埼玉のおじいちゃん社長不動産コンサル奮闘記

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超高額医薬品迫る「第2波」

2018-10-02 10:00:58 | Weblog

去る9/29日の日経では、上記のタイトルの元、抗がん剤オブジーボを上回る超高額医薬品の日本上陸が迫っている。米国で1回5200万円の値が付いた白血病治療薬の医薬品医療機器法(医機法)承認審査申請、をノバルティスが厚生省に申請、年内にも承認される見通しだ。と報道されました。

 前記の他にも、1回約1億円の薬も登場しており、こうした第2波が保険適用されれば医療保険制度を揺さぶりかねない、とも報道されました。

 ここで思い出すのは、2017.12.01の日経で、高齢化が進むのに伴い、低下した腎臓の機能を補う人工透析治療を受ける人が増えている。その数は30万人を超えて医療費は1兆円超となり、膨らむ人工透析のコストの抑制が医療費削減の焦点になりつつある。安定した収入が見込めるため安易に透析を導入する医療機関もあり、厚生労働省は透析の診療報酬を削減して医療費削減に乗り出す方針だ。と報道され、当たり前のことですが、話題となりました。

 透析治療は、我達が若いころ、月70万円弱かかるのが相場で、月給以上の治療費を支払えない貧乏人は死ねと言われているのに等しく、遅かれ早かれ死んでいったものでした。それがいつの間にか健康保険の適用範囲に入れられて、全国民の負担するところとなり、長生きした人は沢山いたでしょうが、これによって国民健康保険の負担額は一挙に増えたのも確かです。今それと同じことが起きようとしているのです

―中略―英国では最近、イエスカルタが「高価過ぎる」と公的医療から外すことを決めた。同国では「健康寿命を1年延ばすのにいくら費用が増えるか」を基準に薬の費用対効果を調べ、2万~3万ポンド(290万~435万)を超える薬は公的医療保険から外すなどしている。

 ―中略―現時点では英国の様に、日本では費用対効果が低い薬を保険適用から外す議論にはなっていない。・・・バカみたい!一方で国民年金だけでは食って行くだけでも足りなくて、とても医療にはかかれないという人たちが沢山いるのに、官僚の無作為からか毎年自殺する人も沢山いると言うのに、こんなことは皆他人事なのだ!

 ―中略―画期的な新薬を含む医療の高度化は、高齢化と並んで医療費を膨らませる大きな要因だ。―中略―薬価制度だけでなく、医療の無駄を省く社会保険制度全体を再設計する視点が要る。と言うのは当たり前のことだ。

高額医薬品使用を保険適用範囲に組入れて行く限り医療費負担の削減なんてあり得ない。昔の様に、元気な年寄を除いて、働けない老人までもが無理して長生きせずに、世代交代すれば、健康保険負担も増えずに済む様になり、少子高齢化社会に丁度いいのではないかたさえ思うこの頃です。

 ㈱市川不動産

 


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