島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

アメリカダイオウマツ(ダイオウショウ)

2015-11-29 14:46:33 | 植物
千々石史跡散策の途中ですが、思った以上に手こずっています。
千々石町の図書館にまで出掛けて、参考になりそうな図書(千々石町史や千々石史談)を借りてきたのですが、イマイチ分かりません。
千々石郷土史に文化財のことは掲載されていましたが、「候補がこれだけあがって、これとこれはこういう理由で落選して、文化財にはこれとこれが決まりました。」しか書かれていませんでした。
個々の詳細や、何故それが選ばれたのか、一切分かりません。
最終手段は教育委員会に押し掛けるしかないな。w
さて、今日の写真はこちらです。

写しといてなんだが、どれがメインか分からないな。w
注目して欲しいのは右のでっかい松ぼっくりです。
「アメリカダイオウマツ(別名;ダイオウショウ)」の松ぼっくりです。
当館の冬の工作の材料として、どこからか登場しました。
隣にある松ぼっくりが雲仙でも採集できる、普通の(?)アカマツの松ぼっくりです。
比較してもらうと大きさの違いが分かると思います。
松ぼっくりだけがデカいのではなく、種子や松葉もデカいです。
アメリカダイオウマツの葉は三本ですが、一緒に入っていたものは二本でした。(おそらく輸送中に一本取れたものと思われます。)
この大きな松ぼっくりを使って、館内では小さなクリスマスツリーを作る工作を行っています。
材料費含め300円(税込み)。※持ち帰り可
材料が無くなり次第終了しますので、お早めにご参加下さい。
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初冠雪、初霧氷

2015-11-28 12:36:07 | 気象
この二日間で急激な変化が現れました。
一気に冬将軍の到来です。
今日は写真が多いので、文章は少なめでいきます。
11月26日(木)妙見岳にて初冠雪、初霧氷が観測されました。

雲仙ゴルフ場の駐車場から妙見岳をのぞむ。
妙見岳の斜面がうっすらと白くなっています。
仁田峠循環道路は通行可能だったので、仁田峠まで登りました。

仁田峠でも初雪が降っていました。
道路には積雪もなく、ノーマルタイヤで登れました。
この日のうちに雲仙の温泉街でも初雪を確認できました。
翌27日(金)積雪

私の愛車です。w
雲仙温泉街でも積雪が見られました。
道路が安全に通れるまで、お昼近くまで部屋で寝ていました。

昼食を摂りに島原市へ下った時に撮影しました。
水無川からの撮影です。
久しぶりに通ったのですが、水無川の導流堤が嵩上げ工事を行っているのですね、知らなかった~。
本日28日(土)霧氷がついています。
妙見岳まで観察に登りました。
温泉街はすっかり雪解けしてしまっていますが、仁田峠にはまだ雪が残っていました。

仁田峠循環道路は除雪されており、ノーマルタイヤでも登れます。

仁田峠から妙見岳とロープウェイを撮影。
う~見ているだけで寒そう。

妙見岳より普賢岳と平成新山をのぞむ。
温泉街とはまるで別世界です。
仁田峠よりも多くの雪が残っています。
足元を注意しないと滑ります。

「霧氷のむこうに温泉街」の構図で撮影してみました。

妙見神社へ至る「霧氷のトンネル」です。
青空だったらまだ綺麗だったのに。
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キバラヘリカメムシ

2015-11-25 13:01:09 | 昆虫
雲仙も寒くなってきた今日この頃。
久しぶりに新たな昆虫を見つけました。
黄色いお腹が特徴のヘリカメムシ科「キバラヘリカメムシ」です。
朝、私の車のドアにしがみついていました。
上から見ると地味な色合いをしていますが、ちょっと横から見ると、

鮮やかな黄色と脚の付け根の赤が目立ちます。
ニシキギ科のマユミやコマユミ、ツルウメモドキなどの実を餌にしています。
ふと、「実がない時期は何を餌に?」と疑問に思いましたが、出現時期は4~11月と限られており、冬などは卵や幼虫で過ごす事に気付きました。
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千々石史跡散策-阿弥陀寺・古址

2015-11-25 11:04:10 | 歴史・史跡
翌日、朝から千々石史跡散策を再開しました。
この道は田代原から千々石町へ下る道の出口近くです。
「千々石町は昔から雲仙への西登山口であり、温泉山修験の里坊的存在の麓集落でした。
このあたり一帯を地元の人はアミデジと呼んでいますが、これは満明寺大乗院の末寺であったと伝承されている阿弥陀寺の事を指します。
この一帯からは石像や古碑が発掘され、現在五輪塔・宝篋印塔などの寺院関係の供養碑も残存しています。
古址(こし)の背後の丘上(通称上の山;写真右側で写っていません)には無縁塚の碑が建てられています。
これは大正七年、橘家の常葉(とこは)氏が霊を弔い、古址を後世に伝えるために建立したものです。」
平成十年二月 千々石町教育委員会

ようは、山岳信仰の温泉山の麓にあった末寺跡という事でしょう。
発掘された遺物はどこかに展示されているのだろうか?
それとも人目に触れる事無く保管されているのだろうか?
コメント (2)
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千々石史跡散策-女人堂跡

2015-11-24 13:53:02 | 歴史・史跡
犬丸古墳発見後、雲仙方向へ向います。
当日は午後から雨予報で、すでに空には雨雲が広がっています。
いつ降り始めてもおかしくない天気に、すぐ帰れるように千々石町から雲仙へ登る道にある史跡を探しに行きました。
一般県道雲仙千々石線(通称;岳線《たけせん》)から一本外れて、岳地区へ向う道を進みます。

「女人堂跡入口」の看板があります。
この道を下っていくと、表紙の「女人堂跡」に着きます。
「女人堂とは、女人禁制における山岳霊場の山麓に設けられた宗教施設で、登山礼拝を許されない女性たちの参籠した御堂です。
昔、温泉山は修験道の山として信仰が深く、満明寺一乗院はその中心でした。
この霊山には千人もの僧が修行に励んでいたといわれています。
口碑によると、ここ千々石町木場名榎殿(えのきどの)は女性の温泉登山の終点の地として制札が建てられ、登山を禁じた地といわれています。
ここに建てられた女人堂に、遠近の女性参詣者がいっぱい参籠し、昼夜読経の声が絶えなかったと伝えられています。
現在、この地には自然石板碑が建っており、板碑中央に大日如来の種子㋐が刻され、その下に妙園、道音の刻字が見られます。」
平成十年二月 千々石町教育委員会
ついに雨が降り始めて、じっくり観察している余裕無く帰りました。
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千々石史跡散策-犬丸古墳跡

2015-11-22 14:00:52 | 歴史・史跡
時間経過が前後します。
大泉寺跡を訪れた後に2、3、千々石町の史跡を巡っているのですが、掲載できる程の情報が集まっていません。
何故それが史跡に指定されたのか、解説してあるものが見つかりません。
そこで現地に解説板のあったものから先にご紹介していきます。
とは言え、今まで紹介していなかった史跡です。
まず場所から分かりません。w
なので、雲仙市千々石庁舎の雲仙市教育委員会へ寄って道を聞いてきたのですが、早速道に迷っています。(表紙写真)
とりあえず、地図を頼りに周辺をうろついてみます。

「あれ(中央に見える看板)じゃないのか?」と疑問を持ちますが、頭の中の地図と一致しません。
そうこうしている内に無人販売所を見つけました。

お、ミニトマトが1袋で100円は安い。
荷物になるのは分かっていましたが、思わず買っちゃいました。
この辺に目指している「犬丸(いぬまる)古墳」がある筈・・・。

なに・・・天野力彌翁頌徳碑? うわっ全然違う。
しかも頌徳碑って、この人が誰かって宿題まで出ちゃったよ!w
一回頭の中の地図をリセットして、迷い道の原点に戻ります。
表紙写真を撮影した場所まで戻ります。
先程は写真の左から歩いてきて、右へ歩いていきました。
今度は写真の手前から歩いてきて、正面まっすぐに歩いていきます。

ああーやっぱり、あの看板の場所だ。
ようやく「犬丸古墳跡」を見つけました。

「現在、古墳の原形はとどめていませんが、往時、この犬丸付近一帯(地名だったのか)は小さな丘陵でした。
それを里人が次々に開拓をなしていた時に、丘陵の中央部に石槨(せっかく;石棺の外枠)が土中深く埋めてあったのを発見しました。
棺は臥棺(がかん)で、長さ五尺、横三尺ほどの大きさで、中から鍔の欠けた太刀一振りと曲玉数個が出土しました。
郷民は大いにこれを敬い、この古墳を郡司かあるいは地方豪族の墓であるとして石碑を立てて「崇徳興仁」と刻み、今も大切に祀っています。
一説によれば、郡司の制度は大化の改新後のことで、犬丸古墳はそれ以前、今から一七〇〇年前頃の古墳ではないか、とも言われています。」平成十年二月 千々石町教育委員会
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タカノツメ

2015-11-21 17:26:24 | 植物
下界はこれから紅葉だろう。
先にあげたように雲仙はすでに落葉です。
ちょっと前に撮影していた「タカノツメ」です。
山地に生えるウコギ科の落葉高木です。
冬芽の形が鷹の爪のようなので、この名前がついたと言われています。
材が柔らかいので、“イモノキ”の別名もあります。

葉は3出複葉で、黄葉します。
大変綺麗な黄色で目立ちます。
5~6月頃に黄緑色の小さな花が集まって咲くそうなので、来年は花を狙ってみたいと思います。
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国立公園雲仙紅葉情報2015-最終

2015-11-21 11:29:35 | 雲仙
国立公園雲仙の紅葉情報(最終号)です。
普賢岳・鬼人谷・・・落葉
妙見岳・仁田峠・・・落葉
絹笠山・温泉街周辺・・・落葉
今シーズンの紅葉は、ほぼ終了しました。
全体的に今年の紅葉は、例年に比べて約1週間早く推移したようです。

白雲の池のヤブツバキです。
他にミヤマシキミの実やムラサキシキブの実が彩っています。

おしどりの池のコガモです。
今シーズン初確認です。
替わってホシハジロとキンクロハジロの姿が見えなくなりました。
オシドリはまだ5羽前後の姿が見えます。
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千々石史跡散策-大泉寺跡

2015-11-20 15:37:31 | 歴史・史跡
先日の「やまご湧水」のすぐ近くです。
雲仙市指定史跡「大泉寺跡」です。
雲仙市千々石町を走っている国道57号線を“上山頭”の交差点で北に曲がった所にあります。
写真のように看板が建っていますので、見つけやすいです。
数年前に「千々石断層を歩こう!」のイベントで下見の時にすでに発見済みでしたが、当時は歴史・史跡に興味が薄かったので紹介していません。
「野田名下山頭のこの一帯は、小倉名の阿弥陀寺址と同じ(温泉山満明寺の末寺址)と伝えられています。
この大泉寺は16世紀の半ば頃、伊勢信仰を謡いて廻国する伊勢御師の常宿となった寺院と言われています。
この辺りは供養塔や燈礎などが出土し、また寺院の中心部と推定される泉水跡と称するところには明応十年(1501年)銘の十三仏塔の板石が建っています。」 千々石町教育委員会 平成10年11月
雲仙市合併前の解説板です。
今、千々石町の史跡について調べているのですが、このような解説板があるものが少なく、謂れの分かるものが少ないです。
しかもあらかじめ知識がないと、この解説を読んでもよく分かりません。
阿弥陀寺址は後日掲載します。
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トウカエデ

2015-11-17 14:25:03 | 植物
雲仙の第一駐車場(便宜的にそう呼んでいる)に見事に黄葉した樹木があった。
写真ではすでに落葉が始まっており、ちょっと見窄らしく見えるが。
ちなみに下の軽トラは、落葉した葉っぱの掃除に来ています。
春・秋に目立った花や実を見なかったので、気になってどんな植物か葉っぱから調べてみた。
最初は「フウ」かと思ったが、文一総合出版から出ている「紅葉ハンドブック(林 将之著)」で「トウカエデ」だと分かった。

「トウカエデ」は中国原産のカエデ科の落葉高木です。
樹高は15~20mになります。
都市部で身近に見られるカエデの代表種です。
丈夫で暖地でもよく育ち、樹勢が強いので特に街路樹としてよく植えられています。
来年の春と秋には花と実が観察できますよーに!w
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