(北海道新聞 05/05 07:22)
【猿払】戦時中に旧陸軍の浅茅野飛行場建設に動員された朝鮮半島出身者らの第3次遺骨発掘調査に関するシンポジウムが4日、宗谷管内猿払村内で開かれ、日韓の合同調査チームは、少なくとも11体分の遺骨を発掘し、このうち背骨などが残った4体は朝鮮半島出身者と推定できる、と発表した。
今回、旧共同墓地で確認した14基の墓穴のうち、9基から遺骨が出土。当初2人埋葬されたとみられていた深さ約50センチの穴からは3体見つかった。
韓国・忠北大の朴善周教授(形質人類学)によると、3体とも背骨や骨盤、大腿(だいたい)骨があり、男性で30~40代。他の1体を含め、埋葬法や遺留品から朝鮮半島出身者とみている。
北大の加藤博文准教授(考古学)は「体の一部が欠損した状態で埋葬された悲惨な遺骨もあった」と特徴を述べた。
さらに遺骨が見つかる可能性があり、韓国・漢陽大のチームは5日以降も調査を続ける。シンポには約70人が参加し、追悼式も行われた。
今回の日韓合同調査には、国内からは在日韓国・朝鮮人やアイヌ民族、ポーランドやドイツからの留学生や市民運動家も参加。実行委共同代表の一人は「国境、民族を超えた出会いと発掘への共同の活動が、和解へのプロセス」と話した。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/229599.html
【猿払】戦時中に旧陸軍の浅茅野飛行場建設に動員された朝鮮半島出身者らの第3次遺骨発掘調査に関するシンポジウムが4日、宗谷管内猿払村内で開かれ、日韓の合同調査チームは、少なくとも11体分の遺骨を発掘し、このうち背骨などが残った4体は朝鮮半島出身者と推定できる、と発表した。
今回、旧共同墓地で確認した14基の墓穴のうち、9基から遺骨が出土。当初2人埋葬されたとみられていた深さ約50センチの穴からは3体見つかった。
韓国・忠北大の朴善周教授(形質人類学)によると、3体とも背骨や骨盤、大腿(だいたい)骨があり、男性で30~40代。他の1体を含め、埋葬法や遺留品から朝鮮半島出身者とみている。
北大の加藤博文准教授(考古学)は「体の一部が欠損した状態で埋葬された悲惨な遺骨もあった」と特徴を述べた。
さらに遺骨が見つかる可能性があり、韓国・漢陽大のチームは5日以降も調査を続ける。シンポには約70人が参加し、追悼式も行われた。
今回の日韓合同調査には、国内からは在日韓国・朝鮮人やアイヌ民族、ポーランドやドイツからの留学生や市民運動家も参加。実行委共同代表の一人は「国境、民族を超えた出会いと発掘への共同の活動が、和解へのプロセス」と話した。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/229599.html