今日は行政視察2日目。京都市醍醐地区で、行政の手を借りずにコミュニテイバスを走らせてしまった団体「醍醐コミュニテイバス市民の会」にうかがった。
この会は、平成13年に地域のバス路線廃止を受け「コミニテイバスを走らせる会」として、地域の自治会組織が中心となって設立された。今日は、その会の会長代行、副会長、事務局長さんの3名の方が説明に来てくださった。
醍醐コミニテイバスの概要
*運営主体、事業主体:醍醐コミニテイバス市民の会(任意団体)
*運行主体:㈱ヤサカバス(業務委託)
*車両:小型バス3台、コミューター1台(市民の会所有)
*路線:4路線 35km 年間約40万人
*運行経費:約2000万円
昨日視察した鈴鹿市の「官」の運行しているCバスに比較すると、運行費用絶対額で1/3以下である。路線キロあたりの単価、乗客一人当たり単価いずれも圧倒的に勝っている。運転手の人数は8名で、Cバスと同様なのにである。高齢者、非常勤などを活用しているとのことだった。
また、1ケ月9000円~24000円を支払うパートナーズ(広告主)の存在と、年額3000円、1万円の個人応援団がなかったら成り立たないとのこと。有給の職員は事務員1名のみで、このパートナーズを募る役員さん達は無給どころか、それぞれ相当の持ち出しだそうだ。
説明してくださった役員の皆さんが、異口同音に語ったこと、それは‥‥
①行政なんかに頼っては出来なかった。最初は議員を通じお願いしたが、結局、議員も行政もなんの頼りにもならなかった。
②「走らせろ!」と行政頼みで、地域の人々の合意と後押しがないコミュニテイバスは長がく続かない。
③循環バスは失敗したケースが多い。片道で、ループ状にしたければ、双方向の片道にすべきだ。
④儲ける気持ちはさらさらない。地域が必要としているからがんばっているだけだ。利益が出そうになったら、別の路線や増便をする。
視察終了の挨拶の後も、会長代行の熱い発言は続いた。
「今まで、100件を超える視察を受け入れたが、未だにその人々地域ではどこも走っていない。どうか大田区で走らしてください。京都の市議は頼りにならなかったけれど、大田区はそうじゃないと思います。地域の力を議員さんと行政で後押ししてがんばってください。」
はたして、専門業者に丸投げの大田区コミニテイバス調査事業、同じ結論だったら笑っちまうな~~そして、大田区でも「議員なんか頼りにならなかった」と言われないよう、交通問題調査特別委員会がんばらねば。
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