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不思議な果物無花果(土井卓美)

2012年10月23日 10時44分12秒 | Weblog

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今年よく採れた無花果も後数個で今シーズンを終わります。
無花果も柿と同じで新芽の伸びた枝に実をつけるので、残す幹と数本の枝を除いた多くの枝は切り落としました。
無花果はブドウ、ザクロと並んで世界中で最も古くからある果物の一つだそうですが、我国に入って来たのは葉の三裂状のものが江戸時代、五裂状のものが明治以降ということで、世界に比べるとその歴史は意外と新しいことが分かります。

普通の果物は花が咲いてその後に実が出来るのに無花果は花が咲かずに直接実がなるので、「種」の保存も含めて多くの人が不思議に思います。
実際には実に見える花軸の肥大した花嚢が段々大きくなりその中に雄花と雌花をつけ、生息している「イチジクコバチ」が受粉を媒介するのだそうです。

育ててみて不思議なのは一つの枝に沢山ついた実が根元に近い方から段々熟していくのではなく、その内の一つか二つが急に大きくなり色付いて食べ頃になるのです。

去年は頭の先が割れてそこに蟻が来て困ったので、今年は幹の周りに蟻退治の粉剤を撒いたら蟻も来ず、頭頂も割れずに熟しました。
よく採れたのであちこちに配りましたが「大好物」といって大喜びされるのは全て女性でした。
男性はそれ程でもないようで、私も一つか二つは食べますがそれも剥くのが面倒くさく積極的に食べたいとは思いません。
男女間でこれだけ好みに差のあるのも無花果の不思議の一つかも知れません。


葉が五裂で明治以降に入って来たものです。


新種蜜柑の「はるみ」も苗を植えて五年目にしてようやく一人前に実をつけました。