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<ひとキラリ>地球のため「とり分」残す 全国作文コン最優秀賞・藤原将真君

2016-04-09 | アイヌ民族関連
東京新聞 2016年4月9日

 市川市新田の藤原将真(のぶまさ)君(8つ)が、全国小学生作文コンクール2015の小学校低学年の部で最優秀賞に選ばれた。作文のタイトルは「大じなのは『とり分』だ!」。現在来日中で「世界で一番貧しい大統領」として知られるウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領を題材にした絵本の中身も盛り込んだ力作だ。 (服部利崇)
 「全国で一番は初めて。うれしいです」
 日出学園小学校(同市菅野)の三年生。学校の課題で週三冊の本を読み、寝る前にも母恵子さん(39)に読み聞かせしてもらう。「ドラマチックな本を好む」と恵子さん。藤原君は「書くことも好き」で、受賞した作品は二年生の夏休みに四日で書き上げた。
 コンクールは岩谷産業主催で、「住みよい地球」をテーマに八百字以内で表現する。低学年の部には全国から千三百七十九作品の応募があった。
 「大じなのは『とり分』だ!」は、食物を取り尽くさず、他の動物の「とり分」を残しておくアイヌ民族の習慣から書き起こした。
 ムヒカ前大統領の演説を題材にした絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(汐文社)も参照。インド人の家庭が、ドイツ人の家庭と同じ割合で車を持ったら、地球上の酸素は将来どれだけ残るかといった問題提起を盛り込み、「あとからうまれる人のために、『とり分』をのこしておくんだ」という決意で締めくくった。
 選評は、話し言葉の書き出しが伝わりやすく、「二年生とは思えないほど深く世界中のことを考えている」とほめている。恵子さんは「段落や句読点、『てにをは』に気になるところはあったが、筋や結論はそのままに出品した」と話す。
 藤原君は「たまにパンやお菓子を欲張って買い、残すこともあったので、今は食べきれないほど買うのはやめている」と自らも「とり分」に注意している。将来の夢は警察官。「格好いいし、人を助けるから」と目を輝かせた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201604/CK2016040902000149.html

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来月新装ミュージアムえさし オホーツク文化期の重文など展示倍増

2016-04-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/09 07:00

国の重要文化財などが並ぶ埋蔵文化財コーナー
 【枝幸】来月1日にリニューアルオープンする町の郷土資料館「オホーツクミュージアムえさし」で、館内に設ける3コーナーのうち、メインとなる埋蔵文化財コーナーがほぼ完成した。展示品はこれまでの約2倍の750点。オホーツク文化期(5~9世紀)の国の重要文化財(重文)などを展示し、枝幸の旧石器時代からアイヌ文化までの歩みを詳しく紹介する。
 ミュージアムは全体の常設展スペースを以前の435平方メートルから2倍以上の1100平方メートルに拡大。元のスペースすべてを埋蔵文化財コーナーに充てた。このほか、自然、歴史の2コーナーを設ける。
 目玉は町内の目梨泊遺跡から出土したオホーツク文化期の土器や金属製の蕨手刀(わらびてとう)、青銅製の帯飾(おびかざり)などの重文。所蔵する319点のうち、204点を展示する。保護のため、免震台や外気の影響を受けない密閉型のケースを導入した。以前からある竪穴住居はそのまま活用し、家族の人型のパネルを置いて暮らしぶりを再現した。
 新たに、歌登地区で発掘された旧石器時代(1万5千年前~1万年前)の石刃(せきじん)や皮をなめす黒曜石の削器(さっき)、19世紀までのアイヌ文化の道具なども展示。各時代の流れが分かるよう、説明文のパネルを増やした。
 同コーナーは道北初の埋蔵文化財センターとして、文化財保護や情報発信の拠点となる。
 また、自然コーナーは全長7メートルのシャチの骨格標本や、太古の哺乳類デスモスチルスの全身骨格複製などを設置。歴史コーナーは明治期以降、枝幸で使われた生活道具などを展示する。リニューアルオープン後は入場無料となる。(立木大造)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0257151.html

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