本日は、第4回定例会2日目である。昨日に続き質問があり、最後に今回上程される議案の説明が副区長からあった。通常は「議案質疑」というのは行わない。なぜなら、この「質疑」では、議案に対する質問だけに限定され、自らの意見や要望を言うことが出来ないからだ。
そこで、多数の議員を有している会派は、それぞれの所管委員会に付託された議案につき、各委員(議員)が委員会で、違憲、質問、要望を行う。とおろが、一人会派になってしまった(!)私には、こども文教委員会に付託される議案以外、委員会での質問や発言の機会がない。
そこで、何ら制限のない議案質疑や討論を駆使することになる。一部大会派の議員からは「一人会派の質疑や討論を制限しよう」との、信じられない
提案が出たらしいが、流石に良識ある他会派の幹事長らは賛意を示さなかったらしい。そんな提案が出たら最高裁まで争って、マスコミ総動員。(そうなれば、それはそれで議会改革として面白いが‥)
さて、今日の私の質疑は、「羽田中学校の異常な入札」についてと、「区職員の天下り組織財団法人大田区文化振興協会を指定管理者にする理由」についてである。
いずれも詳細は過日この日記に書いてあるのでご参照いただきたい。
羽田中学校の異常な入札についての質疑
①参加8共同企業体のうち、1企業体の構成員から入札の前に「辞退」の申し出があったのに、なぜ入札開始時間を6時間も遅らせて、なおかつ、その企業体を参加させたのか?
②結果、その企業体が落札し「辞退」を表明していた構成員が契約書への捺印を拒否したところ、通常ではあり得ない「1週間の猶予」を与え、契約を保留にしたのはなぜか?
③さらには、再度入札を行った結果、7共同企業体中、5社が「辞退」という状況を「おかしい」と思わないか?
④最初の入札で「チャンピオン」とウワサされていた企業体が、区の予定価格に対し、99.36%、2回目では同じ企業体が、99.36%という、ほとんど予定価格を知っていたと思われる僅差で札を入れていることをおかしいと思わないか?
いずれの質問に対しても、野田副区長は「適切」「適法」「企業努力の結果」と、逃げ切った。私は、副区長になるまでは何事にも実直、果敢に対応していた彼の変貌に、いささかがっかりとして「大学生時代にこの国を憂いて活動していた、あなたの情熱はどこへいったのか!」と激高してしまった。
この質疑を通じて改めてこの入札の異常さを感じたが、どうも答弁や様々な状況証拠からは「チャンピオン(当初から落札するとウワサされた企業体)」が、仕組んだことではなく、このチャンピオンに挑んだ企業(当初最安値で落札しながら、内輪もめで契約できなかった企業体の代表企業)へ区側の便宜供与があった、と見るのがこの「事件」の本質のような気がするのだ。
いずれにしても、これ以降はしかるべき公権力を持った官署の仕事である。その過程を注視して行きたいと思う。なお、本件については、本日の東京新聞、明日の読売新聞各朝刊にて報道される。
区職員の天下り組織財団法人大田区文化振興協会を指定管理者にする理由についての質疑
これは、区民ホ-ルアプリコなどの指定管理者として指定された財団法人大田区文化振興協会を改めて3年間指定したいとの議案についてだ。
先日も書いたが、区民ホ-ルアプリコの女館長(区管理職OB)の、お役所的接遇思想は、到底指定管理者として再度指定出来る者ではない。さらに、この財団の給与を見て唖然とした。
32名いる職員の総人件費は1億8千757万円(平均年収586万円)。ところが、このうち、区派遣職員(現役)が10名で1億39万円(平均年収1004万円!)、特例固有職員(定年になった区OBのこと)は7名で3164万円(平均年収452万円!)。なんと、全職員の53%、常勤職員の65%が区職員またはOB.人件費では、総人件費の70.4%が区職員または区OBに支払われているのだ。
そのうえ現場業務は「再委託先」の「本当の民間企業」に任されており、彼等の仕事は「管理監督」という、なんともおかしな構図だ。さらには、この人件費などの運営費の相当な部分が区からの補助金であてられている。
この疑問にも、副区長は「あたりさわりの無い」答弁をされた。まあ、本件は議事録に残し、定年後も、お役人としてのDNAを保持している女館長
と財団の区職員、区OBに猛省を促すことが目的だったので、深追いはしまい。
質疑の詳細は、原稿がない(作っていない)ので、後日アップされる「大田区議会ホ-ムペ-ジ」の議会中継をご覧頂きたい。
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そこで、多数の議員を有している会派は、それぞれの所管委員会に付託された議案につき、各委員(議員)が委員会で、違憲、質問、要望を行う。とおろが、一人会派になってしまった(!)私には、こども文教委員会に付託される議案以外、委員会での質問や発言の機会がない。
そこで、何ら制限のない議案質疑や討論を駆使することになる。一部大会派の議員からは「一人会派の質疑や討論を制限しよう」との、信じられない
提案が出たらしいが、流石に良識ある他会派の幹事長らは賛意を示さなかったらしい。そんな提案が出たら最高裁まで争って、マスコミ総動員。(そうなれば、それはそれで議会改革として面白いが‥)
さて、今日の私の質疑は、「羽田中学校の異常な入札」についてと、「区職員の天下り組織財団法人大田区文化振興協会を指定管理者にする理由」についてである。
いずれも詳細は過日この日記に書いてあるのでご参照いただきたい。
羽田中学校の異常な入札についての質疑
①参加8共同企業体のうち、1企業体の構成員から入札の前に「辞退」の申し出があったのに、なぜ入札開始時間を6時間も遅らせて、なおかつ、その企業体を参加させたのか?
②結果、その企業体が落札し「辞退」を表明していた構成員が契約書への捺印を拒否したところ、通常ではあり得ない「1週間の猶予」を与え、契約を保留にしたのはなぜか?
③さらには、再度入札を行った結果、7共同企業体中、5社が「辞退」という状況を「おかしい」と思わないか?
④最初の入札で「チャンピオン」とウワサされていた企業体が、区の予定価格に対し、99.36%、2回目では同じ企業体が、99.36%という、ほとんど予定価格を知っていたと思われる僅差で札を入れていることをおかしいと思わないか?
いずれの質問に対しても、野田副区長は「適切」「適法」「企業努力の結果」と、逃げ切った。私は、副区長になるまでは何事にも実直、果敢に対応していた彼の変貌に、いささかがっかりとして「大学生時代にこの国を憂いて活動していた、あなたの情熱はどこへいったのか!」と激高してしまった。
この質疑を通じて改めてこの入札の異常さを感じたが、どうも答弁や様々な状況証拠からは「チャンピオン(当初から落札するとウワサされた企業体)」が、仕組んだことではなく、このチャンピオンに挑んだ企業(当初最安値で落札しながら、内輪もめで契約できなかった企業体の代表企業)へ区側の便宜供与があった、と見るのがこの「事件」の本質のような気がするのだ。
いずれにしても、これ以降はしかるべき公権力を持った官署の仕事である。その過程を注視して行きたいと思う。なお、本件については、本日の東京新聞、明日の読売新聞各朝刊にて報道される。
区職員の天下り組織財団法人大田区文化振興協会を指定管理者にする理由についての質疑
これは、区民ホ-ルアプリコなどの指定管理者として指定された財団法人大田区文化振興協会を改めて3年間指定したいとの議案についてだ。
先日も書いたが、区民ホ-ルアプリコの女館長(区管理職OB)の、お役所的接遇思想は、到底指定管理者として再度指定出来る者ではない。さらに、この財団の給与を見て唖然とした。
32名いる職員の総人件費は1億8千757万円(平均年収586万円)。ところが、このうち、区派遣職員(現役)が10名で1億39万円(平均年収1004万円!)、特例固有職員(定年になった区OBのこと)は7名で3164万円(平均年収452万円!)。なんと、全職員の53%、常勤職員の65%が区職員またはOB.人件費では、総人件費の70.4%が区職員または区OBに支払われているのだ。
そのうえ現場業務は「再委託先」の「本当の民間企業」に任されており、彼等の仕事は「管理監督」という、なんともおかしな構図だ。さらには、この人件費などの運営費の相当な部分が区からの補助金であてられている。
この疑問にも、副区長は「あたりさわりの無い」答弁をされた。まあ、本件は議事録に残し、定年後も、お役人としてのDNAを保持している女館長
と財団の区職員、区OBに猛省を促すことが目的だったので、深追いはしまい。
質疑の詳細は、原稿がない(作っていない)ので、後日アップされる「大田区議会ホ-ムペ-ジ」の議会中継をご覧頂きたい。
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