島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

九州自然歩道(唐比から井牟田口)

2014-10-31 14:43:31 | 雑談・その他
(写真の枚数が多いため、写真のサイズを小さくしています。)
10月も今日までです。
明日からは11月、センターの開館時間も10時から16時に変更になります。
10月は「自然歩道を歩こう月間」でした。
長崎がんばらんば国体があったため、大きな企画は準備していませんでした。
折角なので自分だけでも自然歩道を歩こうと、唐比から有喜までの九州自然歩道を歩きに行きました。
結果は唐比から途中の井牟田口でリタイアしました。(予想以上に有喜は遠かった。w)
唐比ネイチャーセンターに車を置いて、まずは唐比湿原の周辺を歩きます。(表紙写真)
ぐるっと自然園を迂回した後、公民館の建物を左折して上り坂に入っていきます。
上り坂の途中に自然歩道を表す標識がありました。

コピーした白黒の地図と見比べながら道を進みます。
道は間違っていないようです。

ここで「龍馬が歩いた道」と分れているようです。
ずっと上り坂を歩き続けます。

かなり坂道を上ってきました。
唐比湿原が下の方に見えます。

国道251号線と合流します。
この先に井牟田口があります。

九州自然歩道の案内板がありました。
ここをとりあえずのゴールとします。
唐比ネイチャーセンターに置いてきた車をピックアップしに、引き返さなければ・・・。

ちなみに明日(11/1)に学童さんの眉山登山会を予定していましたが、天気予報では1日雨になっていますので、雨天中止と致しました。
楽しみにしていた学童さん、申し訳ございません。
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山の寺梶木遺跡

2014-10-29 14:07:06 | 歴史・史跡
先日から暫くの間、汲上げポンプが故障して水が出ませんでした。
トイレの水は別系統だったので、ひどく困ったわけではありませんでしたが、手洗い用の水のため以前紹介した「内野湧水」に時々水を汲みに行っていました。(なんだか昔話みたい)
雲仙から下ってきた時に立ち寄るのですが、なにかしら近道がないかとあの辺り一帯を車で走り回っていた時に見つけました。
ご覧の通り、看板だけしか残っていないので詳しいことは分かりません。
多分このまま朽ちていきそうなので、無くならないうちに記録として書かれていることをそのまま記載します。
「梶木遺跡は温泉岳連峰の野岳(1147m)のスロープを形成する扇状台地の麓、標高280mの地に位置している。
 戦後、この地は開拓地で、開墾や耕作のたびに多数の石器や土器が出土した。日本考古学協会会員吉田正隆氏はこの地から、二片の土器を採取した。驚いたことにその土器からモミの圧痕が発見された。
 更にまた、吉田氏は糸をつむぐ道具の紡錘車二個も採取している。
 その遺跡から出土した遺物は独特の土器文化を展開し、考古学会の森貞二郎博士は出土した土器を「山の寺式土器」と名付けられた。
 年代を2500年前、その時代は縄文晩期の末葉と比定された。
 従来日本における稲の出現は弥生期とされているが、この地 山の寺梶木ではすでに縄文の晩期に米作りが行われていたのではなかろうか、昭和35年8月、「西北九州総合調査特別委員会」は山の寺梶木遺跡の学術調査を実施した。
 発掘された遺物は、農耕用石器と山の寺式土器の各種、その他組織痕土器、甕・壺は口が小さく赤色や黒色に塗彩されたものもあり、更にかつて吉田氏が採取した紡錘車二個に加えて新に二個が発掘され、この地における織物技術の存在をいよいよ明確にした。
 吉田氏採取のモミ痕土器を柱に、多くの資料を組み合わせると、山の寺文化に米作りの農業があったことは動かせない事実である。
平成12年3月建立 深江町教育委員会」
・・・肝心の土器はどこかに保管されているのであろうか?
コメント (2)
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眉山の紅葉情報

2014-10-29 12:59:05 | 眉山
眉山がだいぶ色づいています。
見頃にはもう少しかな?という感じですが。
雲仙岳の紅葉は今週末ぐらいが見頃だそうです。
が、週間天気予報ではこの週末雨が降りそうな予報です。
土曜日には再び学童さんの眉山登山会の予定が入っているのに、大丈夫かな?
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眉山登山会~学童対象~

2014-10-27 11:45:37 | 眉山
さて、土曜日に開催した「眉山登山会」の報告です。
以前も書いたかも知れませんが、10月は長崎県内で国体が開催されたため、バスを使った観察会が出来ませんでした。
そこで思いついたのが、学童さんを対象にした眉山登山会です。
1回目は、台風の接近で開催が流れてしまいましたが、2回目は良好な天気のもと開催できました。
地元の学童さん、先生も含めて22名の参加です。
登山口から登り始めてすぐに「きつい~」「疲れた~」の言葉を連発していましたが、全員登頂も出来ましたし、なんなら下山後に走り回る体力が残っていました。
子供たちの無限の体力や回復力には舌を巻きます。
少し日差しが強く、登っている間も汗をかきましたが、山頂で昼食を摂っている間は寒いくらいでした。
人数が多かったこともあって、植物などの解説は少なめに、登ることに集中しました。
地元の子たちらしく、山頂から自分たちの学校や家などを探していました。
帰りは落ち葉や枝、ドングリなどで足元がズルズルに滑りましたが、事故・怪我なく下山することが出来ました。
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色々言い訳

2014-10-26 13:28:13 | 雑談・その他
金曜日はお休みでした。
土曜の昨日は、学童さんの眉山登山会でした。
それ以外にも壊れたポンプの交換作業だったり、忙しかった上に疲れていました。
2日も更新をお休みするつもりは毛頭ありませんでした、申し訳ありません。
表紙の写真は24日、金曜日の朝に撮影しました。
撮り貯めていた昆虫ネタが尽きてきたので、水無川1号砂防ダムのコスモスを撮影して「見頃ですよ~」と更新するつもりでした。
土曜日の夕方、仕事を終えて眉山を下ると・・・刈り取り作業が行われていました。
すみません、今から行ってもこの光景はもう見れません。w
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マダラバッタ

2014-10-23 13:28:14 | 昆虫
時津に帰った時に撮影していたバッタです。
ヒロバネヒナバッタ、ヒナバッタ、ツマグロバッタ、マダラバッタ、ここら辺りの見分けが難しく、スタッフに確認してもらって「マダラバッタ」と判断しました。
体は褐色が多いですが、緑色や赤色など色彩変異が多彩です。
成虫は夏に現れ、昼に活発に飛び回ります。
島原半島にも普通にいるバッタです。
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ヤマカガシ(幼体)

2014-10-22 17:16:01 | 動物他
今日は、「がんばらんば国体」の閉会式が行われています。
10月12日から今日まで長崎県下の各市町で国体が行われていました。
こんな機会は滅多にないので、何か競技を見に行きたいと思っていましたが、結局何も観戦しませんでした。
よく考えてみれば、私は混雑や人混みが苦手なので、わざわざ人が集まる場所へ行くわけがないのです。w

さて、先日センターで見つけた「ヤマカガシの幼体」です。
ヤマカガシは、体長1m前後になる中型のヘビです。
黄褐色の地肌と黒と橙色のマダラ模様になります。
幼体は首筋に白か黄色の太い横帯(輪)をもっています。
低地帯の水田や小川、湿地などに多く生息し、主にカエル類を捕食しています。
水中のオタマジャクシや小魚を食べることもあり、典型的な水辺のヘビと言えます。
以前は毒のないヘビと思われていましたが、最近の研究では奥の方の歯に強烈な毒を持っていることが分かりました。
興奮すると、体を平たくしたり、首を前後に振って威嚇するので、近寄らないようにしましょう。
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コカマキリ

2014-10-20 09:34:29 | 昆虫
ドングリや松ぼっくりを天日干しするために広げていたブルーシートの裏にいました。
カマキリ科の「コカマキリ」です。
成虫は8月ごろから現れ、草原や畑などの草や小さい木に普通に見られます。
体は褐色のものが多く、ごく稀に緑色のものがいます。
大きさ以外にどこで見分ければよいのか、私には分かりません。w
と、よく見るとこのコカマキリ・・・

ブルーシートに産卵してた!
バカ野郎!こんな所に産卵する奴があるか!w
申し訳ないが、ブルーシートも片づけなければならないため、卵は他の場所に移しました。
まず孵化することはないだろうな。
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眉山の紅葉情報

2014-10-19 09:35:58 | 眉山
眉山が色づき始めています。
いつもとアングルが違うのは、昨日の日中に眉山登山会の下見に登ったからです。
写真は眉山の登山口です。
今年は植物の実りは良いようです。
眉山のヤマボウシは無くなっていましたが、園内のヤマボウシは大きな実をつけていますし、眉山の登山道にはたくさんのアカガシのドングリが転がっています。
そのせいでしょうか、昨年園内に現れたキツネの姿が今年は見られません。
山の中で豊富な食料にありつけていれば、危険な人里に降りてこない道理です。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、台風だったり夏が暑くなかったりの影響がどの程度出るのか今のところ分かりません。
もう暫く待って、紅葉情報を更新したいと思います。
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マルバルコウソウ

2014-10-18 09:10:37 | 植物
「九州の蔓植物」という南方新社発行の図鑑を持っています。(定価2300円+税;けっこー高価です。)
昨日の「カナムグラ」を調べている時にどこかで見た植物を見つけました。
「そうだ!夏休み終わってから唐比湿原に行った時に見た奴だ。」
後日調べようと撮影したまま、すっかり忘れていました。

マルバルコウソウは、熱帯アメリカ原産のつる性1年草です。
ヒルガオの仲間です。
江戸時代末期に観賞用として渡来したものが、現在ではほとんど栽培されず、野生化したものが各地で見られるようになりました。
茎は紫褐色したものが左巻きにのび、ハート形の葉が互生します。
花期は7~10月、漏斗状をした五角形で朱紅色の小さな花が咲きます。
マルバル・コウソウ(香草?紅草?)かと思っていたら、マルバ(丸葉)・ルコウソウ(縷紅草)が正しいようだ。
元になった(という表現はおかしいかもしれないが)、ルコウソウという植物の丸い葉っぱバージョンが語源だ。
機会があればルコウソウも紹介したいが、いつ出会えるかは分からないのでちょっとだけ触れておくと、ルコウソウの縷(る)は“糸”という意味があり、葉っぱが糸のように細長いことからきています。
よく「一縷の望み」というが、その縷でした。
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