次世代の党は統一地方選挙において、40名近い公認候補予定者を決定している。衆議院選挙前に、東京都支部連合会があった時には、私が公認候補審査副委員長(委員長は山田宏幹事長)として、公認希望者の面接にあたった。
素晴らしいと思える方から「勘違い野郎」まで、様々な方々と面談をした。幹事長からの指令は「余程ひどい例は別にしてなるべく公認したい」とのことだった。
そこで、法令違反(虚偽の住所等)を疑うケース、公認を得れば当選すると思っているケース、自分がいかに偉いかをアピールするケース等を除いて、東京都連としては公認手続きをすすめた。
ある候補予定者は、生まれて以来、横浜市に住んでいるが、都内某区における次世代の党の比例票が多いので、そこの区議に出たいと面談で言った。結婚して家族も横浜、勤務先も横浜、某区には縁もゆかりもない。とりあえず、知人宅に住民票を移すと、シャシャーと述べる。その場で却下。
フリーターで食べているという方。地元には縁もゆかりもない。でも某区の区議に出馬したいという。では、某区における、あなたの課題は?と聞くと「財政問題」と「防犯」だという。
では、某区の財政赤字はいくらで、基金残高はいくらあって、区債の残高は?と聞けば「判りません」おいおい、数字がわからなくて、なぜ問題がわかるんだ。では、防犯は?「はい、区民が安全に暮らせるように地域ぐるみの防犯活動を…」
え?某区では、自治会、町会を含め、防犯活動はしていないの?「判りません」却下!
そして、地元から2名の希望者の面談を行った。1名は、須藤英児さん。山田宏前幹事長の作った、日本創新党から前回出馬したが落選。今回7回目の挑戦に「次世代の党」公認候補予定者となった。(公党の公認は初めて)
もう一方、横溝慎さん。伯父様が自民党の区議会議長を務めた方である。前回は、区民党というローカルパーテイから出馬し落選。人を介して、なんとか公認をということで、ちょっとおとなしい感じだったが、公認候補予定者に決定。
須藤氏は、選挙はベテランなので、特に教える事はないが、横溝氏は、駅立ち、ポスター貼り、チラシ作成、後援会勧誘活動等、一からの挑戦だった。長い間、一級建築士として現場にたっている職業柄か、笑顔が苦手だった。
地元支部長として、色々とお伝えしたが、一昨日ご本人から「立候補を取りやめ、公認を辞退したい」との申し出があった。党本部に伝え、現在、公認取り下げの手続き中である。
誠に残念だが、4ケ月の間、彼と話しをして「なぜ区議になりたいのか」という、根源的な理由が見出だせなかった。政治だけが人生ではないので、一級建築士としてがんばっていただきたいと思う。
世に「議員になりたい」という希望者は多い。では、なぜ?となると???が多いのが実情だ。本音では「報酬にひかれて」とか「センセイ」になりたい、などなのに「人々の役にたちたい」だの「行政改革」だの隠す。この「なぜ議員になるのか」という、根源的な使命感がブレると、有権者にはなんとなくわかってしまうし、真剣みが薄れてしまうのだ。
どうか、良識ある有権者各位には「候補予定者の本質」を見抜く目を持っていただきたい。イケメンだ、美人だ、新年会によく来る、等ではない「主権者」としての責任で選んでいただきたい。でないと、地方議会が「痴呆」議会になってしまう。
素晴らしいと思える方から「勘違い野郎」まで、様々な方々と面談をした。幹事長からの指令は「余程ひどい例は別にしてなるべく公認したい」とのことだった。
そこで、法令違反(虚偽の住所等)を疑うケース、公認を得れば当選すると思っているケース、自分がいかに偉いかをアピールするケース等を除いて、東京都連としては公認手続きをすすめた。
ある候補予定者は、生まれて以来、横浜市に住んでいるが、都内某区における次世代の党の比例票が多いので、そこの区議に出たいと面談で言った。結婚して家族も横浜、勤務先も横浜、某区には縁もゆかりもない。とりあえず、知人宅に住民票を移すと、シャシャーと述べる。その場で却下。
フリーターで食べているという方。地元には縁もゆかりもない。でも某区の区議に出馬したいという。では、某区における、あなたの課題は?と聞くと「財政問題」と「防犯」だという。
では、某区の財政赤字はいくらで、基金残高はいくらあって、区債の残高は?と聞けば「判りません」おいおい、数字がわからなくて、なぜ問題がわかるんだ。では、防犯は?「はい、区民が安全に暮らせるように地域ぐるみの防犯活動を…」
え?某区では、自治会、町会を含め、防犯活動はしていないの?「判りません」却下!
そして、地元から2名の希望者の面談を行った。1名は、須藤英児さん。山田宏前幹事長の作った、日本創新党から前回出馬したが落選。今回7回目の挑戦に「次世代の党」公認候補予定者となった。(公党の公認は初めて)
もう一方、横溝慎さん。伯父様が自民党の区議会議長を務めた方である。前回は、区民党というローカルパーテイから出馬し落選。人を介して、なんとか公認をということで、ちょっとおとなしい感じだったが、公認候補予定者に決定。
須藤氏は、選挙はベテランなので、特に教える事はないが、横溝氏は、駅立ち、ポスター貼り、チラシ作成、後援会勧誘活動等、一からの挑戦だった。長い間、一級建築士として現場にたっている職業柄か、笑顔が苦手だった。
地元支部長として、色々とお伝えしたが、一昨日ご本人から「立候補を取りやめ、公認を辞退したい」との申し出があった。党本部に伝え、現在、公認取り下げの手続き中である。
誠に残念だが、4ケ月の間、彼と話しをして「なぜ区議になりたいのか」という、根源的な理由が見出だせなかった。政治だけが人生ではないので、一級建築士としてがんばっていただきたいと思う。
世に「議員になりたい」という希望者は多い。では、なぜ?となると???が多いのが実情だ。本音では「報酬にひかれて」とか「センセイ」になりたい、などなのに「人々の役にたちたい」だの「行政改革」だの隠す。この「なぜ議員になるのか」という、根源的な使命感がブレると、有権者にはなんとなくわかってしまうし、真剣みが薄れてしまうのだ。
どうか、良識ある有権者各位には「候補予定者の本質」を見抜く目を持っていただきたい。イケメンだ、美人だ、新年会によく来る、等ではない「主権者」としての責任で選んでいただきたい。でないと、地方議会が「痴呆」議会になってしまう。