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鉱物の部屋へのいざない

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てまり2

2013-09-23 14:15:21 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「てまり2」です。過去に「加賀てまり」と「てまり」というタイトルで書いておりました。

先ほど、近くの金沢駅もてなしドームで「かなざわエコフェスタ2013」というイベントをやっており、チョッと覗いてきました。それは毎年12月に東京ビッグサイトでやっている「エコプロダクツ」の金沢版のようなミニイベントです。祝日の午前中はポルテ金沢ではひっそりとした雰囲気なのですが、それに比べて大勢のひとでにぎわっていました。そこではダンボールで作られたアート作品が印象的でした。

そのイベント会場のブースの中で「てまり」を売っているブースがありました。それらは手作り「てまり」なのですが、恐らく古くなって捨てられるものなのでしょう。エコのイベントです。私はそれらの中からチョッと気になったものをひとつ購入しました。

Photo

上の写真の「てまり」がそれです。どうして気になったかと言うと、それは正二十面体をベースにしたデザインで構成されていたからです。その「てまり」の横に正二十面体にカットされたスモーキー・クォーツを並べてみました。

正多面体をベースにした「てまり」の事は過去にも書きました。伝統的な「加賀てまり」には正多面体ベースのデザインのものが複数あります。それらは球面分割の手法で、色とりどり、そのバリエーションは多彩です。私は「てまり」にも鉱物結晶につながっている何かを感じ取ってしまいます。その何か?とは何でしょうか?

今朝、朝食が終わった後の時間帯に、録画していたTV番組「神の数式1」(NHK総合)を見ました。その番組はNHKらしい科学番組で、「万物の法則」を数式で求める物理学者たちの事を紹介しておりました。それは非常に興味深い内容でした。番組を見ていて、気になったのは「神の数式」は「美しい数式」であるとして、その数式に「対称性」を求めていた事です。「対称性」は科学の世界では非常に重要な要素だと思います。「対称性」と「美」は密接につながっています。

ふと、思いました。「てまり」や「鉱物結晶」や「多面体」につながっている「美」の根源にあるのは「対称性」かも知れない。

「対称性」にはいくつかのタイプがありますが、そのどのタイプにも数学的な美しさがあります。数式に美を求める事は、すなわち対称性を求める事なのだと思います。

「対称性」の事を考えると、その昔、ふと、思った事を思い出します。私は独身生活が長かったのですが、その頃は洗濯は当然自分でやっていました。洗濯物を乾す時にピンチハンガーにいつも「対称性」を考えながら乾していたと思います。それは乾き易くする為でした。それは無意識的に誰もがやっている事だと思います。そして、ある時、そうしている事は「真空のエネルギー」といわれている事と関係性があるのではないか?と思ってしまいました。「真空のエネルギー」は膨張宇宙のエネルギーの候補ともされているようですが、もしかすると、そこには「対称性」が潜んでいるような気がします。放射状に対称的に膨張する宇宙というイメージは「真空のエネルギー」のイメージに合っているような気がします・・・。それは、あくまで、ふと思った事でした。

今日は「てまり」から「対称性」について思いを巡らせました。

コメント
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