(読売新聞2010年4月30日 )
地元のアイヌ民族が儀式の復活などに取り組んでいる北海道紋別市の川の上流で、産業廃棄物の最終処分場の建設計画が進められていることで、NGO「市民外交センター」(東京)は28日午前(日本時間29日未明)、米ニューヨークで開かれている国連先住民族問題常設フォーラムで、「民族の権利を侵害している」との声明を出した。ミャンマーの先住民代表が代読した。
この処分場は、オホーツク海に流れる藻鼈(もべつ)川の支流の流域41ヘクタールで計画されている。
藻鼈川の河口では毎年、サケを迎えるアイヌ伝統の儀式などが行われており、北海道アイヌ協会紋別支部(畠山敏支部長)は「藻鼈川の河口は祖先から引き継いできた神聖な地。汚してほしくない」として、反対運動の先頭に立ってきた。
国連フォーラムで同センターは、「『先住民族の権利に関する国連宣言』に対する日本政府の消極的態度を深く懸念している」とし、例として紋別の問題を取り上げた。声明では「建設の承認は宣言を侵害するだけでなく、アイヌ民族の権利を深刻に侵害している」とした。
紋別市の長谷川隆・市民生活部長は「処分場が河川を汚すことはないと思っている。市がアイヌ民族の権利を侵害するようなことはやっていないし、これからも共存していきたい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20100430-OYT8T00010.htm
地元のアイヌ民族が儀式の復活などに取り組んでいる北海道紋別市の川の上流で、産業廃棄物の最終処分場の建設計画が進められていることで、NGO「市民外交センター」(東京)は28日午前(日本時間29日未明)、米ニューヨークで開かれている国連先住民族問題常設フォーラムで、「民族の権利を侵害している」との声明を出した。ミャンマーの先住民代表が代読した。
この処分場は、オホーツク海に流れる藻鼈(もべつ)川の支流の流域41ヘクタールで計画されている。
藻鼈川の河口では毎年、サケを迎えるアイヌ伝統の儀式などが行われており、北海道アイヌ協会紋別支部(畠山敏支部長)は「藻鼈川の河口は祖先から引き継いできた神聖な地。汚してほしくない」として、反対運動の先頭に立ってきた。
国連フォーラムで同センターは、「『先住民族の権利に関する国連宣言』に対する日本政府の消極的態度を深く懸念している」とし、例として紋別の問題を取り上げた。声明では「建設の承認は宣言を侵害するだけでなく、アイヌ民族の権利を深刻に侵害している」とした。
紋別市の長谷川隆・市民生活部長は「処分場が河川を汚すことはないと思っている。市がアイヌ民族の権利を侵害するようなことはやっていないし、これからも共存していきたい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20100430-OYT8T00010.htm