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鉱物の部屋へのいざない

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桶滝

2013-09-12 12:22:29 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は定休日で、天気も良かったので、以前から行きたいと思っていた輪島方面に行ってきました。目的は「桶滝(おけたき)」です。

そこへは金沢から「のと里山海道」を走っていくと2時間位で着きました。途中近くの「男女滝(なめたき)」に立ち寄って休憩しました。「男女滝」は道路のすぐ横にあり、ゆるやかな流れが連なっていて、それなりに趣がある滝でした。滝の岩肌は典型的な礫岩です。その滝ができた地球的な時間の長さを思いました。

「男女滝」の次はいよいよメインの「桶滝」です。狭いヘアピンカーブの道をぬけると看板がありました。少し広くなっている道に車を止め、そこからは徒歩数分でした。平日の午前中、他には誰もいません。「桶滝」を独占できました。

Photo

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上の写真が「桶滝」です。「桶滝」は潜滝の一種で、巨大な一枚岩の真ん中に丸い穴が開いており、その中にほぼ垂直に水が流れ落ちる滝です。まるで底の抜けた桶の中を流れているようです。先日の大雨の影響もあるせいか、水量も多くダイナミックに流れ落ちていました。持って行った3Dカメラでスチールと動画を撮影しました。

飛騨小坂の「龍門の滝」もすばらしい潜滝でした。この「桶滝」もそれに匹敵していると思います。不思議な事だと思います。このような魅力的な滝なのに、その存在は意外と知られてはいません。観光用のチラシには載ってはいましたが、その魅力が伝わらないようなアングルでカットされた写真が載っておりました。おそらく地元のPRが足りないのだと思います。残念な事です。

「桶滝」は非常に珍しい滝で、滝好きにはたまらない滝だと思います。「桶滝」は石川県指定名勝及び天然記念物になっています。石川県を代表する滝のひとつだとは思います。もっと知られていても良いのに、と思ってしまいます。

「桶滝」の後、輪島の市内へ行きました。第2水曜日だったので朝市は休みで、寂しい観光地となっておりました。昨年閉館したイナチュウ美術館前のサモトラケのニケ像やその他の彫像が古びて本物の古代ギリシア・ローマ彫刻のように見えてしまいました。

帰りは一般道で七尾を経由して金沢に帰りました。

コメント (4)
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