島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

金浜断層を歩く5-小休止のあとは歩く!

2015-03-21 10:29:49 | ジオパーク
天気は回復傾向にあり、この時点では雨はもう降っていなかった。
道の脇に石の鳥居を見つけた。
この奥にはきっと神社があるに違いない。
流石に歩き疲れたので、お昼にはまだ早いが境内で休息を取らせてもらうために立ち寄る。

参道のそばに建つ家からめっちゃ犬が吠えかかってくる。
そんなものは気にせず、出発前に雲仙にある有名なパン屋で買ってきたパンとコーヒーで腹拵えする。
のどかな雰囲気が、日本の原風景という感じで非常に良い。
ひと時、自分が旅のお侍さんになったような気分に浸る。
う~ん、おにぎりとお茶を持ってくるべきだった。w

一息入れたので、少し元気が出てきた。
目標にしていた広域農道の橋もはっきり見えてきた。

やっと広域農道に到着。
物凄い勢いで車が走り抜けるため、注意して信号を渡る。
道を渡ったところで後ろを振り返る。

カーブを描いていたため、スタート地点はもう見えない。
ここまで歩いてきたら、もう後戻りの選択肢はありえない。
まっすぐ前を向いて進むだけだ。

ゴールに設定している海まで、まだまだ距離はあるが行けないほどじゃない。
さあ、歩け!歩け!歩け!

さすがにここまで下ってくると民家が多くなってくる。
海が見えたことで気持ちははやるが、なかなかゴールにたどり着けない。

目の前に国道251号線が見えてきた。
路線バスが口之津方面から小浜方面へ走って行く。
とここで、お昼を知らせる12時の鐘が鳴る。
朝8時頃に雲仙を出発したので、約4時間歩きっ放しだったわけだ。

4時間かけて下ってきた道を振り返る。
雨が降っていたとは思えないほど晴れてきている。
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金浜断層を歩く4-本道に戻る

2015-03-20 11:26:39 | ジオパーク
わけのわからない石碑につられ、寄り道をしてしまったが、来た道を戻るのは何か癪に障る。w
こうなったら先に進んでやると、歩き出すとすぐに何か見つけた。

お地蔵さんだろうか?
説明らしきものが何もないのでよくは分からないが、こういう出会いも楽しい。
先に進み始めたのは良いが、果たして元の道に戻れるのだろうか?
勘を頼りに分かれ道を選んで行く。
一時は他人の畑らしき場所に迷い込んで犬に吠えられたが、道は続いているので問題ないだろう。
ようやく舗装された道路に出た。

こんな所にポスト・・・。
ん?この直線道路はもしかして、

先程景色の中で見ていた、赤い矢印の道ではないか!?
この道を進めば、金浜川を渡って本道に戻れそうだ。

無事、本道に戻って来れました。
左の上り坂が本来下ってくる道でした。
折角戻ってこれたので、このまま右の道を進みます。

段々畑と民家が見えるようになってきました。
私が立っている側が古期雲仙火山(500万~300万年前)に形成された土地で、金浜川が流れる断層を挟んで民家が見えている側が中期雲仙火山(300万~150万年前)に形成された土地です。

かなり下ってきて、後ろを振り返りました。
スタート地点で見えていた山がだいぶん小さくなっています。
ここから先はどんどん下るのみです。

進む先の方に橋が見えてきました。
金浜断層に架かった、広域農道の橋です。
通過点として目標にしていた場所です。
とりあえず橋まで行き着ければなんとかなる、と考えていました。
ところが、ここからが遠い。
歩けど歩けど全然着かない。

後ろを振り返りましたが、スタート地点や山さえ見えなくなりました。
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Jr(ジュニア)

2015-03-20 10:19:20 | 植物
例年だと今頃の時期に「フサアカシアと平成新山」をアップしているのですが、表紙の写真をご覧の通り、今年はちょっと雰囲気が違います。
いつも撮影している「フサアカシア」が、昨年6月1日に倒れてしまいました。(2014年6月2日記事
今、まゆやまロードの脇で黄色い花を咲かせているのは、倒れてしまった「フサアカシア」の子供です。
ロバート・ダウニーJr よろしく、“フサ・アカシアーJr”と命名しましょう。(ひねりもユーモアも無ぇw)
通称“Jr(ジュニア)”と呼びます。
親木は倒れて撤去されてしまいましたが、ちゃんと二代目が育っています。
親木のように立派な大木になってくれることを願います。
親から子へ、そして孫・孫子へと命を繋いでいるのですね。
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水無川1号砂防ダムの菜の花15

2015-03-18 13:42:25 | 雑談・その他
今朝の垂木台地です。
雨・風・霧の三重苦でした。
昨日晴れていたのが嘘のようです。
朝方には落雷もあり、出勤してくるとシェルターの警報が鳴り響いていました。

昨日の朝に撮影しました。
水無川1号砂防ダムの菜の花が見頃を向かえていますが、この雨で少し傷んでいるかも知れません。
昨日の日中は気温がぐんぐん上がり、4月中旬並の気温になりました。
一方、PM2.5の濃度も濃くなり、遠方の視界が効き難くなっていました。

有明海では霧も発生し、阿蘇では雲海が見れたようです。
おや?船の写真?
昨日、再び熊本県へ渡りました。
今月二度目の渡海です。w
ジオパークの自主勉強会に誘われて宇土半島へ行ってきましたが、その報告は後日行います。
報告するものがどんどん溜まってきたな・・・。
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金浜断層を歩く3-寄り道をする

2015-03-18 13:00:41 | ジオパーク
森林を抜けた所で、水の音が聞こえてきたので、立ち寄って見ることにする。
丁度、水の音がする方向に延びた脇道があったので、そちらへ下ってみる。
雨は相変わらずで、写真の真ん中くらいに光っている白いものは雨粒です。(決してオーブなど霊的なものではありません。)

石橋が見えた。
この下に川が流れています。

上流ではチョロチョロと流れる程度だったのが、川と呼べるほどの流れになっています。
画面では左下に流れ下っていますが、右方向に水路が作ってあります。
水路の入口が石や土砂で遮られていますが、畑の耕作時には除けて取水するのだと思います。

脇道から本線へ戻ってきました。
今回のゴールに設定している海が遠くに見えます。
谷を挟んだ対岸(新期雲仙火山)を見ていると、何やら石像みたいなものが見えます。

写真では写っていませんが、赤い丸の中に肉眼では何か見えます。
気になるものではありますが、とりあえずゴールに向かって歩きます。

雨も小降りになってきて、少し止み始めました。

分かれ道に出ました。
本線は左カーブを真っすぐですが、右へ曲がる道が気になります。

やはり右へ曲がれば、対岸の石像らしきものまで行けそうです。
てか、行きます!
二度通ることがあるかどうか分からない道です。
気になることは確認しておきましょう!

ショック!
石像か何かだと思っていたものは、水か何かを振り分けるための装置でした。
無駄に遠回りした~!
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金浜断層を歩く2-森林を抜けて

2015-03-16 13:59:55 | ジオパーク
国道389号線からの分かれ道を歩くとすぐに大量の材木が置いてあった。
「何故、こんな所にこんなものが?」と思いながら横を通り過ぎると、フィトンチッドの香りが・・・。
材木の良い香りが漂ってきました。w
最初は開けた場所だったのですが、すぐに植林された林の中に道は続いていました。

林の中を進んで行くと、樹木が伐採された場所に出ました。

上の材木は、ここから切り出したものか。
さらに下って行くと、もっと本格的に材木を切り出した場所に行き当たりました。

その下には、もっと大量の材木が保管されていました。

なんだ?
乾燥させているのでしょうか?
最近は材木も切り出してもお金にならないと、よく話に聞きます。
放置されているのだとしたら、あまり良い気分はしませんね。

周辺を見ていると、道の脇から水が湧いている場所を発見しました。
おそらく水源はもう少し上の部分かな、と思えるのですが、金浜川の源流かも知れません。

大量に材木が置かれた場所からずっと下って行きます。

軽自動車でも離合できるかどうか、普通車1台分の幅の暗い道を突き進みます。

ようやく森林を抜けました。
スタートした方向を振り向いた景色です。
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金浜断層を歩く1-塔の坂入口へ

2015-03-16 11:08:13 | ジオパーク
本日の平成新山です。
今朝の垂木台地の気温は、12℃でした。
ついに二桁の気温になりました。
あまり天気は良くありませんが、とても暖かい朝をむかえています。

さて、カトリック雲仙教会から国道57号線へ帰ってきました。
実はあの道は先の方で国道57号線に合流しているのでした。
合流地点から少し進むと、57号線と国道389号線の分かれ道に行き着きます。

まっすぐ進めば、国道57号線を小浜方面へ下って行きます。
今回は左の道、国道389号線を下って行きます。
こちらは諏訪の池や口之津方面など、島原半島の南側へ下って行く道です。

暫くは右に左にくねくねと曲がった葛折れの道が続きます。
道路の左側が急な斜面になっています。
これは私の推測ですが、断層によって落ちた斜面ではないかと思います。
断層で落ちた斜面は急なため、車がまっすぐに(断層に対して直角に)進めません。
そこで道はくねくねと九十九折りになっているのです。

道が葛折れになっているため、雲仙市と南島原市を出たり入ったり繰り返します。
両市の間を国道389号線が、行ったり来たりしているのです。
少し展望の開けた場所につきました。

塔の坂入口あたりが見えてきました。
赤い矢印の下に、今日歩いて行く道が見えています。
道が分かり難いので、その上に赤い線を引いています。
天気予報では降らないと言っていた雨が降り始めました。
こんな時のために用意していた折り畳み傘を開きます。
展望の開けた場所より下ってきました。

ここを大きく右に曲がって塔の坂入口に着きます。
雨合羽ではありませんが、着てきた長めのロングコートが(嫌な方向に)役立ちました。
逆光と朝靄に煙っていますが、右奥のとんがり山が「高岩山(たかいわさん)」です。

下ってきた道を振り返りました。

島鉄バスの「塔坂入口」のバス停です。
時刻表を見ると、有家行きが日に4本、雲仙へ登るのが日に4本。
上下線合わせて1日に8本しか通らないのか!
さすが雲仙だな~。
1時間に1本でもバスが通るのが、まだ都会な気がしてきた。

バス停のちょっと先に右に下って行く分かれ道があります。
左は国道389号線を諏訪の池方向へ行きますが、今回は右の分かれ道を下って行きます。
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カトリック雲仙教会

2015-03-15 11:50:59 | 観光・施設
良い写真が撮れませんでした。
札の原地区には雲仙唯一の「雲仙小学校」があります。
以前は中学校も併設していましたが、生徒数減少により現在雲仙の中学生は小浜まで通っています。

右を行けば国道57号線を小浜方面へ進みますが、少しだけ左に寄り道します。
寄り道した先には、カトリック雲仙教会があります。

キリスト教徒の迫害とか、殉教の話は不慣れなので、教会の前にあった看板から記載します。
「1627年から1632年まで雲仙地獄は英雄的な殉教の舞台であった。
 松倉豊後守重政の命令によって、島原・深江・有家・有馬・口之津の主だった信者達が雲仙で拷問を受け、三十余人が英雄的な殉教を遂げた。
 長崎奉行竹中采女正も五人の宣教師と六十人以上のキリシタンを棄教させるべく、長崎から雲仙に護送し筆舌に尽くし難い拷問をくわえた。
 アントニオ石田神父等五人の宣教師は長時間その拷問に耐えた後、長崎に戻され西坂で火あぶりの殉教を遂げた。彼等五人は1867年に列福され、殉教地としての雲仙の名は全世界に知られた。
 禁教令下に於ける幾多のキリシタンと殉教者達の血潮に染まった信仰の聖地ここ雲仙に彼等の遺徳を称えるための教会建設を熱望するカトリック信者の長い間の願いは、終戦までの時局の影響によって実現しなかったが、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の歴史的訪問ご来県を機に実現した。
 福者アントニオ石田とその他の殉教者達に捧げられたこの教会は、信仰の証人たちが護送された殉教への道の傍らである札の原に建てられている。 1981年6月15日 小浜町雲仙札の原 カトリック雲仙教会」
現在でも5月に雲仙地獄の殉教碑に九州各地の信徒が集まり、殉教祭を行っています。
今年で雲仙在住も十年になろうかというのに、私はまだ一度も見たことがありません。
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片足鳥居

2015-03-15 10:39:08 | 歴史・史跡
時を少し遡りまして、2月の話しです。
前々から目星を付けていた金浜断層に沿って通った道を歩いてみることにしました。
「金浜断層」の名前で知られるジオサイトは、小浜町の海沿いにある金浜地区で見られます。

雲仙温泉街を後にします。
国道57号線に沿って小浜方面へ歩いて向かいます。

暫くは閑静な森の中を進む道です。
雲仙札の原地区近くになると、「片足鳥居」があります。

最初から片足だったわけではなく、温泉神社が四面宮と呼ばれていた頃の第一鳥居だそうだ。
文政十年(1827年)に当時の北有馬村の八木与一兵衛氏がご先祖の供養のために建てました。
慶応二年(1866年)の地震で崩壊したと考えられ、道路工事の際に片足を発見し、再建しました。
昔、雲仙が霊山だった頃は女人禁制で、女性はこれより先へは入れなかったと言います。
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近況報告

2015-03-13 12:56:42 | 雑談・その他
あぁ、良い天気ですね。
久しぶりに平成新山を見たような気がします。
今朝の垂木台地の気温は、5℃。
ウグイスやホオジロの囀りが聞こえてきます。
さて、この2,3日の近況報告を致します。

上の写真を見て、お分かりでしょう。
島原半島を離れて、少し遠出してきました。
お隣の熊本県に行ってきました。
2013年に友人の結婚式に出席するため、熊本駅へ行って以来です。
今回はもう少し足を伸ばして、南阿蘇まで出掛けました。

久しぶりです!
南阿蘇ビジターセンター
2012年に長者原ビジターセンターと併せて行った研修から、早3年経過しているんですね。
時の流れは早いもので、入口の看板が替わっていますし、中の展示も変更されていました。
ボランティアの方も交えてお話を聞かせていただき、余った時間で高森町の観光をしました。
その後、南阿蘇で一泊し、翌日熊本市内まで戻り、熊本城を観光しました。
小学6年生の修学旅行以来です。
修学旅行では水前寺公園の近くで昼食を摂ったので、立ち寄ってみることにしました。
まあ、まったくと言っていいほど当時の記憶はありませんでした。w
本当は1日観光して回る予定だったのですが、歩き疲れて1本早い船便で島原まで帰ってきました。
面白い所にも寄ってきましたので、おいおいご紹介していきます。
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