島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ナツツバキ

2015-06-27 11:36:31 | 植物
やっと花を撮影できた。w
山地に生え、高さ10~15mもあるツバキ科の落葉高木「ナツツバキ」です。
7月号のニューズレターに使おうと思って写真を探していたのですが見つからず。
色々な人に写真を持っていないか尋ね回っていました。
「高さ10~15m」になる高木ってのがくせ者で、花が高い位置に咲くために撮影している人がほとんどいないのです。
情報館の前に植樹された木があって、今朝撮影出来る位置に咲いている花をたまたま見つけました。
6~7月に白い大きな花を咲かせます。
花は花弁が5つあって、ふちが細かく切れ込んでいるのが特徴です。
インドの沙羅樹と間違えられたことから、シャラノキとも呼ばれます。
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九千部岳下見

2015-06-26 11:43:24 | 雑談・その他
週間天気予報では木、金、土と3日間雨マークがついていました。
28日(日)に九千部岳に登る登山会の開催予定なのですが、下見に行けそうにありませんでした。
ところが昨日の朝、起きてみると雨は降っていません。
天気予報も確認すると、「昼過ぎから降り始める」と言っています。
日曜日にぶっつけ本番で挑むつもりでしたが、急遽下見に登ることに決めました。
本来なら全コース下見したいところですが、昼からの降り始めとなると吹越側登山口から登り始めて、時間を見て同じコースを戻って来なければなりません。
とりあえず、吹越側登山口まで来ました。(表紙写真)
ここから先は登山会のネタバレになってしまうので、要点だけアップしていきます。
登山口から登り始めて、雨でドロドロになった登山道を進みます。
足元は十分注意が必要です。
なんとか、山頂の見える位置まで来ました。

山頂付近が霧に覆われていたら引き返そうと思っていたのですが、雲もかかっていません。
山頂までGo!です。w
山頂に近づくにつれ、どんどん道は狭くなっていき、両側から枝葉が伸びてきます。
念のため濡れても良い格好、汚れても良い格好をしてきたのですが、枝葉からの雨滴で全身ずぶ濡れです。
服を着たままひと泳ぎした、と言っても過言ではありません。

足元はこんな感じ。
ドロドロになった靴で濡れた岩の上を歩かなければならないので、普段よりも恐ろしさ倍増です。
なんとかかんとか山頂まで着きました。

暫く山頂からの眺めを楽しんでいましたが、お昼のタイムリミットまで時間がありません。
早々に下山開始です。
最後に下山途中に見つけた、イノシシの足跡です。
泥のぬかるみのおかげで、二本の蹄がはっきりと分かります。
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ヒメネズミ

2015-06-24 13:30:00 | 動物他
よもや普賢岳でほ乳類の写真が撮影できようとは思わなかった。
だいぶ前の話ですが、5月の普賢岳ヒカゲツツジトレッキングを行っている最中に撮影した写真の加工です。
安全管理のため列の最後尾を歩いていた私。
1つ前にいた参加者が草むらの中に何かいるのに気付いて教えて下さいました。
必死に手持ちのカメラをむけて撮影しました。
その中の1枚になんとか姿を捉えることができました。

ネズミ目アカネズミ属の「ヒメネズミ」です。
北海道から九州に分布する、日本固有種です。
写真には写っていませんが、尾は非常に長く、長い尾でバランスをとりながら巧みに木登りをします。
樹上性の傾向が強く、樹洞や小鳥の巣箱に木の葉やコケを敷き詰め、巣として利用します。
雌雄共同で子育てを行い、定住性はオスの方が強く、番が形成されている時はオスが子供を連れて歩くことが多いです。
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ベニモンツノカメムシ

2015-06-22 15:42:03 | 昆虫
写真がブレていて申し訳ありません。
暫く前に雲仙地獄で撮影して、スタッフに同定してもらっていたのを忘れていました。
ツノカメムシ科の「ベニモンツノカメムシ」です。
日本全国、普通に見られるカメムシの仲間です。
主に山地性でウドなどのセリ科植物、ヤツデやタラノキなどのウコギ科の花や果実に集まります。
この時もウコギ科の「タカノツメ」の花にしがみついていました。
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ホソミオツネントンボ

2015-06-21 14:16:24 | 昆虫
話は戻りまして、6月14日に開催していた「ヤマボウシ登山会~絹笠山編~」の時に白雲の池で見つけたトンボです。
例によって例のごとく、昆虫の詳しいスタッフに同定してもらいました。
アオイトトンボ科の「ホソミオツネントンボ」だそうです。
ああ、ぶら下がっているのはシモツケの花です。
植生の多い池沼、湿地などで7~8月に羽化します。
え、6月だから早いじゃないか?
だから「オツネン(越年)」の名前がついています。
成虫で越冬するトンボです。
雨宿りでシモツケの花にぶら下がっていると思ったら、もしかするとこの状態で越冬していたのかも知れませんね。
写真のホソミオツネントンボはメスだそうです。
越冬中は地味な目立たない褐色をしていますが、成熟すると体色が青色に変わり、特にオスは鮮やかな青に変身します。
見てみたいですね。
コメント (2)
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夏休み実験のための予備実験

2015-06-20 16:22:25 | 雑談・その他
“粛々と”夏休みのイベントにむけて準備中です。
さて、雲仙を知ってもらうためのイベントとして実験教室を考えています。
その中の一つとしてコインの変色を行うのですが、また別の実験として用意しているものがあります。
pH試験紙です。(表紙写真)
人によって懐かしいと思うか、嫌な記憶が蘇るか、それぞれだと思います。w
私の場合は、元々が理系脳のため、溶液をかけて色が変わる試験紙は楽しくて仕方ありません。
以前、実家の近くのジャスコでリトマス試験紙を売っているのを見かけて、「今はこんなものも売っているんだあ~」と感心しました。
それならば、pH試験紙を使った実験を行おうと準備したのが下の3つの液体です。

左から、食器用洗剤、雲仙の温泉水(大きいペットボトル)、食用お酢。
散らかった私の机は、見なかったことにして下さい。w(夏休み前はいつもこんな感じです。)
左右逆転しますが、結果は下の写真です。

一番右の食器用洗剤はアルカリ性に反応してくれるのを期待していましたが、食器用洗剤って中性なんですね。
色の変化がイマイチ分かりにくい。
左がお酢で、真ん中が雲仙の温泉水です。
色の変化はどちらも同じくらいです。
pH2~3くらいでしょうか。
雲仙の温泉水ってそのくらい酸性度合いが高いのです。
ちなみにpH試験紙は、商品入れ替えでジャスコにはなくなっていたので、アマゾンでの購入です。
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自然体験施設ネットワーク交流会

2015-06-19 11:44:38 | Weblog
毎年行われている「自然体験施設ネットワーク交流会」ですが、今回は6/17、18の二日間、雲仙諏訪の池ビジターセンターにおいて開催されました。
私は1日目に雲仙お山の情報館の館内案内を担当しました。
集まっているのは顔なじみの方もいらっしゃいますが、皆様それぞれの施設で前線に立って活動されている一級の方々ばかりです。
緊張するな、という方が無理な話です。
「4月に移動してきたばかりで、10年前と勝手が違っています。」と予防線を張りつつ、しどろもどろに案内致しました。
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ウメガサソウ

2015-06-17 13:20:33 | 植物
調べれば調べるほど謎が出てくる植物「ウメガサソウ」です。
白雲の池のほとりにありました。
手持ちの図鑑では「乾燥した丘陵地や海岸近くの山地に生える草状の常緑小低木」と書いてありました。
小低木?
こんな小さいのに木(木本類)なの?
不思議に思って、さらに調べてみると・・・。
別の図鑑には「イチヤクソウ科の多年草」と書いてあります。
かと思えば、「ツツジ科」とも書いてあります。
一体全体???
白い5弁の花を梅に見立て、それが下向きに咲く姿が笠のようなので、梅笠の名前があります。
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キツネノボタン

2015-06-16 16:14:09 | 植物
それでは絹笠山にヤマボウシ登山会で登りましたので、その道中で見つけた植物をご紹介していきます。
まずはキンポウゲ科の「キツネノボタン」です。
溝のそばや田んぼの畦、湿り気のある道端などに生える越年草です。
情報館から出発して、白雲の池で見つけました。
有毒植物だそうです。
和名は「狐の牡丹」、野原に生え、葉っぱが牡丹を思わせることからついています。
花期は4~7月で、ウマノアシガタによく似ています。
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ヤマボウシ登山会~絹笠山編~

2015-06-14 15:36:15 | イベント
本日、「ヤマボウシ登山会~絹笠山編~」を開催しました。
朝まで雨が降っていましたが、私の微弱な“晴れ男パワー”と気象庁のレーダーによる予想とにより、見事に開始時間には雨は止みました。w(表紙写真)
開始時間でも絹笠山の山頂は雲の中に隠れていましたが、それも「山頂に着く頃には取れているだろう」との予想が的中しました。
雨降りの後だけに空気が綺麗に澄んでいて、山頂からの眺めは最高でした。
目的のヤマボウシも観察でき、山頂では美味しいご飯もいただき(最近、観察会の感想が昼飯ばかりのようなw)、充実した登山会になりました。
雨上がりで、少しぬかるんだ道もありましたが、瑞々しい自然を観察する事が出来ました。
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