島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ツバメシジミ(雌)

2012-06-30 13:52:23 | 昆虫
日当たりの良い人家周辺の草地などの低いところを、チラチラと弱々しく飛翔するシジミチョウの仲間「ツバメシジミ」です。
後翅にある尾状突起(写真赤○)が名前の由来となっています。
燕尾服などでも有名なツバメの尻尾ってところでしょうか。
図鑑には「ヤマトシジミと混飛することも多いが、本種のほうがより小型で色も白っぽいので、飛んでいてもだいたい区別できるはずである。」とあります。
“はず”って何よ。w
素人目にはさっぱり分からず、いつものようにARに聞いたわよ。
食草はメドハギやシロツメクサなどのマメ科植物で、メスは新芽や蕾などに産卵します。
オスはメスを求めて食草の生える草原を飛翔し、吸水することも多く、人の汗に寄ってくることもあります。
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ヒロオビトンボエダシャク

2012-06-29 13:25:45 | 昆虫
先日、夜間に降った雨に濡れる園内で見つけました。
まだ朝早かったので気温が上がらず、動ける体温になっていなかったのでしょうね。
木切れにとまったまま、じっと動かずにいました。
一見チョウのようにも見えますが、「ヒロオビトンボエダシャク」という名前のシャクガ科(蛾)の仲間です。
翅が白黒のマダラ模様をしています。
昼行性で、クリやヒメジョオンなどの花で吸蜜します。
幼虫の食草はツルウメモドキ、まだ園内で見つけたことはありませんが、垂木台地のどこかにあるのかも知れません。
色々調べてみましたが、あまり書くことがありません。
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大雨の被害

2012-06-28 13:43:15 | 気象
私が長崎を離れている間に、大変な大雨が九州を襲ったみたいですね。
帰ってきて自宅で新聞を読んでいると、島原城の石垣が崩れたというニュースが書いてありました。
「ええ~あの石垣が!?」とビックリしましたが、こちらにもビックリしました。

センターへ至る道の「まゆやまロード」の一部で土砂崩れが発生し、一時通行止めになっていたそうです。
横からの撮影でちょっと分かりにくいですが、高さ十m近くありそうな斜面が崩れていました。
道を塞ぐように土砂が広がっていたようですが、現在は道路の土砂は取り除かれ、通行できます。
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本日の平成新山と注意事項

2012-06-27 13:30:33 | 平成新山
しばらく留守にしていましたが、今朝島原に帰ってきました。
お土産話もしたいのですが、なにせデジカメを忘れたものだから掲載できる写真がありません。w
今回は研修や学習といったものではなく、プライベートな旅行でした。
首都東京まで足を伸ばしたので、今話題のスカイツリーも遠くから眺めました。
634m?ふんっ平成新山は1483mだ!
こちとら2.3倍も高いのを毎日見てるんだ!と思ったのですが、人工物と自然の造形物とでは比較になりませんでした。
確かにこちらの方が高いのですが、あの高さのものを人が作ったかと思うと・・・。
ちなみに東京タワーには登ってきたのですが、スカイツリーの効果もあってか、大勢の人で大変賑わっていました。
う~ん、島原もなんとか負けないように沢山の人を呼ばなければ。
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ワルナスビ

2012-06-21 14:42:38 | 植物
ナス科の多年草「ワルナスビ」です。
あいた~><、嫌なもの見つけてしまった。
昭和のはじめに関東地方で気付かれ、現在ではやや暖かい地方に帰化している北アメリカ原産の植物です。
地下茎で増えるので繁殖力が強く、また茎や葉に刺が多いので畑の害草として嫌われるところからこの名前がつきました。
一度入り込むとなかなか取り除けない、やっかいな植物です。
見つけたのはお隣の森林公園ですが、いずれこちらの方にも侵入してきそうです。
一度植生がゼロになった垂木台地に元からあったはずもなく、植樹のために持ち込んだ土か苗に紛れ込んでいた、もしくは作業のためのトラックや重機あるいは人にくっついて来たルートが、侵入経路として考えられます。
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台風一過の垂木台地

2012-06-20 14:49:39 | 昆虫
台風一過の垂木台地です。
朝から園内、午後から森林公園を一回りしてきましたが、特にこれといった被害はありませんでした。
空気中のゴミが洗い流されて、平成新山や天草などの景色が良く見えます。
嵐の中、昆虫たちはどこかに静かに身を隠していたのでしょうね。
今日は数多くの昆虫が隠れた場所から姿を現しています。
まずは今年になって急に目立った「クヌギカレハ」の幼虫。

撮影した後に、またフッーと息を吹きかけました。
青藍色の毛を逆立てる行為が非常に愛らしい。w
私の中でのランキングがぐんぐん上がっています。
下手して触ると痛い目にあいますが・・・。

これは・・・「アカタテハ」かな?
花の蜜を吸うために口吻をのばしていました。
こんな姿はめったに見れないので、暫くの間観察していました。
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ツマグロヒョウモン(メス)

2012-06-18 15:09:34 | 昆虫
やっと撮影に成功しました。
タテハチョウ科の「ツマグロヒョウモン」のメスです。
本日午前中、夏休みのイベントを決めるため雲仙で会議してきました。
会議の結果、大体の夏休み中の企画や日程が決まりました。
まだ詳細を詰めなければいけなかったり、修正が入るので発表はもう少し後になります。
その会議が始まる前に情報館のテラスから外を眺めていると、白い花に朝食のため集まったチョウが見えました。
昨年から撮影したかった「ツマグロヒョウモン」のメスだと分かりました。
何故、撮影したかったかというと名前の由来を紹介するためです。
先日(6月15日)と昨年(10月14日)にアップしたオスの写真と見比べていただくと分かりますが、オスとメスでは翅の模様が違います。
名前はこのメスの翅の模様が由来になっています。
翅のつま先が黒いでしょ?
「つま先が黒いヒョウモンチョウ」から「褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)」となりました。
この1ネタのために必死でメスを探していました。
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ラミーカミキリ

2012-06-17 13:27:54 | 昆虫
今朝、雨が小降りになっている間に園内を巡回してきました。
その時に小さいのに目立つ昆虫を見つけました。
調べてみるとこれが分かりやすい、カミキリムシ科の「ラミーカミキリ」です。
日本種にはあるまじき名前ですな~。
「明治初期に中国から輸入されたラミーという植物にくっついて入ってきたらしい。」
「豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に朝鮮から九州に入ってきたらしい。」
「幕末から明治にかけて輸入されたラミーについてきたらしい。」
など時期はバラバラですが、外国から入ってきたものには間違いないようです。
また名前の由来は食草であるカラムシの一種“ラミー”である点は一致しました。
さらに調べていると、あるテレビ番組で「礼服を着たガチャピン虫」として紹介されたそうです。
なるほど、首から背中にかけての模様がそう見えなくもないな。w
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気象学習会2012

2012-06-16 17:11:14 | イベント
午前中、今年度の「気象学習会」を開催しました。
今年は「長崎大水害から30年」という副題をつけ、30年前に起こった水害について学びました。
梅雨入りした島原半島はあいにくの雨、大雨と洪水の警報が出ているなか、11名の方が参加して下さいました。
毎年開催している気象学習会ですが、その度に「自分の命は自分で守る」の言葉を噛みしめています。
日本は火山国ということもあって、水害だけでなく、20年前の噴火災害、あるいは昨年の大震災などあらゆる災害が起こることが想定されます。
突然、災害はあなたの身に降りかかってきます。
そんな時に「行政がどーだった」とか「誰々がこー言った」だの言っても誰も助けてくれません。
自分の頭で判断し、自分が行動を起こさなければ、危険なのは自分の身です。
“日頃から気にかけて”と言いたいところですが、日常になってしまうと慣れが生じます。
こんな時(水害から30年)だからこそ改めて振り返り、災害の恐ろしさを再認識しましょう。
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チョウ2種

2012-06-15 14:51:58 | 昆虫
気温も上がり、暖かくなってきたので草原性の大地である垂木台地にチョウが舞い始めました。
表紙は「ツマグロヒョウモン」ですね。
昨年10月14日に紹介済みです。
メスを紹介する前に再びオスを見つけてしまった。

こちらは「コミスジ」。
これも去年9月18日の記事にアップしています。
色々なことを教えてもらえるというのはいいですね。
今まで見えていなかったものが次々と目に飛び込んできます。
まだまだ勉強して、色んなことを知っていきたいと思います。
梅雨らしい雨が降る垂木台地よりお届けしました。
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