事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

県教組PART2

2008-11-14 | 事務職員部報

Manbo01bw 県教組シリーズ第二弾。第一弾はこちら

県教組事務職員部の06年度の活動は、前号でもお伝えした昇格基準の引き下げにふりまわされた一年でした。全国的に見ても

・かつて国6級に到達していたものの、5級止まりとなった県(山形がこれに該当します)

・国4級止まりの提起がなされた県

・到達級に変更はなくても、任用要件がきびしくなった県

と、形はさまざまでも事務職員という職にたいする賃金状況は確実にきびしくなっています。
 現給保障がなされているのだからあまり関係ない、と考えるのはしかし早計というものです。なぜなら、日教組事務職員部の見解にある……

「その職種の最高到達級がどれだけなのかによって職全体としての評価が定まる」

「上位の級を確保するということは、すなわち全員の給与水準を確保することになる」

Bv02cw ……これが事実だからです。ですから、県教組事務職員部としても、6級格付をふたたび取りもどすことに全力をつくします。この部分に関係すると思われるのが、あまりにもあっさりと衆議院を通過してしまった教育関連三法案。そのなかの学校教育法改正案のなかに

・「副校長」
・「主幹教諭」
・「指導教諭」

を学校に設置“できる”とする部分があるのをご存じでしょうか。特に主幹については職域の関係で注意が必要なのですが、これらの動きのあとに、学校教育法そのものへの規定ではないながらも

・「事務長

の導入が見込まれているのです。
Photo この件については3月27日に日本教育会館で行われた日教組事務職員部長会議で(共同実施もからんで)激論がたたかわされました。みなさんもそれぞれに考えるところがあると思います。県教組事務職員部として、最新にして多くの情報を、判断の材料として提供していきたいと考えています。

コメント (3)
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「キッド・ピストルズの最低の帰還」山口雅也著 東京創元社

2008-11-14 | ミステリ

32072576 The Fuckin' Return of Kid Pistols! 何年ぶりに読むんだろうキッド・ピストルズシリーズ。刊行はなんと13年ぶりだとか。あいかわらず下働きなのに結果として名探偵となるキッドとピンクのパンクなキャラがうれしい。久しぶりに読むと、探偵の方がワトソン役であるブル博士って本当にかわいい。

名作「キッド・ピストルズの妄想」は必読☆☆☆★★

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明細書を見ろ!08年11月年末調整特集号

2008-11-14 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Kanasibetu51 おなじみウチの学校の事務だより。
07年末調整特集号はこちら
08年ねんきん特別便特集号はこちら
で、今回は題して
「今年の年末調整は簡単だ」

……って言っておけばみんなサクサク書いてくれるんじゃないかな、と淡い期待。でも大改定があった去年とちがって今年は“平成19年1月1日以降に新築改築家屋に居住した人”にしか変更された点はないので、簡単なのはウソじゃありません(該当者には連絡します)。

でも、税制じゃない部分で変わったことはあります。年末調整は、正しい年税額を把握するために行う事務。どうして事務職員が間に介在するかというと、要するに徴税を代行しているのです。これがなかなか親切なシステムで(プライバシー保護などの観点からは問題があるにしろ)、たとえば書類の間違いなどがあると、山形県は翌年に年末調整のやりなおしまでやってきました。ところが、税務署もさすがにそれは筋が通らないとでも思ったか、保険料の算定にミスがあったり、住宅借入控除の金額が違っていたりした場合は、納税者本人が確定申告するべきである、とのお達しが。ただひとつ扶養控除をのぞき(配偶者特別控除含む)、年末調整のやり直しはもう行わなくなったので、どうか気合いを入れて記入してください。

まあ、そうは言っても確定申告はネットなどを使って(e-Tax)とても簡単になっているし、医療控除などで申告する人も多いでしょうからそんなに気を揉む必要はありません。毎年言っていることですが、他の国の人たちはほとんどみんな確定申告をやってるんですから。

あ、とてつもなく大きな変更があったのを忘れていました。
一目瞭然。今回から扶養控除申告書と保険料控除申告書の用紙が、

・紙質が落ち
・緑の印刷から黒に

なっています。これはどんな理由かというと……

・大企業では自前の年末調整システムを構築しているので手書きの申告書を前から使っていなかった。
・様式をダウンロードして使用する人が増えたので、緑の印刷はコスト高になる。
・再生紙を使う(古紙混入率をあげた?)ことで環境に配慮した。

……などが考えられます。別に国が貧乏になったからとか(貧乏だけど)、ウチの事務職員がケチだからでは(ケチだけど)ありませんのでよろしく。でもこれで、まるで季語のようだった「早く緑の紙を出せ!」とは言えなくなったわけか……。

Ishidaeri01 画像はとりあえず石田えりにしときます。「風のガーデン」への登場はひたすらうれしい。「昨日、悲別で」がよみがえるー。

08年12月号はこちら

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「てのひらの闇」「名残り火 てのひらの闇Ⅱ」藤原伊織著 文春文庫

2008-11-14 | ミステリ

4167614022 「シリウスの道」特集はこちら

ビジネスには法律に優先するルールが存在する。無頼を気どりながら藤原はそのことを(広告代理店が虚業であるからこそ)強く訴えたかったのだと思う。卑しい街(派閥争いに明け暮れる会社)を行く孤高の騎士を通して。遺作のタイトルが「名残り火」だったのは皮肉であり、哀しい。

ミステリ、というよりこのシリーズは任侠小説だ。しかもかなり上質の。今さらだけれど、これからもっと渋味のある作品を書くことができただろうに。合掌。

それにしても凶暴な会社員(笑)☆☆☆★★★

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