島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

絹笠山から見た雲仙温泉の地形

2024-10-12 11:15:37 | 雲仙
24.10.12(土) 天気;晴れ 気温;18℃
 昨日よりは暖かく、体を動かすと軽く汗ばみます。

 絹笠山の山頂から雲仙温泉の地形を見ているとある事に気付きました。 それが表紙画像の白点線です。
 地学の先生に確認をとっていないので、ここから先は私の勝手な考察です。 間違っていても一切責任は取りませんのであしからず。
 矢岳斜面のカーブから雲仙温泉街に向けてまっすぐ繋がっているように見えました。 これが馬蹄形のカルデラ地形に見えてきました。
 矢岳の麓には一番活動が活発な大叫喚地獄が湧いています。 それですり鉢状に地形が凹んでいるのは分かります。
 そこから温泉街方向へ線を結ぶことによって、街の後ろにカルデラ壁が伸び、2021年の豪雨で発生した土砂災害がカルデラ壁の崩壊で説明がつくのではないかと思ったのですが・・・。
 皆さんの目にはどう見えますか?
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高岩山に登ってきました。

2024-06-07 13:10:55 | 雲仙
24.6.7(金) 天気;晴れ 気温;22℃
 昨日何を思ったか、高岩山に登ってきました。
 この先観察会をする予定はありますが、それとは関係なく、登りたくなって行ってきました。
 まず登山口のある宝原園地に着いたのですが、

 「なにコレ、綺麗!」 まだ咲いていたヤマツツジと咲き始めたヤマボウシが一緒になって園地を紅白に染めていました。
 宝原園地はミヤマキリシマで有名ですが、その後にヤマツツジもたくさん咲いていたんだ〜、知らなかった〜。
 薄暗い登山道をゆっくり時間をかけ、咲いていた植物(スイカズラ・ガクウツギ・シモツケ)を観察しながら登りました。

 山頂や高岩神社の前から島原半島の眺望を楽しんで下山しました。
 帰りに小地獄温泉に寄って汗を流しました。 いつもは熱いお湯ですが、昨日は適温でくつろいで入ることが出来ました。w
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昨日の絹笠山

2024-05-11 11:06:55 | 雲仙
24.5.11(土) 天気;晴れ 気温;20℃
 今朝、雲仙温泉街と山の上は曇っており、明日どころか今日の夕方には雨が降りそうな真っ黒な空でした。 島原に下ってくると晴れ間が見えており、おかしな天気です。 とは言え、天気予報では明日は「雨」になっています。

 来週の土曜日、眉山登山会があるのでその前に絹笠山に登ってきました。 長いインターバルの後に急にきつい山は登れないので、体慣らしのために絹笠山や高岩山など割と軽めの山登りに行くことを、私は「登山リハビリ」と呼んでいます。
 せっかく登ったので昨日の絹笠山の状況を報告します。
 まずは温泉街から白雲の池へ。
 いつもなら大きな画像を掲載しますが、ネットの接続が不安定なので通信がすぐに終わるよう小さい画像にします。
 温泉街から白雲の池の間では、「コガクウツギ」や「コツクバネウツギ」が観察できました。
 白雲の池ではキンポウゲ科の「ウマノアシガタ」、キク科の「ジシバリ」が咲いていました。
 そこからひたすらに山を登り、山頂に到着しました。
 おや? 展望台が立入禁止になってる。 木材が腐食しているようだ。 これでは半島西側の橘湾の景色が見れない。
 今、普賢岳の登山ルートも「国見岳ー鬼人谷」間が登山道崩落のため通行止になっている。(2月くらいに起こったそうだが、私が知ったのは4月) 情報発信どーなってるんだ!? (5月8日に新聞記事が掲載されていたが、おそらくGW期間中に知らずに来た登山客から苦情が殺到したのだろう。)
 この山頂デッキもいずれ腐食して立入禁止になるのか。 これらの管理は私たちの仕事ではないので無責任にこう言える「ちゃんと管理して欲しい」。
 原生沼側へ下山する。 途中路肩が崩れかかった道を通るが、ここも3〜4年は規制線を張ったまま放置されている。 登山口に近づくと工事箇所があり、歩道が狭くなっている。 出口はこんな状況だ。
 これだけ道を塞がれると通って良いのか分からなくなる。
 最後に原生沼に立ち寄った。 「コガクウツギ」や「コツクバネウツギ」が同じように咲いていた。 沼の真ん中にはミヤマキリシマだろうか、ピンク色のツツジが見える。 沼が陸地化している証拠だ。
 春の原生沼といえば「カキツバタ」が咲いている。 数が少なかったが時期的に遅かったか? 白花のカキツバタも見られた。
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千々石町歴史散歩に参加しました。

2023-03-24 15:00:05 | 雲仙
23.3.24(金) 天気;雨後曇り 気温;13℃
 お昼前に雨はあがりましたが、天気は回復しそうにありません。

 表紙画像の建物は、千々石町公民館です。
 昨日、開催された「歴史散歩〜千々石川沿いを橘公園へ〜」に参加してきました。 他施設のイベントなので詳しくは報告しませんが、面白い話を聞いてきました。
 あいにくの天気で、外を歩いたのは少しの時間でしたが楽しかったです。 いつもは主催者側なので、たまには参加者側にまわって新鮮な体験をしないと感覚が鈍ってしまいます。自分の企画を見直す良い機会になりました。
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雲仙の硫化水素

2022-09-12 10:16:53 | 雲仙
22.9.12(月) 天気;晴れ 気温;28℃
 暑い。夏が戻ってきた。
 昨日の朝まで涼しかったのだが、お昼頃から気温が上がり始め、久しぶりに扇風機・エアコンを使用しました。

 温泉街を歩いていると、原生沼の道向かいにあるかきつばた公園で何か設置してあるのを見つけた。
 何だこれ?
 近づいて確認すると「事業名 / IoT 硫化水素モニタリングシステムの開発」と書いてある。空気中の硫化水素を計測しているのだろうか。
 情報館の駐車場にも同じものが設置してあった。いつの間に!?

 問題になることはないが、雲仙の空気中には硫化水素が混じっている。それは雲仙温泉が硫黄泉であることに由来している。
 よく観光のお客さんは車やバスを降りてくると「硫黄臭い」と仰る。温泉の匂いと言えばそうなのだが、それはまさに空気中に硫化水素が混じっている証拠です。
 問題になると言えば、ぜんそく持ちの方が地獄へ行くと悪化すると聞いたことがあります。(あくまで可能性、そういう人を私は実際に見たことはありません。) 
 それ以外には、電気機械の酸化です。空気中の硫化水素で機械がよく錆びます。テレビや冷蔵庫、パソコンなど普通の家電の寿命が従来より短いです。
 一番の問題は車です。硫化水素の混じった空気に野ざらし雨ざらしなわけで、金属部分はすぐに真っ黒になります。新古車で買った私の車も1年でオーディオ機器がダメになりました。気をつけて温泉の蒸気が当たらない場所に駐車しても長持ちしません。
 話しが脱線しましたが、こういう調査で私たちの暮らしが改善されることを望みます。
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絹笠山へ登山リハビリ3

2022-09-11 10:11:19 | 雲仙
22.9.11(日) 天気;晴れ 気温;26℃
 朝からセンターの口コミが目に入った。「事務の方だろうか男性が案内〜」あー自分、事務の人だと思われてるー。(笑)
 ま、普段制服も着ずにラフな格好しているから仕方ないか〜。 自由な発想するために楽な格好でいたいし。

 話を絹笠山に戻します。山を1周すべく、山頂から原生沼側へ下って行きます。途中ヒヨドリバナが咲いていました。
 中腹くらいまで下った所で、路肩注意の看板とトラロープが張られている。
 これも以前はなかった。通り道が1人分くらいの幅しかない。
 路肩注意の出口付近に昔は「イノシシのぬた場」と呼んでいた泥地があった。水が少ないせいか、枝や落ち葉が積もったのか陸地化している。
 ぬた場では、イノシシが泥を体に塗りつけてノミやダニを落とすので、素手で触らないように注意喚起していたが、今も出てくるのだろうか?
 下山完了。温泉街に向けて帰る。
 やまびこ会館に消防車が停まっていた。はしご車だ。
 1階の屋根部分にハシゴを伸ばして何やっているんだろう?
 どうやら設備点検を行なっているらしい。初めて見た。
 そうだよな、いざって時に「動きません」じゃあ話にならないもんな。
 ご苦労様です!(=∇=)ゞ
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絹笠山へ登山リハビリ2

2022-09-10 11:21:40 | 雲仙
 絹笠山の登山道は前半は緩やかな坂道が続くのだが、後半は直線の登り坂が伸びている。
 この坂の攻略法は前を見ない事。前(先)を確認すると見える限り直線の坂道が続くので、心が折れてしまう。前を見ず、ずっと足元を確認しながら下を見て歩くと気づかないうちに山頂に到着する。※降りてくる登山客には注意を。
 展望デッキからの眺めも変わりません。
 西側(橘湾側)は木々がどんどん伸びるため、年々見通しが効かなくなっている。
 もう一度温泉街を眺めてみる。
 赤矢印部分が昨年の大雨で崩れた崖面です。手前の白い建物は旧冨貴屋、現在星野リゾートが開業に向け準備中です。
 それとは別に赤丸の部分、山の斜面が露出している。確かあの辺りは崩れはしなかったものの、その後の点検で亀裂が見つかった場所だ。
 災害が発生する前に対策工事を行なっていたのか。温泉街で生活しているぶんには見えない場所なので、知らなかった。(たまには山に登ってみるもんだ。)
 関係はないが、青矢印で指したのは雲仙ゴルフ場です。気に留めてなかったのですが、こうして見ると高低差あるなー。自分ゴルフはやらないのですが、この高低差をクリアするのが楽しいんだろうな〜。
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絹笠山へ登山リハビリ1

2022-09-10 10:46:07 | 雲仙
22.9.10(土) 天気;晴れ 気温;26℃
 昨日、朝から絹笠山に登ってきました。
 夏休み期間中とか長い間山登りに行っていないと体力が落ちていたり、ペース配分を忘れていたり、順応できない事があるので、いきなり普賢岳や眉山などに登らず、絹笠山や高岩山といった登りが緩やかで半日で戻ってこれる山に登って体を慣れさせます。
 私はこれを「登山リハビリ」と呼んでいます。※リハビリ登山だとリハビリのための登山のような気がして、登山のためのリハビリの意味で逆に呼んでいます。
 それはさておき、久しぶりの絹笠山登山の報告です。
 雲仙温泉街を抜けて白雲の池に着きました。
 ここからの景色は変わらんのー。w
 池の周りを周遊していると、キンミズヒキと終わりかけのヌスビトハギを見つけました。
 キャンプに来られているお客さんもいるようで、夜は寒かったろうに。
 登山口に着くと、「おや?この看板(左)は初めて見るぞ。」
 私が雲仙勤務から離れて新しく建てたもののようです。読んでみると絹笠山の基本的な情報でした。
 
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雲仙-新湯

2022-02-11 09:20:00 | 雲仙
22.2.11(金) 天気;晴れ 気温;4℃
 今日から3連休ですが、昨日長崎県を含む13都県に「まん延防止等重点措置」の期限延長が決定しました。すぐに影響が出て、下旬に入っていた1件の団体予約がキャンセルになりました。最近平日はずっと1桁の入館者数だったのですが、この3連休も見込みが薄くなりました。

 昨日に続いて「新湯」です。
「雲仙を訪れる外国人が増え古湯地区の収容力や施設が限界を来たすようになったため、明治十一年(1878年)に新湯温泉が開かれました。
 明治二十二年(1889年)頃に上海で発行された英字新聞『North China Daily News』に雲仙の記事が掲載され避暑地を兼ねた温泉場として知られるようになると、上海や香港などから多くの西洋人が避暑に訪れ、雲仙は国際的になっていきました。
 新湯地区では外国人を受け入れるために次々とホテルが新築され、避暑の7〜8月は外国に行ったような有様になったと記されています。
 多くの外国人避暑客を受け入れてきた新湯地区は今も洋風建築が立ち並び、往時をしのばせてくれます。」
 古湯は商店や住宅が多く、昔ながらの地元住民が多く住んでいます。
 一方新湯は文章のように、外国人避暑客向けに拓かれたことから旅館ホテルや施設が多く、他に交番・消防署・郵便局といった公的機関が集まっています。(昔は銀行もあったのですが合併により無くなってしまいました。温泉街には郵便局と銀行のATMしかありません。キャッシュレス化もそれほど進んでいないので、遊びに来る際は現金必須です。)
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雲仙-古湯

2022-02-10 09:52:32 | 雲仙
22.2.10(木) 天気;曇り 気温;3.5℃
 現在曇っていますが、この後晴れるのか雨が降るのか、見る天気予報によって違うので判断できません。


 忘れていました。極楽公園に雲仙の「古湯」と「新湯」についての解説板がありました。あまりこう言った切り口で紹介したものがなかったので、面白く思いました。
「雲仙温泉は古湯、小地獄、新湯の3つの地区に分かれ、古湯が最も古く、江戸前期の承応二年(1653年)に湯つぼが開かれました。延暦湯と名付けられたこの湯つぼが共同浴場の始まりで、多くの人々が湯治に利用しました。
 明治期に入り外国人登山の禁止令がなくなると、明治三年(1870年)に長崎から外国人が訪れ、日本人と一緒に湯つぼに入ったり、普賢岳登山を楽しみました。明治十年(1877年)以降は九州各地に在留する各国領事や宣教師、在日外国人が避暑地として訪れるようになりました。古湯地区の旅館では外国人向けの改造を加えるなど外国人受け入れ体制が始まりましたが、急増する外国人避暑客に収容力や施設が限界を来たし、明治十一年(1878年)に新たに開かれた新湯地区に外国人避暑客の多くが移行しました。
 その後、古湯地区は日本人向けの湯治場として発展し、雲仙温泉では日本人と外国人の利用する地区が明確に分かれました。
 現在、古湯地区では外国人避暑客で賑わった頃の街並み再現に取り組み、和を基調とした大正ロマン風の建物で統一されています。」
 「古湯・小地獄・新湯」の3つの地区ですが、大雑把に雲仙地獄の北側が「古湯」、地獄の南側が「新湯」となり、「小地獄」は温泉街から少し南に離れた「小地獄温泉館」や青雲荘がある辺りです。
 ちょっと前ですが、「古湯共同浴場」が改修工事を行いました。その際に「古」という字のイメージが良くないとのことで、「湯の里共同浴場」と改称しました。私的には「え〜ダメ〜?『古湯』いいじゃん風情があって〜」「地区名と名前が違うってややこしいなぁ〜」と思っています。
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