いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

議会は議決機関?いえ、報告機関ですbyお役人

2009-06-13 | Weblog
 議会は議決機関?いえ、報告機関ですbyお役人

 毎度申し上げていても変わらないのは、お役人の議会軽視である。都合のいいときだけ「議会のご決定を頂いた」などと「いい訳」に使う。本来の地方自治は、住民が自分達の街づくりを4年間任せるリ-ダ-たる首長(都道府県知事、区市町村長)を選び、その首長が基本的な方針を決め、それに基づきお役人が、細部を計画し、議会に諮る。議会では、住民から「意志決定」を委ねられた議員が、首長側からの提案につき、審議し「議決」をする。

 が、実態は、すべてをお役人が決め、首長が追認、自らの決定を装い、議会は「首長与党」の「なんでも賛成」により、決定。かくして、我が国のほとんどの自治体において、お役人が決定した事柄は、民主主義のル-ルに則って、常に住民の「賛意」を頂戴することになる。勿論、大田区も例外ではない。

 7月に投票が行われる、我が国最大の地方議会である都議会などは、実は、この典型であろう。お役人が「いかに都議を手懐けるか」に腐心しているのだから。議会の質問前になると、その都議が質問したそうな案件の「質問例」が届けられる。ほとんど使わない議員から「丸抱えの都議」まで様々だが、徹底した「センセイ教育」と、我が国最高額の議員報酬、調査費、公用車、豪華海外視察などで「いたれり尽せり」で、だんだん「使いやすい都議」に変身させるのだ。いいな~

 さて、昨日我が大田区でも、開発・観光対策特別委員会において、この好事例があった。それは、観光課長が所管する「羽田空港国際化記念事業業務委託」についてだ。これは、来年の羽田国際化に向けて、キャンペ-ンを実施するための事業者を公募する、という案件だが、こいつが実に不透明かつ議会軽視。

 なんと、来週月曜日から開始する事業者公募の「応募要項」を、担当課長が所管である委員会に提出しないというのだ。区長決定がまだだ、の、事前には公開しないだの、能書き、いえ「いい訳」をされるが、私は納得しない。

 委員長!議事進行の動議!と怒鳴る。議事進行の動議は、すべての審査に優先されることになっているのだ。

これは議会軽視もはなはだしい。まともな審査ができないので、一時休憩として、応募要項が提出され次第、再開されることを望みます!

 とやった。結局、区役所本庁舎から産業経済部のある産業プラザまでの往復時間を休憩にするともったいない、との委員長判断で、先に別の案件を審査して、資料が届き次第、この事業者募集につき議論することになった。

 そして、腹もへりはじめた12時すぎ、資料が各委員に配られた。が、こいつが、またまたびっくり!!!!!!

 6月15日(月)に、大田区のホ-ムペ-ジで、事業者の提案(プロポ-ザル)を募集し、参加意向を、6月22日(月)正午必着で提出せよ、というのだ。なんとも乱暴な、というか、すでに「予定事業者」がいるとしか思えない、短期間である。

 日本航空を退職し、大田区に公募で入庁した課長さんは、「自らの公募を含めて」絶対にデキレ-スではない、と語気を荒げて答弁されたが、余計怪しんでしまうのは、私の性格の悪さか…

 さらに、たまげるのは、この事業者の企画提案(プロポ-ザル)の審査、業者決定をする「委託業者選定審査会」の委員(どうせお役人)の名前は、事前も事後も発表しない。審査会の議事録も公表しない、各事業者の点数も非公開。プレゼンテ-ションも区民は勿論、議員にも公開しない、という「公平性、客観性を担保する(応募要項から)」には、程遠い審査なのだ。

 結局、誰が、どのような基準で、どうして「その業者を選んだか」は、まったく知らされないまま、区民の血税3400万円が、業者の懐に転がり込む構図が作られる。

 議会は、というと「厳正な審査の結果、●●社に決定しました。」と、報告されてシャンシャン!嗚呼、痴呆議会おっと、地方議会いえ、地方報告会の哀れさ也。

以下、6/15追記
 羽田空港国際化記念事業業務委託に関する企画提案書!3400万円への道 
 
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