大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

人間力の低下(土井卓美)

2012年02月09日 09時53分13秒 | Weblog

人気ブログランキングへ←クリック

今朝のNHK「おはよう日本」でスマートフォンのGPS利用による「宝探し」や「地上絵描き」の遊び方を紹介していました。
実に素晴らしい機能で、大の大人達が楽しそうに遊んでいました。
しかしいまいちしっくりしない感情にもかられました。
本来遊びとは自分の頭を使って一所懸命に考えて判断し、体力、知力を使い切って目的を達成し、快い疲労感と達成感を味わうところに醍醐味があると思うのですが、全く忠実に「キカイ」の指示するままに行動して、出来上がった成果に満足するということへの違和感とでもいえましょうか。

このことは今朝の例に限らず常に気になっていることです。
世の中便利になり過ぎて、あまり労力を使わなくて目的が達成されるので、元々人間が持っていて磨けば光る資質そのものが退化してきているのではなかと心配されます。
その端的な表れが殺人やその他の犯罪が殆ど罪の意識もなく、平然と行われることが増えてきていることです。
人間の思考力、判断力は努力の積み重ねによって養われていくものだと思うのですが、現在の社会はそれを助長するどころか、阻止する方向へ進んでいるような気もします。
早い話が本を読まずにテレビを見る、聞いたり確かめたりせずにパソコンで検索する、地図で確認せずにカーナビで目的地に行く、その他これに類するようなことが自然に行われています。

それはそれで仕方がないというか、世の中便利になって豊かになることはいいことには違いなく、この傾向は益々強まると思われますが、何事も行き過ぎ、やり過ぎには問題も出てきます。
せめて個人的には出来る範囲で体力の維持、判断力の低下防止にささやかな努力は続けたいものだと思っています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿