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鉱物の部屋へのいざない

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アール・デコ

2014-04-08 12:21:17 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「アール・デコ」です。「アール・デコ」とは1920-30年代の建築や工芸等の造形芸術で用いられたスタイルの名称です。私は「アール・デコ」好きでもあり、「アール・デコ」というワードはこのブログでも過去8件登場しておりましたが、タイトルとしては初めてです。

「アール・デコ」は鉱物的だと言われる事があります。鉱物好きのひとりでもある私でも好んでるのですから、恐らく、それは正しい表現なのだろうと思います。

昨日、「日本のアール・デコ建築入門」(著者:吉田鋼市 王国社 2014.3.10発行)を読みました。その本には日本の「アール・デコ」建築がたくさん紹介してありました。私も比較的暇だったサラリーマン時代には「アール・デコ」建築が好きで、よく各地に見に行きましたので、本で紹介されている物件を半ば懐かしい気持ちになりながらその本を読みました。吉田鋼市さんの本は過去にも何冊か読んでおりましたが、的確な文章で、現存する日本のアール・デコ建築の数々を紹介しており、このようなまとまった本がもっと早くにあったら良かったのに・・・と思ってしまいました。

アール・デコは直線的・無機的・幾何学的・対称的・立体的であり、アール・ヌーヴォーは曲線的・有機的・非幾何学的・非対称・平面的です。この図式的にすぎる比較は両者の造形的特色を対比的に見事に言い表していると思います。さらに付け加えるならば、アール・デコは鉱物的でアール・ヌーヴォーは植物的とも言うのでしょうか?このような対比は解りやすくおおむね正しい表現だと思います。

以前の私は無意識的に「アール・デコ」を好み、それとは無関係に「鉱物」を好んでいましたので、どうもそれらは意図せず繋がっていたようです。

さらに日本的な伝統文様のひとつ青海波(せいがいは)には、私は特別な愛着があったのですが、これもアール・デコの定番であり、日本の文様にはアール・デコ的なものが多く、「ジャパン・デコ」という言葉にも思わず納得してしまいました。

ひとの好みは無意識的に正直です。私の中の美意識、「アール・デコ」と「鉱物」の関連性を再認識してしまいました。

最後に、今日の写真は自宅に飾っているフランク・ロイド・ライトのガラスです。

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