島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ユスラウメ

2011-06-30 13:53:01 | 植物
みなさんは「いくり」をご存知ですか?
私は見るのも聞くのも、ましてや食べたのも初めてでした。
世の中にはこんな食べ物もあるんだと感心してしまいました。
見た目には大きいプチトマト、食べてみると大きいサクランボが私の初体験の感想です。
「いくり」とは、どうやらこちらの方言名のようで、ネット検索でもヒットしません。(居酒屋がヒットしたw)
調べてみると、語源は「いくりにん(郁李仁)」で「さんおうとう(山梅桃)」のことらしい。
山梅桃は「ユスラウメ」の別名であることが分かった。
「ユスラウメ」は、バラ科サクラ属の落葉低木です。
中国北部の原産で、日本でも江戸時代の初期には栽培されていたようです。
果実は6月の今頃赤く熟し、食べられます。
ジャムにしている人もいるようです。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加津佐セミナリヨ・コレジヨ跡

2011-06-29 13:23:17 | 歴史・史跡
撮影した後で分かったことだが、この写真の場所が実際の跡ではないらしい。
加津佐町内をウロウロ、ウロウロ・・・、どんどん楽しくなってくる。
きつい上り坂を登ってみるとまたもや新しい発見が!
加津佐の「セミナリヨ・コレジヨ跡」です。
セミナリヨは、5月6日記事「有家セミナリヨ跡」で解説しましたが、「コレジヨ」とは?
「コレジヨ」とは、聖職者育成のための高等神学校のことです。
セミナリヨが小学から高校くらいに対して、コレジヨは大学にあたるようです。
文頭に書いたように場所ははっきりしておらず、この天辺(地名)あたりだったと推測されています。
それは、跡地推定が個人に任され、統一見解がないための混乱からきているそうです。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマボウシと平成新山

2011-06-26 13:14:07 | 植物
台風5号の接近で、垂木台地はものすごい強風が吹き荒れています。
12時の時点で島原市は強風域圏内からは外れたものの、大雨・洪水・雷・強風などの諸注意報が出されています。
写真は昨日の朝、まだ晴れ間が見えていた時間に撮影しました。
垂木台地近辺では少し時期が過ぎ始めましたが、「ヤマボウシ」です。
何故か今年は「ハナミズキですか?」とよく聞かれます。(何故だろう?)
そこでハナミズキとヤマボウシの違いを調べてみました。
ハナミズキもヤマボウシも同じミズキ科の落葉小高木です。
花期が、ハナミズキの方が若干早く4~5月、ヤマボウシは6~7月です。
原産地も違っており、ハナミズキはアメリカ、ヤマボウシは日本です。
また、一番分かり易い見分け方として、特徴的な白い花弁に見える総苞片を見る方法があります。
ハナミズキの総苞片は先端が窪んでいます。
一方、ヤマボウシの先端は尖っています。
これはもう一目見て判別が出来ますね。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

円通寺門礎石

2011-06-25 13:23:08 | 歴史・史跡
昨日とほぼ同じアングルの写真ですが、今日は左に注目して下さい。
長崎県指定文化財「円通寺門礎石」です。
はい、左に建っている石柱のさらに足元にある石が“それ”です。
史跡や文化財というのは、見た目ではその価値が分からないものですなあ~。
どっかのお宅にあるただの苔むした庭石にしか見えません。(失礼)
円通寺の門柱を建てる際に据えられた礎石と推定されています。
玄武岩の自然石を使って、中央部分には柱を据えるための突起を粗く削り出しています。
これによって当時の円通寺の壮大さが想像できます。
一昨日から3日続けて円通寺関連の史跡をご紹介しましたが、この3つは同じ場所にあります。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大梅の塔

2011-06-24 13:29:50 | 歴史・史跡
右の祠の中にあるのが、長崎県指定文化財の「大梅(たいばい)の塔」です。
正式には「勤皇大智禅師(きんのうだいちぜんじ)大梅の塔」と言います。
禅師が亡くなり、その遺骨を分かち、禅師が開創に携わった四寺の塔に納めた際、大梅の塔と名付けられたようです。
塔の高さは約1.4m、塔身(とうしん)、蓮弁石座(れんべんせきざ)、柱竿(はしらざお)、請花(うけばな)、礎石(そせき)の五段から構成されます。
塔身には「当寺開山大智和尚」、台座には「南流正平二十一丙年十二月十日得寿七十七歳於当山示寂」などの文字が刻まれており、正平二十一年(1366年)77歳にこの地で亡くなったことが分かります。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水月山円通寺跡

2011-06-23 13:44:04 | 歴史・史跡
ここらあたりはまったく勉強していないので、さっぱり分かりません。
解説をそのまま書きますが、質問等なしの方向でお願いします。
大智禅師(1290~1366)は、曹洞宗の開祖である道元禅師の法灯(ほうとう;「仏法がこの世の闇を照らすさま」、「最高位の僧」などの意。)を継ぐ、第六代の祖と伝えられる名僧である。
肥後に生まれ、加賀の大乗寺などで修業した後、25歳で元(げん)に渡り、十余年の歳月を経て帰国する。
以来、加賀の祇陀寺(ぎだじ)、菊池の聖護寺(しょうごじ)、玉名の広福寺などを開山した後、正平八年(1353年)有馬澄世の招きにより加津佐へ赴き、水月山円通寺を開山したとされます。
当時は南北朝の争乱期にあたり、菊池氏が南朝方として足利幕府と熾烈な争いを行っていました。
当時、有馬氏は菊池氏と行動を共にしていた関係から、有馬氏祖先の菩提を弔うため創建された水月庵に招かれたようです。
大智禅師がどのように人々に教化(きょうげ;人を教え導き、道徳的・思想的な影響を与えて望ましい方向に進ませること。)したか、詳しく伝わっていませんが、加津佐の風光をとても好んだと言われています。
水月山円通寺は大きな山門や諸堂よりなる寺院であったようですが、大智禅師の没後から200年余りの後、有馬氏がキリスト教に改宗したことから寺は廃れました。
う~む、書きながら何度も読み返したが、やっぱり分からん。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上空は夏空

2011-06-22 13:13:54 | Weblog
本日の、というか今の平成新山です。
朝方雨が降り、霧もかかっていたので見えなかったのですが、今外に出てみると姿を現していました。
何日ぶりの撮影でしょうか。
前回ブログにアップしたのが10日なので、約2週間ぶりですね。
その時もほんの一瞬だけでしたから、梅雨入り以降ほとんどお山の姿は見えませんでした。
山頂周辺には相変わらず雲がありますが、少し視線を移動すると、

青空です。
雨雲の上はすでに夏色をしています。
雨雲の合間にこう夏空が見えると、梅雨もそろそろ終わりの時期なのですが、まだ6月後半です。
まだ梅雨はつづくよな?
おかしな天気が続きます。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忠霊塔

2011-06-19 13:07:22 | 南島原
一昨日の表紙に使用した長~い階段を登りあがると、天辺にはこの「忠霊塔」が建っていました。
終戦前の昭和19年5月に竣工されました。
建立には大戦犠牲者の鎮魂と、町民(1385名)の労力奉仕には戦意高揚の意図もあったと思われます。
平成14年時には、陸海空軍人・軍属学徒・徴用工・原爆被爆者など676柱が祀られています。
他にも加津佐町内には「忠魂碑」や「戦没者碑」などが数ヶ所にあります。
折りを見て、そういった所も回らなければ。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気象学習会~自然災害を学ぶ~

2011-06-18 14:21:38 | イベント
本日午前、「気象学習会~自然災害を学ぶ~」を実施しました。
今回は3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震のお話しを伺う目的もあったため、“自然災害”と幅を持たせたサブタイトルをつけました。
最初の1時間に東北の地震について学び、後半1時間で気象災害について学びました。
地震も恐ろしいですが、それに伴う津波も恐ろしいものですね。
当時日本全国に出された津波警報・注意報にも納得がいきました。
長崎では津波での被害はなかったものの、潮位のグラフを見ると数時間で波が押し引きしているのが分かりました。
「災害は忘れた頃にやって来る」と言います。
しかし、災害はいつ何時起きても不思議ではありません。
つまり忘れずに常に備えていれば回避できる、ということの裏返しの言葉ではないでしょうか。
自分や家族の命を守るのは、他の誰でもなく、私たち自身です。
正しい知識を身につけ、自分の命は自分で守りましょう。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウロウロ魂

2011-06-17 13:28:56 | 雑談・その他
なんだ!?この長い階段は!
こうなってくると心の中の「ウロウロ魂」に火がついてくる。
予定ではお昼までに島原に戻ってお昼を食べたいのだが・・・。

おお!ええ~感じの古民家やん。
何!?公民館?
オシャレな公民館やな~。

昨日早速十八社について聞いてみた。
ご本人も確認に行ったらしいが、確認できたのは16らしい。
時代を経るとともに地名も神社の名前も変わったらしく、今となっては特定は困難だそうだ。
以下に16社を記しておくが、旧村名の表記である。
三会村、大野村、東空閑村、湯江村、多比良村、土黒村、神代東村、西郷村、山田村、愛津村、伊佐早村、千々石村、小浜村、加津佐村、北有馬村、有田村。
上記以外にあと2社。誰か情報をお持ちの方はご一報下さい。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする