島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

キッコウハグマ

2018-10-31 13:35:14 | 植物
久しぶりに初登場の植物を紹介します。
先日、白雲の池に行った際に撮影してきました。
名前を「キッコウハグマ」と言います。
山地のやや乾いた木陰などに生える小形のキク科多年草です。
写真を撮影した時は「つる性の植物か?」とも思ったのですが、ちゃんとした草本類でした。
印象的な名前で覚えていたのですが、こんなに小さなものだとは思っていませんでした。
カギ状に先端が曲がった花弁が特徴的です。
名前の由来は、葉の形が亀の甲羅のようになっている事からですが、ハート形や卵形など実際は色々な形の葉っぱがあるらしい。w
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国立公園雲仙紅葉情報(第4号)と普賢岳紅葉登山会

2018-10-29 13:33:42 | 雲仙
昨日、「普賢岳新ルート紅葉登山会」を実施しました。
その報告と、紅葉情報(第4号)をお届けします。
まず観察会は、仁田峠循環道路が渋滞するのが分かっていたので、いつもより30分早い開始時間に設定していました。
時間が遅くなれば遅くなる程、渋滞はひどくなるので、出来るだけ早めに出発しました。
ところが仁田峠の駐車場まであと7,800mくらいで渋滞に捕まってしまい、そこからはバスを下車して仁田峠に向いました。

歩いて到着した仁田峠です。
すでに駐車場は満車状態、観光客もいっぱいです。
見上げたロープウェイもお客さんをたくさん乗せていました。
我々もトイレ休憩を済ませて、急いでロープウェイに乗り込みます。

ロープウェイの中から撮影した妙見岳の紅葉です。
シロドウダンの深紅の紅葉が美しいです。
妙見岳まで登ってしまえば後は急ぐ必要はありません。
ゆっくり歩いて普賢岳登山を楽しみます。
国見岳あたりまでは綺麗な紅葉を楽しめたのですが、鬼人谷に下っていくと、

あれ、落葉が目立ちますね。
鬼人谷は北風が強く吹き当たる場所なので、落葉が早いのかも知れません。
新ルートを通って立岩の峰まで行き、そこで昼食を摂りました。
30分ほどの昼食休憩後、普賢岳の山頂まで登りました。

立岩の峰で昼食を摂っている時は晴れたり曇ったりして、暖かかったり寒かったりしたのですが、ここにきて日が照り始めました。

普賢岳山頂からの眺めは、まだ紅葉を楽しめます。
ふと、仁田峠方向を振り返るとずらりと車の列が見えました。
「うわっ渋滞や。」
その時は分かりませんでしたが、お昼過ぎの段階で仁田峠循環道路は2時間の渋滞だったそうです。
山頂からの眺めを十分楽しんでから下山を開始しました。
もう少しで紅葉茶屋という所で、福岡からの登山団体とすれ違いになりました。
おそらく朝から福岡を出発し、仁田峠の渋滞に捕まって、ようやく昼頃になって出発できたのでしょう。
最後に残念だったのが、午後になってから日が照り始めた事です。
なぜなら午後から晴れると紅葉茶屋辺りから見える妙見岳の紅葉が逆光になって撮影出来なくなるからです。
下山しながら何枚か撮影にチャレンジしてみましたが、真っ黒な影しか写りませんでした。

紅葉情報(第4号)に関しては、
◯普賢岳・鬼人谷;色あせ始め ※ただし、普賢岳山頂からはまだ紅葉が楽しめます。
◯妙見岳・仁田峠;見頃 ※写真のようにシロドウダンの深紅の紅葉が楽しめます。
◯雲仙温泉街周辺;見頃
として発表しています。
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帰郷⑥〜五島市奈留町前島〜

2018-10-27 13:17:15 | 雑談・その他
以前の伊王島シリーズに続いて、今回の五島紀行にも珍しく同行者がいます。(伊王島とは別の人です。)
今シリーズのタイトルになっている「帰郷」ですが、そもそも誰にとっての里帰りかって事です。
私は長崎市の産婦人科生まれで、時津町育ちです。
父親が五島市奈留町前島の出身なのです。
少し時間を巻き戻しますが、前日は五島市福江で一泊しました。
翌朝フェリーに乗って奈留島へ移動し、そこから海上タクシーで前島に上陸しました。
奈留島ー前島間は以前は町営の“津和丸”という船が瀬渡ししていたのですが、人口減少による影響で数年前に廃止になりました。
代わって別の船が渡してくれますが、2便以外は完全な予約制です。

私の祖母が暮らしていた家です。
今はもう完全に廃屋です。
人が住まなくなった家はあっという間に寂れていくのですね。

すぐ近くの港です。
私が子供の頃はここにも漁船がずらりと並んでいました。
聞く所に寄ると島の人口はもう16,7人くらいだそうで、島から人がいなくなるのも時間の問題です。
そして、普段から職業柄、自然観察の目で見ているからか、子供の頃とは大きく違った変化を見つけました。
『フナムシがいない!』
子供の頃は踏みつぶさんばかりにうじゃうじゃといたフナムシが1匹たりとも見つかりません。
人が減って、食べる物がなくなった結果だと思われます。
人がいなくなった事で環境に変化を与えるとは新鮮な驚きでした。
この後奈留島へ戻り、フェリーで長崎まで帰ってきました。
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白雲の池の紅葉

2018-10-27 12:28:15 | Weblog
普賢岳や仁田峠の紅葉が見頃を迎えたので、白雲の池の紅葉はどうなっているのか確認に行ってきました。
ちなみに今現在(10月27日12時30分ごろ)仁田峠循環道路は、1時間30分の渋滞です。

白雲の池の紅葉は温泉街と同じく、始まってはいますが見頃までもうちょっとといったところです。
満車とまではいきませんが、こちらにもたくさんのお客さんが散策に来ています。
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帰郷⑤〜石田城跡〜

2018-10-26 13:01:19 | 観光・施設
福江港ターミナルに帰ってきました。
忘れないうちにお土産を買って、車の中に保管しておいて、今度は歩いて福江市内を観光して回ります。
歴史資料館などもあるので行ってみたのですが、入館料がかかるみたいです。
ガッツリ観光ならお金も出すのですが、そこまででもないし・・・。
はじめに行った資料館は料金2〜300円で良心的だったのですが、次の資料館が600円以上と高額の値段!
大人二人で千円以上するじゃないか!? ヤメヤメw
そんな感じで歩き回っていると、立派な石垣が見えてきました。(表紙写真)

ここは長崎県指定の史跡「石田城(福江城)跡」です。
「五島藩主五島氏は江戸時代初期、それまでの居城であった江川城を焼失して以来、久しく石田陣屋(石田城の前身)で過ごしていた。
 幕末になり、五島近海に外国船(いわゆる黒船)が出没し始めると、五島藩は幕府に築城願いを出したが、約半世紀の間築城許可が下りなかった。しかし幕府はついに嘉永二年(1849年)、「海岸防衛を厳重にせよ」と築城許可を下す。
 14年の歳月と工費2万両を使って、文久三年(1863年)に福江城は完成した。石田の浜にちなみ石田城と通称される。
 城郭は、東西160間(約291m)、周囲740間(約1346m)、本丸、二の丸、三の丸からなり、築城当時は三方を海で囲まれた海城であった。
 石垣は、いわゆる野面積みで自然石を積み上げている。海防目的で築城された城らしく、各郭の要所には石火矢台場が設けられている。
 表門と裏門には櫓門が建てられていたが、今はその礎石だけが残っている。
 かつては、城の石垣は外海に面し、波が打ち寄せ、潮風に吹かれる松が風情をそえていた。」(現地解説板より)
ちなみに日本で最後に築城されたお城らしい。
今現在、敷地内には五島高校が建っています。
橋のもとに歴代の五島藩主の名前が記されていたのですが、初代は「宇久」姓!
途中で五島家に姓を改めていますが、改姓されていなければ五島ではなく宇久島だったのか!?
石田城跡から南西方向にさらに歩くと、

武家屋敷通りに出ます。
お城と武家屋敷って島原の城下と似たようなつくりになっていますね。
本当ならば、この武家屋敷通りを歩いて行った先にある「山本二三美術館」(今年7月開館した)を見学したかったのですが、連れが「歩き疲れた」と言い出したために散策はここで断念。
フェリーターミナルに引き返し、車に乗って今晩の宿に移動しました。
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国立公園雲仙紅葉情報(第3号)

2018-10-24 12:57:20 | Weblog
遅くなりましたが、国立公園雲仙の紅葉情報(第3号)が出ています。
それによると、仁田峠より上は「見頃」になっています。
雲仙温泉街でも「一部見頃」になっています。
昨年、一昨年が遅かっただけにやけに紅葉が早く感じられると思いますが、丁度10月下旬に見頃を迎えている事から「例年並み」と言えます。
台風の強風や塩害が心配されましたが、それよりも気温が急に冷え込んだ事が良い発色に繋がっているようです。
台風後に晴天が続いた事も好転した理由だと思います。
山の上では11月の上旬まで、温泉街近辺で11月中旬ごろまで見頃が続くと思われますが、なにぶん天候に左右される事なので、早めのご来仙をお薦めします。
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帰郷④〜五島のシンボル〜

2018-10-24 12:44:23 | 観光・施設
今回の私の一番の目的である「鐙瀬ビジターセンター」に寄れたので、私としてはもう満足です。
予定にはありませんでしたが、前回のブログの最後に紹介した「鬼岳」に立ち寄る事にしました。(表紙写真)
「鬼岳」は五島のシンボルです。
「標高315m、全面が芝生に覆われ、その名とは裏腹に美しい流線型を描く火山です。
 尾根伝いのトレッキングでは眼下に福江の市街地や遠くは上五島などが望めます。
 また晩夏にはコオニユリ、秋にはリンドウなどの植物にも出会えます。」(観光HPより)
確か春先には五島特有の凧「バラモン凧」を揚げる大会も開かれたと思います。
五島に住む人たちにとっては馴染み深い場所です。(稲佐山は知らんでも鬼岳は知っているだろう。w)

近くにはお土産屋さんと天文台がありました。
天文台は午後6時からの開館で、要予約になっていました。
お土産屋さんにも立ち寄りましたが、フェリーターミナルの方が品揃えが良かったようなので、ここではパス。
喉が渇いたので飲み物だけ買って帰りました。
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帰郷③〜鐙瀬溶岩海岸〜

2018-10-23 12:45:40 | 観光・施設
一旦、海べたまで降りたのですが、連続して襲来した台風の影響でしょうか漂着ゴミで非常に荒れていました。
表紙の写真はうまくゴミが入らないように撮影したものです。
周辺を見渡してみると展望台を見つけました。

展望台から見た「鐙瀬溶岩海岸」です。
やはり五島の海は美しい!
「鬼岳火山から流出した溶岩に、海が覆って出来た海岸で、約7kmにわたって広がります。
 ここは年中温暖で、亜熱帯植物が繁殖し、情熱的な花木が咲き乱れ美しい景観を呈しています。
 永正四年(1507年)16代領主囲公が妹婿玉浦納の反逆にあい、馬で逃れたがこの地で鐙が切れ、漁船で黒島に落ち延びたが、反逆党が追ってきたため自刃されました。
 以来この地を鐙瀬と呼ぶようになったと伝えられています。」(観光HPより)
展望台から後ろを振り返ると、

鬼岳が見えました。
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帰郷②〜鐙瀬ビジターセンター〜

2018-10-21 12:44:29 | 観光・施設
約3時間後、福江港に到着しました。
とりあえず宿とセットで予約したレンタカーを借りる手続きをします。
五島ではエコに関する事業が推進されていて、レンタカーも電気自動車が多いのですが、今回はガソリン車です。(なぜにw)
すぐに出発するにはお昼に近かったので、まずは腹ごしらえ。
ターミナルの2階にあった地元民も来るような食堂でお昼をいただきました。(味はまずまずw)
レンタカーを走らせる事15分、今日一番の目的地「鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンター」に着きました。(表紙写真)
暫く館内を見学。
「五島の景観・地質・動植物などの自然情報を、音と映像とパネルなどで分かりやすく紹介しています。」
ふむ、紹介文どおりですね。
昔ながらのビジターセンターって感じで、五島の環境を表現した模型、動植物のジオラマなどが目を引きました。
剥製なんかも飾ってありましたが、手入れが大変なんだよなぁ〜。
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帰郷1.5〜出港〜

2018-10-20 13:00:19 | 雑談・その他
いよいよ出港時間が近づいて来たので船に乗り込みます。
数年前からTV番組「笑神様」で鉄道Big4など鉄道マニアのお話が取り上げられたりしていますが、私的には船にもそういうものがあって良いと思います。
私的にはこのポジションが「大人のかぶりつき」的な場所です。
船は何と言っても“出港”と“着岸”が一番の見所だと思います。
この場所で出港&出港作業をする船員を見届けます。
ちなみに船首が持ち上がった状態で、車やトラックなどを船内に格納します。
出港の際にはこの船首が閉じるようになっています。
以前の古い型の船は船首部分が観音開きになっていました。(時代は変わったなぁ〜w)

長崎港は長い鶴の首を模して「鶴の港」と呼ばれることもあります。
目の前に見える「女神大橋」の下をくぐって、港から外洋へ出て行くのです。

ちなみに下から見上げた女神大橋の底部分。w
船に乗ってこそ見られる部分です。

女神大橋の下をくぐって出て行くと、先日まで報告していた伊王島が見えてきました。
左側に見えているのが長崎市内と伊王島を結ぶ「伊王島大橋」ですね。
これから3時間弱の航海です。
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