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奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき 猿丸太夫(古今集)
秋も闌(た)けて各地の特に京都の紅葉は今丁度見頃を迎えているようです。
昨日、今日と二日続きの雨で珍しく一日中家に居る日が続き、身の回りや読めずに重ねていた新聞、未整理の書類が少しは片付きました。
本来ならゆっくりと何処かへ出掛けるか静かに読書に浸っているかしたいところですがなかなかそうも行かず暮れに向かって心身の落ち着きが得られません。
やることが多いというより、やり方が鈍くなっているのと根をつめてやり切れないようになったのが原因だと分っていてもそれが克服できません。
せめてもと少時を古歌に託して一息入れてみたくなりました。
見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋(とまや)の秋の夕暮 定家
さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮 寂蓮
心なき身にもあはれは知られけり鴫(しぎ)立つ沢の秋の夕暮 西行
良く知られた新古今秋の三夕(さんせき)です。今も昔も人々の秋への思いは変わらないようです。
以下はガタッと落ちますが丁度4年前第7回同期会が宮島であった時のことを思い出して詠んだ拙作です。(「し」の4音でリズムを整えました)
無視の鹿寄り来る鹿や厳島(「NHK俳句」12月号・小澤 實選)
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