコミュニティーも、当然ながら現在は存在しない。
 ただし同時期に、たとえば英国聖公会の伝道に応じ、これを通じた近代化を模索し、アイヌ語のローマ字表記を生み出すなどの努力がアイヌ社会内部からみられたのは、驚くべき出来事といってよい。必ずしも日本を介さない、アイヌ独自の近代化の可能性も、確かに存在したのである。
 もちろんこのほかに、アイヌの伝統を持しつつ日本社会の公民としての近代化を目指した、困難で貴重な試みも、数多く重ねられてきた。その延長線上に、いまを生きるアイヌの人びとの暮らしがある。国の対アイヌ政策が、1997年のいわゆる「アイヌ文化振興法」制定を画期に、「アイヌの人々の民族としての誇りが尊重される社会の実現を図り、あわせて我が国の多様な文化の発展に寄与することを目的とする」(同法第1条)ことに大きく転換したのも、こうした動きと無縁ではない。
アイヌの人びとが暮らした地理的範囲
 ところで、アイヌの人びとの暮らした地理的範囲は、どこであったか。歴史的な最大範囲をいうならば、アイヌ語地名のみられる地域がそれにあたる。本州の東北地方北部、北海道、サハリン島の中・南部、ならびに千島列島全域がそれにあたる。東北地方のアイヌ語地名のいくつかは、すでに1200年以上まえの日本の古典に記録されている。
 江戸時代には、本州でアイヌの人びとの暮らす集落は、本州北端部の津軽・夏泊・下北の三半島北部に限られていた。江戸時代後半の19世紀初頭までに、その地を治めた盛岡藩・弘前藩が、相次いでアイヌの人々に対する民族別編成を廃したため、その実態は記録の上で確認ができなくなる。いわゆる「本州アイヌ」の言語や文化を詳しく知ることは、難しい。
 『ゴールデン・カムイ』に描かれるような伝統的な社会を形成したのは、北海道のアイヌ社会だ。江戸時代には、北海道唯一の藩である松前藩を通じ、日本の社会や市場と深い結びつきを持ちつつ、その文化は磨かれてきた。18世紀後半にロシアがウルップ島に根拠地を築いたこともあり、北海道アイヌの文化は国後島・択捉島までをその範囲としている。
 ウルップ島以東の千島列島のアイヌ社会は、18世紀以降、ロシアとの関係を深く持った文化を形成した。19世紀初頭の記録によると、ハリストス正教の洗礼を受け、クリスチャンネームを名乗ることが既に一般化している。
 サハリン島のアイヌ社会は、伝統的に、中国と日本の双方との関係をうまく使い分けた。18世紀末、サハリン中部ナヨロのヨーチテアイノという有力者は、アムール川下流域の清朝の役所から官職を得て「楊忠貞」という中国名を名乗るとともに、しばしば北海道の北端・宗谷へ渡り、松前藩の役人と対面し、日本商人と中国産品の交易を行っている。いわば、日清間の中継交易のプレイヤーとして振る舞った歴史を持つのである。
 このようにアイヌの社会は、古くからの伝統をベースに、日本・中国・ロシアとの交流を持ちつつ、その独自の言語・文化の個性を紡いできた。近代以降は、日本への同化を強いられつつも、その個性をつなぐ努力が重ねられ、現代に至っている。その過程で、ロシアとのたび重なる国境の変転にともない、サハリンのアイヌ文化は主に北海道で継承の努力が払われている。その一方、千島アイヌの言語・文化の継承者を残念ながら失ってしまったという重い歴史を、日露両国の近代史が持つことも、忘れてはならないだろう。
 次回以降は、こうした歴史を踏まえつつ、アイヌ社会の伝統的な歴史・文化・生活や現在の法制度等について、いくつかのトピックを挙げつつ、その豊かな個性のさまざまにつき、紹介していきたい。
(北海道大学大学院 文学研究科 准教授 谷本晃久)
https://thepage.jp/detail/20161118-00000013-wordleaf


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