事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「二〇〇二年のスロウ・ボート」 古川日出男 文春文庫

2011-01-29 | 本と雑誌

416767974409lzzzzzzz ひょっとしたらわたしが一番好きな村上春樹作品である「中国行きのスロウ・ボート」のリミックス!しかもミキサーは古川!

やっぱり読んでよかった。すばらしい作品だった。こんな形で文学にもリミックス、リメイク、カバーが確かにあっていい。オリジナルのフレーズがみごとにサンプリングされている。

元ネタとは逆に、主人公の性格がどんどん見えなくなっていくあたり、これはこれでいい感じ。失われ、損なわれたはずの三人の恋人たちが……いやー、こういうエンディングもあっていいんじゃないっすか本家も。

次は「二〇一一年の炭鉱の悲劇」をお願いします。どうかひとつ。

コメント
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