先住民族関連ニュース

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昭和の釧路振り返る 私設博物館「北大通なつかし館」15日開館

2016-04-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/08 07:00

1972年の北大通をとらえたパノラマ写真が壁を埋める「北大通なつかし館」
 昭和の釧路を振り返る雑貨を集めた私設博物館「北大通なつかし館」が15日、釧路市北大通9で開館する。市中心部のにぎわいを取り戻そうと、市内の左官業中野吉次さん(70)が古い空き店舗を買い受け、経営する左官会社で働く障害者4人が、1年2カ月かけて土蔵風に改修。館内には中野さんの集めた「昭和の雑貨」約200点が並ぶ。
 建物は木造2階建てで、延べ床面積105平方メートル。1階の壁には、1972年に撮影された北大通のパノラマ写真2枚が展示されている。それぞれ長さ7メートル。百貨店「丸三鶴屋」(1996年閉店)や、「くしろデパート」(2006年閉店)など通りの両側を埋めたビルや商店約200軒の名前が一つ一つ記されている。
 2階には「釧路の夜」など釧路ゆかりの歌謡曲を楽しめるジュークボックスや、昭和半ばに阿寒湖温泉のホテル街に飾られたアイヌ民族の木彫などが並ぶ。
 市立釧路図書館が移転入居する新釧路道銀ビル(17年9月完成予定)の隣接地ということもあり、中野さんは「再開発が始まる中心街で、昔の釧路も楽しんで」と呼び掛ける。
 開館時間は15日が午後1時~6時30分、16日以降は午前11時30分~午後6時30分。入館料はソフトドリンク付きで500円。おやきも販売する。月曜休館。問い合わせはスタッフの大島さん(電)090・1648・2756へ。(佐竹直子)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0256800.html

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アイヌ語「こんにちは」テーマ イランカラプテ、歌に乗せ 新井満さん、秋辺日出男さん合作

2016-04-08 | アイヌ民族関連

北海道新聞 04/08 07:00

新井満さんが移住した渡島管内七飯町の大沼湖畔で、CDの完成を喜ぶ新井さん(左)と秋辺日出男さん
 「千の風になって」の訳詞と作曲で知られる芥川賞作家の新井満さん(69)=渡島管内七飯町=と、ユーカラ劇脚本・演出家のアイヌ民族、秋辺日出男さん(56)=釧路市阿寒町=が、アイヌ語で「こんにちは」を意味する「イランカラプテ」をテーマにした曲を制作した。北海道への来訪客をもてなす歌詞で、2人は「北海道の魅力と人の出会いの素晴らしさを歌に込めた」と話している。
◆「イランカラプテ」の1番の歌詞
遠い町から はるばると
よく来てくれたね 旅人よ
ここは 森と湖の大地 
鳥は歌い 風は大空を吹きわたる
イランカラプテ イランカラプテ
君に逢(あ)えてよかった 今日はいい日だ
 曲名は「イランカラプテ―君に逢(あ)えてよかった」で、歌いやすい明るいメロディー。作詞は新井さんと秋辺さん、作曲と歌は新井さんが担当した。
 2人は8年前に知り合い、親交を深めてきた。2013年に2人が参加した対談イベントの際、秋辺さんが「イランカラプテには『あなたの心にそっと触れさせてください』との意味が込められている」と話したことに、新井さんが感銘を受け曲作りを発想した。
 それ以来、秋辺さんが基本となる詞を作り、新井さんと意見交換しながら3年がかりで曲を練り上げた。新井さんは「イランカラプテの奥ゆかしい意味に心が動かされた。6年前に移住した私を北海道の大地とアイヌ民族の人々は温かく迎えてくれた。その感謝が歌になった」と語る。秋辺さんは「来道する旅人は、自然の豊かさやアイヌ民族の心に触れることで、北海道を愛するだろう。新幹線開業で観光客が増える中、道民にはイランカラプテが象徴するもてなしの心が大事になる」と話す。(編集委員 久田徳二)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0256855.html

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企業は新興国とどのようにビジネスすべきか

2016-04-08 | 先住民族関連
ZUU online-2016/04/07
Written by 下田屋 毅
企業は、新興国や発展途上国において、サプライチェーンを含めて生産活動を行い、また自社のサービスや製品を販売するなど、幅広く活動している。今日の状況下で企業はこのような国々においてどのような配慮が必要となるのだろうか?
約40億人の巨大マーケット
近年、企業が自社に貢献するとともに、新興国・発展途上国に対してもプラスの影響を及ぼすビジネスとして、世界人口の72%(約40億人)を占めるBOPと呼ばれる層を5兆ドル規模の巨大マーケットと捉え、社会課題の解決を行う取り組みが2000年代から活発化している。
このBOP(Base of Pyramid)とは、新興国を含む発展途上国において、1日の収入が2ドル未満という低所得者層を対象としたもので、これらの国々のコミュニティの特定の社会課題(水・生活必需品・サービスの提供、貧困削減等)の解決を行うことを目指すビジネスのことをBOPビジネス/インクルーシブ・ビジネスという。
たとえば、英国とオランダに本拠を置く生活用品・食品メーカーであるユニリーバは、サステナビリティを企業の中核に置き利益をあげるビジネスを実践している企業で、BOP/インクルーシブ・ビジネスについて積極的である。ユニリーバのWebサイトによると、これらBOPの市場でのビジネスの売上は全体の58%を占めている。
ユニリーバの商品ブランドの中に「ライフボーイ」という石鹸があり、現在はアフリカやインドの国々を中心に販売されている。途上国では手洗いをしないために下痢や肺炎などの病気になり、毎年200万人の子供たちが亡くなっていることが背景としてあり、それらの病気の発生率を下げるため、子供達に「ライフボーイ」石鹸での手洗いの励行を小学校に働きかけた。これによりインドでは、下痢の発生率を1年間で36%から5%へ減らすことができたという。また、さらに最近では子供達が石鹸を使用する量が少なく殺菌が十分でない場合があり、石鹸を使用すると手が緑色になるように改良し、子供達が遊び心を持ちながら手を緑にして洗うことにより、しっかりと殺菌できるようにしている。
またアフリカやインドでは、女性が水を運び洗濯をすることに非常に時間を取られていることがあった。そこでユニリーバは、国際NGOオックスファムと協働し、「サンライト」という洗剤をアフリカやインドで働く女性向けに販売した。ナイジェリアでは、「サンライト」を使用することにより、油汚れが早く落ち、水の使用量を最大 20%減らすことができたという。またこれにより女性は水を運ぶために長い距離を歩かなくてすむようになったという。
消費拡大がもたらす環境破壊と人権侵害
このようなBOP層への新たなビジネスを実施する一方、ここでやはり忘れてはならないのは、これら国々に与えるマイナスの影響の部分である。近年、これら国々での環境影響や人権侵害など多く発生している状況があり報告がなされている。
BOP/インクルーシブ・ビジネスの中では、BOP層が、現金がある時に1回使い切りの小分けパックを購入するという傾向に目をつけ、多く販売してきたが、今度はそれら小分けパックの使用後に廃棄物として環境に悪影響を与えているということがあり、これら国々でビジネスを行う上では、環境影響を含めたバリューチェーン全体で考える必要があることが指摘されている。
また、企業のサプライチェーン上での影響としては、企業による熱帯雨林の違法伐採による森林破壊、生態系、そして気候変動への影響があり、先住民族への人権侵害がある。現地企業は政府から伐採のライセンスを取得し、同意なしに勝手に先住民族の土地で森林を切り崩し、先住民族は、強制立退きや避難を余儀なくさせられている状況がある。これらは、我々が普段使用しているコピー用紙や、食品や生活用品に含まれるパーム油の需要に伴い引き起こされたものである。
欧米企業が、新興国・発展途上国での安価な労働力を探し、欧米企業のみ恩恵を被り、労働者の犠牲により成立してきたビジネスの悪影響の事例として、2014年4月バングラデシュ首都ダッカ近郊で発生した「ラナプラザ・ビル倒壊事故」がある。事故発生当時、欧米のアパレルメーカーから発注を受けたサプライヤーの工場が多数入っており、納期を確保する為に労働者は半ば強制的に働かされ、倒壊事故に巻き込まれ1134人が犠牲となった。
配慮の行き届いたビジネス展開が求められる
このように企業は、新興国・発展途上国に関連するビジネスを行う上で、ビジネス上のメリットだけでなく、それらの国々の人々へ与えるマイナスの影響について考慮することが求められる。最近では、特に企業の人権侵害を食い止めようとする動きとして、国際的な基準の制定や国連の条約による規制、各国での法規制の動きも出てきている。新興国、発展途上国に関連したビジネスを実施する上で重要なのは、コミュニティの特定の社会課題を解決するというプラスの影響を及ぼす部分だけでなく、環境や人権などマイナスの影響への配慮も欠かせない。
下田屋 毅(しもたや たけし) Sustainavision Ltd. 代表取締役
英国在住CSRコンサルタント。日本と欧州のサステナビリティ/CSRの懸け橋となるべくSustainavision Ltd.を2010年英国に設立。ロンドンに拠点を置き、サステナビリティ/CSRに関するコンサルティング、リサーチ、研修を行う。ビジネス・ブレークスルー大学講師(担当:CSR)
https://zuuonline.com/archives/102729

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バンクーバーでロイヤル・ウィニペグバレエ 先住民問題テーマに日本人ソリストも

2016-04-08 | 先住民族関連
バンクーバー経済新聞 2016年04月07日

団所属の日本人ソリスト三野洋祐さんも出演 写真提供:RWB 撮影:David Cooper
 バンクーバーのクイーンエリザベス・シアター(600 Hamilton St. Vancouver)で4月7日から3日間、ロイヤル・ウィニペグバレエ団が「Going Home Star -Truth and Reconciliation(ゴーイングホーム・スター 真実と和解の物語)」を上演し、同団所属の日本人ソリスト三野洋祐さんも出演する。
 カナダ先住民族への同化教育問題を扱った同作品。「真実と和解の委員会(Truth and Reconciliation Commission)」の協力の下、作家Joseph Boydenさん、振付師Mark Goddenさん、作曲家Christos Hatzisさんらが10年を費やして制作。2014年の同バレエ団75周年記念シーズンに初演され高い評価を得た。
 国家の先住民族同化政策の下、多くの先住民族の子どもたちが寄宿学校に送られ虐待や差別の被害にあった事実を基に、生存者やその家族の話を参考にして作られた悲しくも感動と希望を与える作品となっている。同団広報担当者は「カナダの過去の残虐性と痛みに果敢に向き合った力強い作品は、癒やしと共存する未来への希望の一助になるだろう」と話す。公演には同バレエ団ソリストとして活躍する日本人ダンサー三野洋祐さんも出演する。
 20時開演。チケットは29カナダドル~89カナダドル。チケットマスターで販売する。
http://vancouver.keizai.biz/headline/2214/

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台湾先住民の青年ら、ルーツ探る旅に出発…日本時代の旧集落訪問へ

2016-04-08 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2016/04/07 10:55

旅立つ青年らを見送るブヌン族の人たち
(台北 7日 中央社)花蓮県卓渓郷に住む台湾原住民(先住民)ブヌン族の青年ら7人が6日、自分たちのルーツを探ろうと、日本統治時代まで祖先が暮らしていた山間部の旧集落を訪問する8日間の旅に出発した。
青年らの祖先は、1915(大正4)年に日本人警察官12人が殺害された抗日蜂起、大分事件を起こした大分集落の出身。事件後に慣れ親しんだ場所からの集団移転を強いられた。
昨年の事件発生100周年の節目にも旧集落を訪問したと話す参加者の一人は、うっそうと生い茂る木々に埋もれた当時の家屋を目にして、興奮で震え、悲しさを覚えたと語る。祖先を忘れないために、今年も山に登る。
旧集落への訪問は今後も続ける考え。ただ、旧集落は玉山国家公園の規制がかけられており、入山には事前の申請が必要。「帰省に申請が必要なのはおかしい」として、法改正に期待したいとしている。
(李先鳳/編集:齊藤啓介)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201604070001.aspx

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