事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「バブルへGo!!」(ホイチョイ・プロダクションズ製作)

2008-11-04 | 事務職員部報

Hoychoy01 馬場康夫監督 阿部寛、広末涼子主演

「プラザ合意にはじまり土地の総量規制におわった」といわれるバブル景気に、考えてみれば公務員はたいして恩恵をこうむっていない。賃上げ率も(物価の動向もあるわけだけど)その前の不景気な時代の方がずっと高かったし。だから“業界”の人間がドンペリのピンクを一気のみしているときに、わたしのような地方公務員は千円以下に値下がりしたジョニ赤をなめていたのだ。あ、これもプラザ合意による円高のおかげか。

 この映画は、その泡の時代にとどめをさした総量規制をやめさせるために、なんとタイムトラベルするというお気楽な映画。さんざん大騒ぎして、しかし最後は家族の物語に帰結させるあたりまで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」そのまんまである(脚本は「踊る大捜査線」の君塚良一)。

 バブル期がいかに異様な時代だったかのギャグはさすがバブル専門職のホイチョイ。伝説の深夜番組「TVブックメーカー」や「カノッサの屈辱」のノリは健在。若い人にはFMの「アヴァンティ」の方がなじみ深いかな。ジェイクさんはもういないけど。

 ところで、バブリーなライフスタイルで笑わせてくれる大蔵官僚役の阿部寛は大熱演。でも公務員のくせしてお前その金はどこから出たんだーっ!

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内示

2008-11-04 | 事務職員部報

Yamagatamap 恒例、事務職員部報の07年3月13日号です。季違いでもうしわけない。

この季節、事務職員はあらゆる会計の決算や卒業式準備、就学援助事務などに忙殺されます。このうえ自分が異動することになったら?と心のどこかに不安(あるいは期待かも)をかかえながら。

山形県の場合、人事異動の内示は3月18日~24日のいずれかの時点で(県議会の都合によると考えられている)内示されることが多い。付随して事前相談を3月10日までに、とウチの組合は要求し、書記長たちは、あふれるほどの組合員からの要望と情報に押しつぶされそうになりながら走りまわっています。彼らの携帯使用料がはねあがるのもこの季節なのです。

さて、履歴書につづいて『わたしたちが当然と思っていることって、はたして他の県ではどうなんだ』シリーズ(長い)の一環として、北海道・東北の人事異動の状況を紹介しましょう。例によって直接その県の事務職員部長たちに取材した結果です。

まず、内示前にどの程度“異動の感触”がつかめるか。
北海道……非公式の打診あり
青森………管理職から「異動あるかも」と告げられることが多い。
秋田………3月のアタマに情報が入ることがある。

それでは肝心の“内示”はいつ行われるか。
北海道……3月15日
青森………3月23日ごろ
岩手………前は3月10日ごろだったが、今は遅れ気味で3月15日
秋田………3月19、20日の終業式ごろ
宮城………行政は3月10日、教員はちょっと遅れて3月13日前後
福島………3月8日

 ね?そこそこで違うものでしょう。どうやら北東北三県はいろいろな部分が統一されつつあるのですが、それでもこれだけの違いがあります。全国を見わたせば、異動日の一ヶ月前の内示というところもあるぐらいです。

※人事については宮城がとにかく変わっている。前は赴任日以降も『着任期間』として旧所属で5日ごろまで勤務することが通常だったとか。今は通勤などの手当との整合性がとれないと廃止。ちなみに、政令指定都市である仙台との異動はいちいち『退職』扱いになってしまう。

でも、もっと大きな問題があります。それは

【人事異動がどの段階で新聞に載るか】
各県の状況を見てみると

青森………内示の二日後
岩手………ほぼ一週間後の3月21~22日
秋田………3、4日後の3月23、24日ごろ
宮城………ほぼ10日後の3月24日ごろ
福島………終業式の翌日。

 当たり前の話ですが、山形のように内示の翌日か、ヘタをすると当日の夕刊で新聞発表されてしまうところなんてどこにもありません。いったいこれのどこが“内示”なんだ!

こんな野蛮な風習が生まれた背景を考えてみましょう。
たとえば山○新聞は3月中旬に入ると一面で【○形新聞は、××日に行われる教職員異動内示の内容を詳しくお届けする予定です】と宣伝するのが常になっています。異動内示の日程が正式に現場に下りてくる前に。おまけに【○○高の校長は××か△△に落ち着く模様】なんて憶測記事が、誰が誰に向かってコメントしているのか知らないけれど毎年恒例のように載っていて、しかもこれがよく当たる(笑)。

この、マスコミと“山形県”の蜜月はいったい何でしょう。もう県民や県職員自身もそんなもんかなと慣らされてしまっていますが、異動内容は異動日に報ぜられるのが当然ではないでしょうか。その後いろいろと変更もありうる異動内示を、ここまでデカデカと報ぜられたのでは「もう何を言っても虚しいだけ」という気分になってしまいます。いくらミスがあっても訂正記事が出たという話も聞かないし。だいたい、都会ではこんな報道ありませんよ。要するに、野蛮である以上に田舎臭い風習なのです。

※個人情報云々の理屈で報道を止めるのはむずかしいかもしれない。わたしたちは公(おおやけ)の存在だから高校の合格発表と同レベルではくくれないだろうし。
でも、腹にすえかねたので支部長時代に某新聞の記者に文句を言ったら「いやー読者ニーズがすごくってぇ!」と明るく返されてしまった。

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イーストウッド三昧~ダーティハリー

2008-11-04 | 芸能ネタ

Enfocer 「荒野のストレンジャー」はこちら

「ダーティハリー2」Magnam Force(‘72)
「ダーティハリー3」The Enforcer(‘76)
「ダーティハリー4」Sudden Impact(’84)
「ダーティハリー5」The Dead Pool(’88)

 あの大傑作の続篇にしては、みんな出来が悪いと断言する。

「2」はジョン・ミリアスとマイケル・チミノという、年季の入った映画ファンが狂喜するメンツが脚本を書いていて、脇役にデビッド・ソウル(「スタスキー&ハッチ」のハッチの方。歌手としても有名)までそろえてこのレベルか。

「3」ではなぜ相棒のタイン・デイリーを殺さなければならなかったのかわからず、テロリスト役はすべてミスキャスト。若くて余裕たっぷりのハリーはこれが最後。

「4」はシリーズ唯一のイーストウッド監督作。当時の愛人ソンドラ・ロックのために作られたかのような映画。ロバート・サーティーズの撮影、ラロ・シフリンの音楽と、いつものメンバーがそろえられているが、これってダーティハリーシリーズでなくてもよかったんじゃないの?

救いは「5」。リーアム・ニーソン、ジム・キャリー、ガンズン・ローゼズなど、今思えばすごい豪華キャストで悪くない。相棒の中国人もよかった。あら?こんなひねりのない終わり方でいいの?とは思ったけれど。

イーストウッドの髪の毛の量でどのハリーだかわかります☆☆☆★

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