毎日新聞2016年4月1日 北海道朝刊
文部科学省は、研究目的で全国の大学が所有しているアイヌ民族の遺骨のうち、身元が特定されている北海道大の19人と札幌医大の4人の計23人分について、返還手続きをまとめた。ホームページ(HP)などで遺骨の発掘時期と場所、性別や推定年齢を公表し、遺骨の引き取り手として名乗り出た「祭祀(さいし)承継者」との関係を確認した上で、返還する。
プライバシー保護のため名前は公表せず、祭祀承継者の確認は戸籍など公的書類に加え、家系図、DNA鑑定も用いる。
証拠の収集が難しい場合も、一定の合理性が認められれば祭祀承継者とする。返還費用は大学が負担し、正確性や客観性を保つため、文科省に第三者委員会を設置する。
23人中1人は札幌地裁で25日に和解が成立した遺骨返還訴訟で返還が決まった。今後、複数人の遺骨がまざった状態で保管されている515箱について、DNA鑑定が実施できるかどうかも検討する。
http://mainichi.jp/articles/20160401/ddr/041/040/003000c
文部科学省は、研究目的で全国の大学が所有しているアイヌ民族の遺骨のうち、身元が特定されている北海道大の19人と札幌医大の4人の計23人分について、返還手続きをまとめた。ホームページ(HP)などで遺骨の発掘時期と場所、性別や推定年齢を公表し、遺骨の引き取り手として名乗り出た「祭祀(さいし)承継者」との関係を確認した上で、返還する。
プライバシー保護のため名前は公表せず、祭祀承継者の確認は戸籍など公的書類に加え、家系図、DNA鑑定も用いる。
証拠の収集が難しい場合も、一定の合理性が認められれば祭祀承継者とする。返還費用は大学が負担し、正確性や客観性を保つため、文科省に第三者委員会を設置する。
23人中1人は札幌地裁で25日に和解が成立した遺骨返還訴訟で返還が決まった。今後、複数人の遺骨がまざった状態で保管されている515箱について、DNA鑑定が実施できるかどうかも検討する。
http://mainichi.jp/articles/20160401/ddr/041/040/003000c