窓ガラスを通して午後の太陽が降り注ぎポカポカと真に結構な小春の陽気ですが、それも部屋の中だけのことで、外は朝からの冷たい風が益々強くなって吹き続け、外に出ると身が竦む程です。
この「小春」とは「小六月」ともいい陰暦十月の異称ともなっています。
よくいう「小春日和」はこの時期の春のように晴れた日のことですが、小春または小春日というだけで日和の意味も含むことはよくあります。
陰暦十月は感覚的には新暦の十一月半ば過ぎからに当るといわれているので、正に今頃からが「小春」の時期になってきているとみていいと思います。
それは初冬というより冬の気配がはっきりしてくる頃の季節感だといわれているので、その意味でも今日の屋外の寒さはぴったり「小春」に適合しています。
「小春」の言葉としての歴史も古く中国の書物にも見られ、我国では十四世紀に書かれた吉田兼好の「徒然草」の中に「十月は小春の天気」という一節があるとものゝ本に書かれています。
最近はギリシャやイタリアの経済破綻懸念から世界恐慌の前触れなどとも言われ、世界的に不況感が深まって来ているような感じもしています。
今日の日経平均株価も大震災直後の安値を下回り、今年の最安値を更新しているようです。
せめて心の中だけでも小春の暖かな感覚が感じられる日の多いことを願う今日この頃です。
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