事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

プロ野球2008 第2打席 シリアス篇2

2008-11-20 | スポーツ

Kishi01 第1打席はこちら

 西武が日本一になった日本シリーズ第7戦の視聴率は28.2%。この数字はすごい。しかも3時間半という長丁場だったので、数字さえとれれば野球中継はテレビ局にとってはおいしいコンテンツなのだと再確認。

 高視聴率だった要因は
西武VS巨人という“因縁の”対決だったこと
・涌井、岸というイケメン西武投手陣の凄みのあるピッチング
・ラミレスのサヨナラ本塁打といった、派手で、しかもコクのある試合が続いたこと(凡戦もあったけどね)
・一戦一戦が話題になったことで、次第にイベント性が増幅されたこと
……そして何より、プロ野球ってやっぱり面白いじゃん!とみんなが気づいたことにあるのではないか。

 若手選手たちが活躍した08年最後の試合が最高の視聴率だったことは球界にとって朗報だろう。09年の日本プロ野球は、清原、桑田、王、上原といったスターが不在のまま開幕するところだったのだから。

 逆に、旧世代のスターたちの退場は、人気回復への一種の好機ではないだろうか。巨人の清武代表が「今年はFAで補強するつもりはない」と明言したのはその意味で正解だ(やっとわかってくれたかー)。自前の戦力をだいじに育てあげ、首脳陣がクレバーな采配をふるい、ファンと球団はそれを評価する……こんな地道なやり方こそが、メジャーに対抗する日本野球の生きる道だろう。だからこそ、独自のスタイルを守った広島の健闘は評価されるべきだと思う。

 もっとも、これだけじゃまだ足りない。スポーツ新聞をはじめとしたオヤジジャーナリズムを満足させる手法もまた必要だろ。ってことで次回スキャンダル篇につづく!

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プロ野球2008 第1打席 シリアス篇 

2008-11-20 | スポーツ

Hara01  原は、いちばん最初といちばん最後の判断を誤った。

 ヤクルトとの開幕戦の先発は、上原でも内海でもなく高橋尚。前年の防御率トップの実績をかって、と理屈はつけても上原を中日戦にまわした一種の奇策だ。結果は惨敗。圧倒的な戦力を誇りながら勢いをつけられず、むしろ考えこんでしまって連敗街道まっしぐら。阪神の独走を許すきっかけをつくってしまった。

 日本シリーズ最終戦。いつの間にか“名前ではなく、コンディションのいい選手を使う”ポリシーに転換していたはずなのに、イ・スンヨプの起用にこだわって(いやー、クルクルとよく三振しましたねー)日本一にあと一歩およばなかった。

 責めているのではない。阪神との13ゲーム差をひっくり返したのは、岡田が早めにムチを入れすぎたということを差し引いても立派なものだし、巨人はペナントレースを二年連続して制しているのだ、みんな忘れてしまっただろうけれど(笑)。一時の低迷を完全に抜け出したと言えるだろう。ジジイが余計な口出しをしなかったからかな。

 問題は、プロ野球全体の沈滞ムード。星野ジャパンが北京オリンピックで米・韓・キューバに一勝もできなかった事実は衝撃的だった。前回のWBCで世界一になったプライドは打ち砕かれ、“イチローの発言で”(そうじゃないだろうとは思う)星野の次期監督就任が見送られた経緯は球界に火種を残したのではないか。

 視聴率の低下はもう止めようがない。テレビ局にも球界にも、プロ野球で数字をとろうという姿勢は微塵も見られない。前にも主張したように、視聴率低下→放送時間縮減→さらなる視聴率低下→地上波での放送なし→プロ野球ファン層の固定化・減少……こんなサイクルでどつぼにはまっている。加えて今年はBSやCSでも中継がないことがけっこうあった。大事な試合にかぎって地上波は中継しないし。こんな状況で視聴者のプロ野球離れをなんとかしたいだぁ?商売のセンスがないのか、あるいは放映権の契約が旧弊なのか、番組編成に柔軟さがないのか……テレビ局の側にも大きな責任がありそうだ。

 ここで注目したいのが今回の日本シリーズで……第2打席につづく。

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