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鉱物の部屋へのいざない

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石の声を聞く

2013-09-26 15:21:33 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「石の声を聞く」です。過去に一度「石の声」というタイトルで書いておりました。

「石の声を聞く」とは昨晩見たNHK総合の「歴史秘話ヒストリア」という番組の最後の方で出てきた現代の穴太衆の頭の方のお言葉からです。穴太衆とは戦国時代に城の石垣を造っていた専門集団で、安土城や彦根城や竹田城の石垣を野面積で造っていた事で有名です。(金沢城や小松城の石垣造りにも係っていたという話もあります。)それは自然の石そのままの姿で堅固に積み上げられました。昨日の現代の穴太衆の頭は「石を測ったり削ったりして積むのではなく、石の声を聞いていれば、石の方から手を挙げてくる」というような事をおっしゃっていました。それは含蓄のあるお言葉でした。

「石の声を聞く」事は高度に極められたプロフェッショナルのみが獲得できた技だと思います。穴太衆たちの技は現代にも受け継がれているようです。

私も「石の声を聞く」事ができたら良いのにと思います。「石の声を聞く」事ができれば「石のきもち」が分かりますし、「石の声を聞く」事で石の事をもっと良く知る事ができます。そうなりたいと思っております。

以前に書いたブログ「石の声」では科学的な手法で「隕石の声」を聞くような事を書きました。良く考えてみると、それは隕石からだけではなく地球のどんな石からでも可能な事だと思います。

私はちょうど今、「小石、地球の来歴を語る」(みすず書房 ヤン・ザラシーヴィッチ著 江口あとか訳)という本を読んでいます。その本には地球全史がつぶさに再現されています。石好きにはたまらない科学読み物です。この本は実は昨年発行されていたのですが、私はつい最近までこの本の存在を知りませんでした。この本の事を知ったのは先日時間つぶしで入った小松市立図書館の地学コーナーの本棚で見かけたのがきっかけです。「鉱物」や「石」の本のチェックは毎日していたつもりでしたが、アマゾンのような検索システムでは「石」からは「小石」がひっかかりにくかったようです。完全に見逃していました。

「石の声を聞く」事はなかなか難しい事だと思います。

何とかして「石の声を聞く」事ができるようになりたいと思っています。

実は今日のブログは二度書きました。最初に書いたものは何かのミスで消えてしまったのです。ショックで今日は休みにしようと思いましたが、気を取り直して再度書き直しました。読み直してみると最初に書いたものとは何か違ってしまいました。ただ、これも良しとしましょう。やはりブログはライブだと思います。

コメント
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