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鉱物の部屋へのいざない

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コマチアイトとヨーガンレール

2017-08-07 11:57:15 | 日記・エッセイ・コラム
先週の土曜日に行った金沢21世紀美術館のショップでヨーガンレールの写真集「ZOMO」(2002/02)を買いました。それはヨーガンレールがカラコラム山脈で撮った自然の諸相の写真集です。そのスケール感のある岸壁や鉱物のマクロ撮影のような岩肌や砂に埋もれた転石などの写真は圧倒的な迫力で迫ってきました。言葉が一切ない写真集であるにもかかわらず、彼の美意識と自然に対する畏敬の念が伝わってきました。そこには人間のつくる美は自然の美には「かないっこない」という思いが通底しています。

その写真集とミュージアムショップで無料配布していたヨーガンレールのカタログを見ていると、面白い事に気づきました。

「ZOMO」の後ろから3枚目の写真を見ていると、私はそれがコマチアイトのスピニフェックス構造に似ていると思いました。スピニフェックスとは乾燥地に自生する鋭くとがった葉をもつ草の事で、溶岩が急冷した時にカンラン石結晶が針が延びたように成長してできる構造です。そのコマチアイトの切断面の模様に似ているように思いました。また、カタログの035Babaghuriのブラウスの生地の模様も良く似ています。





上の写真はそれらを対比したものです。

これを見ていると服の絵柄と相通じるものを感じてしまいます。

そこにヨーガンレールらしさがあるのかもしれません。

コメント
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