島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

タブノキ(実)

2007-06-30 09:47:43 | 植物
園内の草刈り作業で、普段は立ち入らない事務所の裏側に分け入ってきました。
赤い柄に完熟した黒い実と未熟の緑色の実をつけた大木を見つけました。
「タブノキ」です。
図鑑によると「暖地の沿岸地に多い」とありますが、“垂木台地は沿岸地?”と疑問を持ってしまいました。
それほど島原の地形が海から山への変化が急激だということでしょうか。
実際、昨年の台風では強風で折られた木よりも風に乗って運ばれた海の塩で塩害を受けた樹木がたくさんありました。
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ウグイス

2007-06-28 11:14:01 | 野鳥
「ホーホケキョ」という繁殖期のオスの鳴き声は有名です。
「ケキョケキョケキョ・・・」と鳴く、一般に『ウグイスの谷渡り』と言われる警戒音も聞いたことがあるのではないでしょうか。
垂木台地でも2月に初鳴きを聞いてからずっと鳴き声を聞くことのできる野鳥です。
全国の山地から低地にまで生息する留鳥なので、皆様のまわりでも囀っているのではないでしょうか?
けれども、声はすれども姿は見えず。
これほど身近な野鳥にも関わらず、姿を見る機会ってないですよね。
ウグイス色と言われる色は、ウグイスではなくメジロの色に近く、ウグイスはもっと地味な色をしています。
また薮の中や木の下枝などの葉が生い茂る中にいるので、探すのも大変です。
今日、撮影した時も声を頼りに目を皿のようにしてようやく見つけました。
写真の中央にいるのが分かりますか?
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エゴノキ4

2007-06-27 14:09:02 | 植物
お待たせしました。
エゴノキが実りました。
土砂降りの雨や霧の日が多かったせいか、ここまで膨らむのに時間がかかってしまいました。
果皮(実の皮)には麻痺効果のあるエゴサポニンが含まれていて、昔はすりつぶして、魚取りに使っていました。
今ではこのような漁法は珍しくなってしまいましたね。
春の花たちが実になりだし、今度は夏の植物たちが花開く準備をしています。
眉山の麓ではすでにネムノキが咲いています。
垂木台地のネムノキもそろそろ咲くかと思うと非常に楽しみです。
開花したらアップしますので、お待ちください。
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イシガケチョウ

2007-06-25 18:19:55 | 昆虫
今朝一番のお客様は写真のイシガケチョウ様でした。
朝の光が窓から差し込み、少し逆光気味ですがそれがまた特徴的な翅(はね)を美しく見せていました。
名前の由来は、この一見ボロボロの翅が「石崖」に似ていることからつきましたが、石崖というよりは「石垣(いしがき)」に似ていますね。
別名はイシガキチョウです。
見た目壊れかけの翅に思えるのですが、この翅でしばらく園内を優雅に舞っていました。
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霧の中の垂木台地、雲の中の平成新山

2007-06-24 11:32:11 | 気象
雲と霧はなにが違うのか?
基本的には一緒のものです。
ただ自分を中心として考えた時の呼び方が違うとのこと。
例えば、あなたが山などで白い気体に周囲をつつまれた時、それはあなたにとっては「霧」ですが、麓から山を見ている人にとってはそれは「雲」です。(つまりあなたは「雲の中の人」)
となると、今日のタイトルも微妙に違ってきますね。
「垂木台地は霧に覆われ、平成新山には雲がかかっています。」という意味のタイトルですが、島原の人たちから見れば「垂木台地も平成新山も雲の中」ですね。
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セッカ

2007-06-23 15:26:18 | 野鳥
やっと姿を確認することができました。
以前から鳴き声が聞こえ、いることは間違いないと確信していたのですが、なかなかその姿をとらえることができず、別の鳥が鳴きマネをしているんじゃなかろうかと疑心暗鬼をかきたてられていました。
撮影できて一安心、これで「垂木台地にはセッカがいる」と胸をはって言えます。
セッカは本州以南に生息するウグイス科の留鳥です。
垂木台地や河原・水田など背の低いイネ科植物の草原に主に生息し、草むらの中をすばやく移動して葉にいる昆虫を捕食しています。
茎に足を広げて縦にとまるポーズは、セッカやヨシキリ類の特徴です。
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稲生岳のヤマボウシ

2007-06-21 10:28:27 | 植物
これまで文章では紹介してきました「稲生岳のヤマボウシ」です。
左下に見える建物は県の山小屋です。一軒家くらいの大きさがあるので、距離と大きさが分かると思います。
肉眼で見ると結構近くに感じていたのですが、レンズを通してみると案外遠いことが分かりました。
ヤマボウシは6月の梅雨時に咲くミズキ科の落葉高木です。
花のように見える白い部分は総苞片(そうほうへん)と呼ばれる萼(がく)で、花は4つの総苞片の真ん中に多数球状に集まって咲いています。
秋になると実が赤く熟し、甘くてとても美味しいです。
しかし、園芸種は水分が乏しくスカスカで美味しいとは言えませんでした。(食した経験より)
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シモツケ

2007-06-18 17:45:49 | 植物
本日の垂木台地は午前中までは曇りだったのですが、お昼頃より雷が鳴り出し、午後には雨が降り出しました。
稲生岳に見えるヤマボウシは充分な水分を吸って、一斉に開きました。
数は多くないですが、緑の中にポツポツと白いヤマボウシが見える姿も情緒があります。
さて、こちらも数は多くないですが緑の中に美しいピンクの花を咲かせています。
「シモツケ」です。
1つ1つの花は4~6ミリと大変小さいのですが、こうして集まるとキレイですね。
少し見つけるのが遅かったようで、花が所々散ってしまっていたのが残念です。
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ヒルガオ

2007-06-17 14:45:09 | 植物
日中に花開くので、「ヒルガオ」の名前がついた植物です。
日当たりの良い野原や道ばたに普通に生えるつる性の多年草ですが、まさか垂木台地に咲いているとは思いませんでした。
この写真には写っていませんが、花筒と萼を包み込むように苞葉があるのがヒルガオ科の特徴です。
似たものにコヒルガオがありますが、これも花柄の上部に縮れたヒレの有無で区別できます(ヒレがないのがヒルガオです)。
ヒルガオやアサガオを見ると小学生の時に夏休みの宿題で出された「アサガオの観察日記」を思い出すのは、私だけではないハズです。
それは、種ができた嬉しい思い出でしょうか?それとも枯らしてしまった苦い思い出でしょうか?
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気象学習会

2007-06-16 14:02:10 | イベント
気象学習会~集中豪雨・台風・竜巻に備える~を実施しました。
気象の基礎から雷発生時の注意事項、集中豪雨になる時の気象条件など日常で役立つ知識を教わりました。
また、長崎大水害の時の貴重な映像を見せていただき、当時のことを思い出された方もいたようです。
参加者の方たちは非常に熱心に聞き入り、最後は熱のこもった質問コーナーとなりました。
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