12日に書いた、栃木県某市における事件の顛末をご報告する。まずは、選挙管理委員会の件:主催者側のご意見を↓(主催者代表のブログから)
朝、開いたばかりのデパートの物産展会場に行ったら、『子供の選挙啓発ポスター展』になってて唖然。どういうことなの~?と驚いていたら、選挙管理委員会によるその選挙啓発のポスター掲示は、『年度の初頭』からとっくに決まっていて、自分達の計画通りでなければ、1ミリも屏風を動かせない、ということだったのです。展示ホールには、広場みたいなところがあって、そこがもともと物産展の会場なのですが、選管はシャッターが開く前に、選挙管理委員会が『自分達がここを使うんだ!!』と屏風のボード二枚で、場所を占拠して、ご丁寧にガムテープでがっちり固定してしまったのです。話し合いの余地は一切ない状態でした。こちらも物産展はイズミヤさんとずっと計画してきたことで、担当者さんもおろおろ…
もうこれでは埒が明きません。相手は選管の職員が5,6人も来てて、私たちのことは完全無視だし。果ては「市長が来るからこそ、ポスターはここにないと困る」とか言い出して。う~ん、市長はポスター展を見に来るのでなく、うちのイベントに来るのだと思うのですけど。完全こう着状態。ここはどうにかせねば。私は早速「これでは…せっかくヨルダンのイベントに来ていただく、市長の面子が立ちません・・・市役所内で調整は出来ないのでしょうか」と市民生活課にお願いしました。さらに、たまたまお店に遊びに来て頂いた経済部長を会場にお連れして、「物産展はこれでいいでしょうか~」とお伺いしたところ、「これじゃ全然狭いし目立たないな~」当たり前です。締め出されたんだから。結局、きちんとヨルダン展をやらないとダメだ、ということで、市役所の皆様方がよくよく話し合ってくださったようで、選管のポスターを通路の向かいに移動してくれた。そんな感じです。ただ通路の向かいなだけで、本来ガムテで固定されていたところから、5メートルですよ…ちなみに、移動後はガムテの固定は必要なかったようでした(笑)。結局、『市長』の御旗をかざした側に軍配、ということなのでしょうか?もし市長の来ないイベントだったら、絶対撤去だったなぁ、と恐ろしい感じです。でもあの頑として譲らなかった選管の人たち、むしろおかしかったというか…子供じみた狂気、って感じで、ある意味すごく怖かったです。
その…結局は何というか、同じ会場内で譲り合う、という気持が全然なかったので、こういうトラブルになったわけです。あんなに意地張って、しもじものゴミには譲る気持は1ミリもないという意思表示からか、ガムテープまで持ち出さなかったら、こんなに馬鹿っぽく見えなかったのに…結果、ご愁傷さまです。譲っていただいて感謝、と言いたいところですが、残念ながら私は文句を言われる以外の存在感は一切ないようで、怒られた以外は何の声がけもしてももらえませんでした。
次に、市役所HPの市長へのメールへ送った私の抗議への市側の回答↓
この度は、ご意見をいただきありがとうございます。
添付ファイルにて、選挙管理委員会からの回答をお送りいたします。
よろしくお願いいたします。
○○市役所
秘書広報課長 ●● ●●
1月13日付のメールについて、下記のように回答させていただきます。
○○市選挙管理委員会では、毎年、栃木県選挙管理委員会と共催で○○市内小中学校及び高等学校を通じて、生徒のみなさんに明るい選挙啓発ポスター作品の募集を行っております。これらの応募作品の中から、市選挙管理委員会において選定された、入選30点、佳作30点の合計60点について、選挙啓発事業としてロブレ6階の○○市生涯学習センター前に展示しております。 さて、ご指摘の展示スペースについてでありますが、当該展示スペースは、○○都市開発株式会社が所有、管理するものであり、当委員会では平成17年11月21日に申請し許可をいただいたものであります。○○都市開発株式会社での経緯はわかりませんが、その後「いずみや」を通じてNGOからの予約が入ったとお聞きしました。当委員会では、当日まで二重に貸し出した事実は知らず、今回の事態になったわけですが、当方としましても、広報紙や行政テレビにより、市民のみなさまにお知らせしたこともあり、場所を変更することはできない状況でありました。最終的には、○○都市開発株式会社の調整により、選挙管理委員会の方で当初予定した位置を変更し、NGOにブースをお譲りした次第です。事実と少し違うようでございますので、ご確認していただければと存じます。
貴重なご意見ありがとうございました。
平成18年1月19日 ○○市選挙管理委員会書記長 ●● ●●
↑よくわかりませんが、お役所がもう少し柔軟に対応すればよかった、てことのようですな。次に、現場を無視した「お役人作成の市長あいさつ文について(同じく主催者のブログから)↓
ご来賓としていらっしゃる市長のスピーチを、英訳する関係で先にいただいたのです。しか~しびっくりしたことに、その内容は…
「大使閣下、○○市民のためにはるばるお越しくださって、お話までしてくださるようでどうもありがとう。関係各位もご尽力に感謝します」
(注:集まってくれたお客さまへの言及はおろか、主催者のNGOジョルダンバレー・グリーンフォーラムの名前すら入ってない。しかも関係各位って誰のこと?会場の生涯学習センターなんて、むしろすごく嫌がらせしてくれましたけど?市の職員さんですよね?)さすがの“温厚な”私もびっくりです。私達のイベントは、別に市長のために大使を招聘した訳ではないのです。私達は集まってくれるお客様のために一生懸命やってるわけで、そういう意味では市長だってゲストの一人に過ぎないんだし。せめてNGOの存在くらいは触れてくれてもいいんじゃないの!?私達、主催者なんだから、存在を完全に無視っていうのはどうなの!?も~びっくりして、市役所の担当者に電話して、「これはあんまりです。せめて、うちのスタッフをねぎらうくらいのお気持は入れてもらえないのですか。」と猛烈クレーム。返ってきた答えは…「秘書課を通じて市長に渡してしまったものですから、もう変更は出来ません。」「じゃあ、会場で直接市長にお願いしますからいいです。」
「そんなことしても、変更は出来ませんから。市長は紙を読むだけですから。」
これについては、市長の個人後援会のメールアドレスに主催者の意向と、市職員の「市長は原稿を読むだけ」とのコメントを送っておいた。これについては、市からも市長からも回答はないが、会場の様子から、市長さんが充分配慮していただいたことがわかる。↓(主催者の感激のブログ)
ところが!市長は凄かった…市役所の用意した段取りをブッチしてくれて、(中略)。続いては市長のご挨拶。あの紙(原稿)はどうなったのか…ところが嬉しいサプライズ。市長は紙など一瞥もせず、ご自身の言葉で『地域社会の活性化と国際貢献』という私たちの思いを代弁してくれ、大使の経歴も紹介してくれ、ご自身の言葉で、参加者とスタッフに感謝の言葉を述べてくださいました。さすが市長…本当に、びっくりして泣きそうでした。ざま~みろお役人、とか毒づく前に、とにかく嬉しくて胸がいっぱいになってしまったのです。
また、この市に住む方から、「我が市長は裸の王様ではない。お役人と戦って行政改革を行っている」という趣旨のメールを頂いた。わかってますって!首長を裸の王様にするのは、旧態依然の仕事の仕組みを変えたくないお役人だってこと。
市長さんありがとう!NGOさん、お疲れさん!