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島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

高城神社の大鳥居と狛犬

2025-07-31 10:30:13 | 寺社・仏閣
25.7.31(木) 天気;晴れ 気温;23℃
 高城神社にあった面白いものを紹介します。
 まずは入口の「大鳥居」です。
「鳥居には『石工武富儀平、明治十五年一月 壬午』・『下本明村(現在の金谷町、城見町、天満町) 敬立』とあります。 武富儀平は諌早家が佐賀より招いた武富納助の子孫にあたります。 高さ約5.3メートル。 本殿前の鳥居(昨日の表紙画像)も明治十五年の建立で『諌早邑敬建』とあります。 諌早邑は諌早中央部の当時の諌早村と諌早町のことです。」
 そして、入口と本殿下に二対の狛犬がありました。 入口のものが新しいようです。 でも、ちょっと妙なんですよ。
 向って左側です。口を開いて玉を咥えています。
 向って右側です。口を閉じています。
 普通、左側が口を閉じ、子供と一緒の「吽(うん)像(狛犬)」。右側が口を開いて玉を持っている「阿(あ)像(獅子)」なのですが、左右反対ですね。
 続いて本殿下の狛犬です。
 こちらが右側の「阿像」、立ち上がっています。
 こちらが左側の「吽像」。 阿像と違って逆立ちしているように見えます。ただ、顔辺りが欠損していてかなり古そうに見えます。
 「本殿下のものは藤原辰五郎(田結)、横尾覚太夫(岡町)。 入口のものは横尾覚馬(横尾覚太夫の孫)の手によるものです。」
 時代考証はあってそうです。
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高城神社

2025-07-30 14:00:33 | 寺社・仏閣
25.7.30(水) 天気;晴れ 気温;24℃
 カムチャッカ半島付近でM8.7の地震があり、日本列島に津波警報(注意報)が出ています。・・・M8.7ってデカいな。 沿岸部のみなさん、お気をつけ下さい。

 昨日、用事があって実家に帰っていました。 なので「ながさき照らす旅2」のスタンプを押して来ようと思っていたのですが、あまりの暑さに忘れてしまった。
 気付いたのはすでに長与町から諫早市付近。「戻るのメンドーだなー」と思ったので、諌早市でスタンプを押せる所を探してみた。 諫早市から雲仙市の間にスタンプを押せる所が殆ど無い。 唯一、諌早公園(高城址)にあるようだ。
 しかし、諌早公園の近くには駐車場がない。少し離れた所にあるが、歩くとちょっと遠いんだよなー。この炎天下のなか歩きたくない。
 と、公園の近くをウロウロしていると高城神社に参拝者用の駐車場があるのを見つけた。 申し訳ないが利用させてもらおう、勿論ちゃんと参拝もします。 ということで立ち寄ってきました「高城神社」。(表紙写真)
 境内には色々なものがあったので、順に紹介していきますが、まずは神社から。 周囲を見ると、
 手水鉢か? おや、これは梅の紋じゃないか。
 こっちのは牛の像。(えらく可愛い牛の像だな。w)ってことは高城神社は菅原道真公を祀る「天満宮」だな!
 由緒を確認すると「明治十五年(1882年)創建。神社の祭神は龍造寺家晴公で菅原道真公の天満宮も祀られています。」 当りました。 この2年神社の観察会を開催しているおかげで、神社の見方が面白くなってきました。(一番火傷する自称“中級者”の典型です。)
「もともとは現在の高城公園にありましたが、昭和三十二年(1957年)の諌早大水害により被害を受け、現在地に再建されました。境内には諌早の歴史を物語る石造物などが多く残っています。」
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南島原市の神社巡り 番外編②南有馬町貴船神社

2025-02-14 09:59:44 | 寺社・仏閣
25.2.14(金) 天気;晴れ 気温;2℃
 晴れて、ようやくマイナス気温から脱出しました。
 明日は野鳥観察会の予定ですが、天気予報では雨マークがついています。 降り始めは夜になりそうなので、このまま変化がなければ実行するつもりです。

 「貴船」“きふね”と読みたくなりますが、資料には“きぶね”とふりがなが振ってあります。
 南有馬町の海沿いの国道に面してあるのですが、気づいている方は少ないのではないでしょうか。 わかりやすい目印は、
「古野憩いの広場」ではないでしょうか。 「ああ〜ここだったら知っている」との声が聞こえてきそうです。w 駐車場とトイレになっているので車を停めて行きやすい場所でもあります。 道向かいに貴船神社があります。(※国道を横断しないといけないので、車の往来には十分注意してください。)
 祭神は雨を司る神様で龍神とも言われているため石灯籠には龍が彫られています。
が、だいぶ傷んでいますね〜。 元は立派な龍だったようです。
 ここで変なものを見つけました。
 なんじゃこりゃ? 石灯籠の台座に何かくっついている。 もしかして狛犬? なんでこんな所に?
 狛犬だとしたら反対の石灯籠にも同じものがくっついている筈、と思って確認しましたがありませんでした。・・・?
 この後、口之津まで行って先生に話を聞くと、反対の石灯籠ではなくこの写っている場所の裏側にあるとのこと。
 後日再訪して確認しました。
 ああ!本当だ!! あった! 狛犬は狛犬らしいのですが、何故こんな所にあるのか全く理解が出来ません。
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南島原市の神社巡り 番外編①南有馬町浅間神社(浦田観音)

2025-02-08 11:33:01 | 寺社・仏閣
25.2.8(土)
 一回帰ったのですが、再び出てきました。
 というのも数日前に電子レンジが壊れて、出勤するつもりで作った弁当を温められません。 「そういえば事務所にレンジあったな」と思い出し、昼飯を食べに出てきました。w
 この寒波が襲ってきている中で電子レンジが壊れるってどんなタイミングだ!

 観察会で巡った神社の紹介は終わりましたが、2ヶ所ほど別に紹介された神社があったので、後日行ってきました。
 その1つが南有馬町にある浅間(あさま)神社です。 私は知らなかったのですが、実は国道からその姿が見えていました。

 国道沿いに新しくできた原城跡駐車場が良い目印になります。(車で行かれる場合はここに駐車した方が良いかも知れませんね。) 場所的には原城三の丸跡の一角にあたります。
 歩いて行ってみると、境内に入る前に気になるものを見つけました。
 「甬道(ようどう)跡;ここは島原・天草一揆の際に掘られた甬道(トンネル)の跡と伝えられる場所です。 一揆の際に幕府軍は、原城攻撃のため日向(宮崎県)より坑夫を招いて甬道を掘らせ、城内へ侵攻しようとしました。 しかし、この動きを知った一揆勢は迎撃用の穴を掘り、生松葉に火をつけて煙で燻したり、糞尿を注ぎ、幕府軍の攻撃を防いだと伝えられています。」
 甬道の階段を上ると件の神社があります。
「時の城主 有馬晴信の若君の乳母に乳が出なく困り、城内に社を建て観音様を祀ったところ乳が出るようになり、若君は無事成人された」と言われます。それ以来、乳や安産の神様として女性から厚く崇敬され、「浦田の観音さん」と呼ばれています。
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南島原市の神社巡り⑧加津佐町温泉神社

2025-02-07 08:40:35 | 寺社・仏閣
25.2.7(金) 天気;雪 気温;-3℃
 今日は朝から雲仙で会議なので、とりあえず出勤して来たが、8時過ぎに長崎地区や西彼杵地区に「暴風雪警報」が出た。 昼頃にはこっちにも出るんじゃないか?

 いよいよ神社巡り最後の地になりました。 加津佐町の温泉神社です。
 ところが時間が押していて、着いた時点で既に帰路につかなければならない時間でした。 時間が気になって先生の話をほとんど聞いていませんでした。(反省)
 雲仙の温泉神社の分社の1つです。(2011年6月16日記事「温泉神社(加津佐町)」) 
 昨年、霊丘神社で「獅子身中の虫」の解説をしましたが、まさに「獅子に牡丹」です。
 神社から撮影した加津佐の街並みです。 神様に守られた町ですね。
 この後センターまで帰ったのですが、結局20分オーバーで観察会を終了しました。
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南島原市の神社巡り⑦口之津町八雲神社

2025-02-05 10:46:57 | 寺社・仏閣
25.2.5(水) 天気;雪 気温;-4℃(雲仙)
 積雪のため本日は臨時休館しております。
 じゃあ、この更新は何?w 雲仙から更新しております。
 やっぱり雲仙事務所のネット環境はいいなぁ〜。サクサク進む。今後の記事も今のうちに書いてストックしとこうかな〜?

 今月号の通信に「口之津町は富士山にある富士山神社が代表ですが、標高約180mの山頂まで登っている時間はないので、八雲神社に変更しました。」と原稿に書いたところ、編集長にバッサリと削除されました。
 何か理由があってだと思いますが、3〜4行をバッサリ切られちゃうと何かで埋めなきゃならないから、別の文章を補填するか何かして欲しい。(今回は添付画像を大きくして埋めました。)
 さて、そんなわけで口之津町八雲神社に来ました。
 以前の記事でほぼ紹介済みですが、1つ知らなかった話が聞けました。
 本殿の左隣に小さな「天満宮」の鳥居がありますが、逆の右側はこうなっています。(下画像)
 奥に小さな祠がありますが、中身は空っぽです。 ここには背中に羽の生えた「天使像」があったそうです。 今は盗難防止のために別の場所に保管されているそうです。 物騒な世の中だもんなぁ〜。
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南島原市の神社巡り⑥南有馬町天満神社

2025-02-03 10:13:00 | 寺社・仏閣
25.2.3(月) 天気;曇り 気温;3℃
 南有馬町の天満神社に来ました。 国道沿いにあるので存在は知ってましたが、訪れたのは初めてです。 というのも近くに車を停められる場所がなかったからなのですが、今回の観察会で神社の駐車場があるのが分かりました。
 表紙の画像は神社の正面鳥居から撮影したものです。 入り口が国道に面していなかったのも行きにくかった理由かも知れません。
 天満宮は言わずと知れた菅原道真公を学問の神様として祀っています。 昨年、天神元町の天満宮を訪れた際に解説しているので、詳しい話はここでは省略します。 梅の紋、牛の像が境内にあります。
 境内を見て回っている時に参加者さんが梅の木を見つけました。 この時は蕾でしたが、今はもう咲いているかな?
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南島原市の神社巡り⑤北有馬町春日神社

2025-02-02 12:14:16 | 寺社・仏閣
25.2.2(日)
 長くなりそうなので、神社巡りの報告を続けます。
 若宮神社見学後、須川港多目的防災広場で昼食をいただきました。トイレ休憩も挟んで、北有馬町へ移動しました。
 北有馬町の春日神社には昔来たことがあるのですが、何目的で来たのか覚えていません。
 南島原を治めた有馬家は藤原氏の流れを汲む家柄で、藤原氏の祖神 春日大明神を祀ったと言われています。

 ここで先生が解説してくれたのは、入口の石塔の上にある「狛犬」でした。 よく見ると、この狛犬が若干神社の方を向いています。 普通狛犬は神社に悪いものが入って来ないように入口を向いているか、お互い向かい合っています。 神様がいる神社の方を向くことはないのですが・・・。
 先生の推理としては、おそらく石塔を建てる際に方向を間違ったのではないかと仰っていました。
 春日神社の神使は「鹿」。 奈良時代に神様が常陸国からお越しになる時、白鹿に乗って来られたことからだそうです。 また、オスの角が生え変わることから再生の意味もあるそうです。
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南島原市の神社巡り④西有家町若宮神社

2025-02-01 09:47:28 | 寺社・仏閣
25.2.1(土) 天気;雨 気温;6℃
 出勤時には降っていなかったのですが、開館時間になって降り始めました。
 今日は工事もお休みで、静かな一日になりそうです。

 西有家町の若宮神社には初めて行きました。 というか、こんな所に神社があったなんて初めて知りました。 国道251号線を有家から北有馬に走っていく途中の海側に南島原消防署があります。 その道向かい、山側の民家が集まった中にありました。
 1月ということもあって、まだ正月飾りがしてありました。
 隣の有家町は蔵元が多かったのですが、こちら西有家町では漁業が盛んで、家族ぐるみの遠洋漁業を行なっている漁民が多かったそうです。そこで出漁時には航海安全や大漁を祈願していました。
 皆さんが見学している間におみくじを引きました。「吉」でした。 苦しみが去り、次第に良くなると書いてありました。
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南島原市の神社巡り③有家町温泉神社

2025-01-31 11:52:21 | 寺社・仏閣
25.1.31(金) 天気;晴れ 気温;0℃
 今日は良い天気ですが、明日は雨になるそうです。 週明け火曜日には雪の予報も出ているので、まだまだ寒い日は続きそうです。

 ずいぶん昔の話ですが、有家町の温泉神社はこのブログで紹介済みです。(2011年5月20日記事「温泉神社(有家町)」です。) この頃よりは少しは歴史・文化に詳しくなっています。w
 有家町は蔵元が多く昔から栄えていた(今も「ありえ蔵めぐり」など開催しています)ので、元々の敷地はだいぶ広く、建物も島原半島の他の神社ではあまり見ない随身門(下の画像)など立派なものが建っています。
随身門とは・・・随身と呼ばれる警護の官人姿の守護神を両脇に配置した門のこと。

 また、「敷地はだいぶ広く」と書きましたが、2011年5月21日記事「有家町温泉神社境内」で紹介したように巨樹が2本、以前にはお寺もあって本殿の裏に「四面宮遺跡苑」があります。 「四面宮遺跡苑」の後ろは現在ブロック塀で仕切られていますが、その後ろもずっと神社の境内だったそうです。 そこから出てきた石材が「遺跡苑」には入り切れずに、並べて置かれていました。
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